2012年10月東京駅丸の内駅舎リニューアル 東京駅を見に行こう

2012年10月東京駅丸の内駅舎リニューアル 東京駅を見に行こう

更新日:2013/03/01 17:08

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
毎日多くの人が行き交う東京駅。丸の内駅舎は、復元工事の為長らく白い囲いに覆われていましたが、復元・修復された美しい駅舎が姿を現しました。「世界があっと驚くような駅を」作ろうとの進言で誕生した東京駅は、毎日多くの人を迎え、見送りながら激動の日本を見つめてきました。創業当時の美しい建築物の東京駅を見に出かけませんか。

10月1日グランドオープン!!

10月1日グランドオープン!!

写真:鮎川 キオラ

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皆さんにとって東京駅は終着駅ですか?始発駅ですか?それとも旅先へ乗り継ぐための中継地点でしょうか?仕事や観光、知人を訪ねてなど色んな思いをもった方が日々利用されていると思います。

この丸の内駅舎リニューアル開業を機会に東京駅見物はいかがでしょうか。美しく復元された駅舎だけでなく、東京駅構内のおもしろい見どころをご紹介したいと思います。

復元された駅舎をよく見ると2階と3階で煉瓦の色が異なるのが分かります。この3階部分を新たに修復・復元したそうです。以前の東京駅の屋根は台形でしたが、実は東京大空襲の際に焼失した際に創業当時のドーム型から台形に修復された戦後の姿だったそうです。ホントはこんなに優雅なドーム型だったのですね。大正ロマンという言葉がありますが、この時代の建築や装飾品はおしゃれですね。

東京駅を上から眺めてみよう

東京駅を上から眺めてみよう

写真:鮎川 キオラ

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こちらは、丸の内駅舎の向かい側に立つ新丸ビル7階のテラスからの写真です。駅舎全景を見渡すことができる撮影ポイントです。こちらのテラスでは、食事やお茶もできますので皇居からの風を受けながら東京駅舎を見てうっとりすることができます。

【東京駅の激動の歴史を簡単に紹介】
1914年 東京駅として開業
1915年 東京ステーションホテル開業
1921年 原敬首相、1930年原口雄幸首相東京駅構内で襲撃
※駅構内の2つの事件現場には、レリーフが残されています
1923年 関東大震災発生 
※奇跡的に死傷者無。多くの被災者が東京駅に詰めかけました。
1945年 空襲により東京駅炎上し、ドーム型の駅舎を焼失
1954年 東京駅八重洲口に大丸百貨店オープン
1964年 オリンピック開幕、東海道新幹線開業
1987年 国鉄民営化
(JR東日本HP「東京駅の歴史」より抜粋)

地方への起点 0キロポイント

地方への起点 0キロポイント

写真:鮎川 キオラ

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東京駅は地方を結ぶ鉄道の拠点です。その為駅構内の各ホームには0キロポイントのレリーフかいたるところに置かれています。こちらは、1番線(中央線)ホームに置かれた0キロポイントです。他にブロンズ製の0キロポイントなど東京駅構内にはいくつか設置されています。

駅員さんに聞いても知らない方も多いようなので、ホームだけお知らせしますね。探してみてください。

【探してみよう0キロポイント】
1番線ホーム(写真)、4・5番線ホーム、20・21番線ホーム、22・23番線ホームです。

100年前の支柱

100年前の支柱

写真:鮎川 キオラ

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他の柱と色と形が明らかに異なる支柱が4本あります。こちらは、創業当時よりホームの柱として屋根を支え、乗客を見守ってきた支柱です。5・6番線(山手・京浜東北線)ホームの有楽町側のホームで見ることができます。今も現役で頑張っています。

丸の内駅舎ドーム内の装飾

丸の内駅舎ドーム内の装飾

写真:鮎川 キオラ

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当時の建築を再現した北口と南口のドーム型の内部の装飾も忠実に復元したそうです。昔の写真は白黒なので、文献より「はれやかな黄卵色」との記述と白黒写真の濃淡から当時の色合いを探り当てたそうです。さあどんな色になるでしょうか。開業2週間前の先週末は、まだ白いベールに包まれていました。来月のオープンが楽しみです。


普段何気なく利用している東京駅ですが、この機会にぜひ時間をつくって眺めてください。日本が誇れる美しい鉄道文化を感じることができます。東京駅界隈は皇居など緑も多く、心を豊かにしてくれる名所がたくさんあります。このリニューアルを記念して、東京駅から徒歩、バス、サイクリングで巡るぶらり旅を紹介してみたいと思いますのでお楽しみに。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/17 訪問

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