2万年前の造形!長野・中央アルプス極楽浄土の絶景

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2万年前の造形!長野・中央アルプス極楽浄土の絶景

2万年前の造形!長野・中央アルプス極楽浄土の絶景

更新日:2017/10/24 18:16

佐久田 隆司のプロフィール写真 佐久田 隆司 トレッキングハンター、ネイチャーカメラマン

長野県の木曽谷と伊那谷に跨って南北に連なる中央アルプスには、宝剣岳を中心に2万年前の氷河時代が作りだした千畳敷カールが標高2600mの場所に広がります。ここは高山植物や屈指の紅葉美が眺められるところでも有名なうえに、登山道を歩けば「乗越浄土」「極楽平」という、美しいアルプスの山容を眺められるところまで赴けます。

夏から秋までは登山経験者でなくても屈指の絶景を目に出来るでしょう。

2万年前の氷河が削り取った「千畳敷カール」!秋は美しい景観が

2万年前の氷河が削り取った「千畳敷カール」!秋は美しい景観が

写真:佐久田 隆司

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長野県にある中央アルプスにある宝剣岳。2,931mの岩稜を囲うように、お椀状に削り取られた千畳敷カールがあります。そそり立つように立ちふさがる宝剣岳の岩壁。その裾にある千畳敷カールは、緑のじゅうたんのように広がっており、その名の通り1000畳分の畳が敷き詰められるほどの広さがあることから名付けられました。

2万年前の氷河が削り取った「千畳敷カール」!秋は美しい景観が

写真:佐久田 隆司

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千畳敷カールの紅葉の最盛期は10月から。でも千畳敷駅に至るまでのロープウェイ間にも素晴らしい紅葉が楽しめます。山頂側からどんどん紅葉が降りてくるので、最盛期と少しずれても十分秋の彩りを楽しむことができます。

千畳敷駅〜右方向へ!八丁坂は整備された観光登山道

千畳敷駅〜右方向へ!八丁坂は整備された観光登山道

写真:佐久田 隆司

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千畳敷カールには駒ケ岳神社が祀られています。駒ケ岳は中央アルプスの最高峰の山で、アルプス登山のお守りとして祀られています。ここから右方向に向けて「乗越浄土」までの登山道「八丁坂」が整備。丁寧に整備された山肌を約50分で登り切れば「乗越浄土」にたどり着くでしょう。

千畳敷カールから乗越浄土までは、おおむね階段などで整備され、一般的な登山装備は必要ながら危険なところもなし。頑張って登り切れば2858mからのパノラマが広がります。

千畳敷駅〜右方向へ!八丁坂は整備された観光登山道

写真:佐久田 隆司

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ただ登山をする際は、一気に900mの標高をロープウェイで登ってきたので、しばらく千畳敷駅で標高に体をならしす方が良いでしょう。急激な標高の変化は、体調を壊す方も少なくありません。自分のペースを守り振り返って景色を眺めながら、ゆっくりと乗越浄土を目指すことをオススメします。

千畳敷駅〜右方向へ!八丁坂は整備された観光登山道

写真:佐久田 隆司

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乗越浄土は伊那前岳2883.6mと宝剣岳2931m、中岳2925m方面の分岐地点になります。広くなだらかなところで、そこまで見られなかった千畳敷カールの裏側がこの地点では眺めることができるでしょう。

アルプスの稜線上は非常に風が強いので、防風着などを用意することが重要。また突然の雨など天候の変化も激しいので、雨具も必ず用意しましょう。登山経験が少ない方はここまでがベストかなと思いますので、折り返して千畳敷まで戻るのが賢明。

登山経験が豊富で木曽駒ケ岳まで足を延ばす方は、中岳方面へ進み、2956.1mの最高峰を目指すことになります。

空いている左方向には「極楽平」。この世とは思えない荒涼としたアルプス稜線が広がる

空いている左方向には「極楽平」。この世とは思えない荒涼としたアルプス稜線が広がる

写真:佐久田 隆司

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また乗越浄土方面でなく駒ケ岳神社から左方向へも、おおむね階段で整備された登山道があります。こちらを約30分ほど登れば「極楽平」が見えてきます。極楽平はこの世とは思えないような、さらに日本とも思えない荒涼とした素晴らしい景色。多くの観光客はおおむね「乗越浄土」へ足を進めるので、こちらはかなり空いています。

極楽平から宝剣岳のそばまでは、片道約15分間の天空の稜線歩き。こちらも登山経験が少ない方は宝剣岳手前で折り返すのが賢明です。宝剣岳は峻嶮な山で、本格岩壁登山になります。宝剣岳の逆方向は空木岳(うつぎたけ)方面ですが、こちらにしてもかなり距離があるので、初心者にはハード。むやみに足を進めないように注意しましょう!

空いている左方向には「極楽平」。この世とは思えない荒涼としたアルプス稜線が広がる

写真:佐久田 隆司

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極楽平から見る裏側の山々に向かって、ハイマツ※が広がっています。この脇を歩いて行きますが、アルプスは紫外線が非常に強いので、サングラスなどを忘れないようにしましょう。

※樹高1〜2mが多い小型種のマツ。樹形は独特の地を這うもので、日本の他のマツの仲間にはほとんど例を見ない。

動画:佐久田 隆司

千畳敷カールから「乗越浄土」「極楽平」の様子を1分の動画に収めました。ぜひご覧ください。

千畳敷カールまでのアクセスは様々

千畳敷カールまでのアクセスは様々

写真:佐久田 隆司

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千畳敷カールへは「しらび平駅」から、標高2611.5mにある日本最高峰駅である「千畳敷駅」までロープウェイを使い約7分で到着します。日本一の標高差である950mを50名まで乗せ、通常は30分間隔、繁忙期には随時折り返しで運行することがあります。

ロープウェイは通年営業していて、アルプスの冬景色も手軽に眺められるポイントにもなっています。標高が高い地域は空気が澄んでいて、平地の紅葉とは違った鮮やかさ。ロープウェイに乗車したら、カメラの準備は忘れないようにしたいですね。

紅葉、GW、夏休みなどの繁忙期には、ロープウェイが大変込み合います。整理券を出す場合もあるので、チェックしておくことが大切です。最大9分間隔で運転することもあるので、大勢待っていてもしばらくすれば順番が巡ってきます。

ロープウェイ料金が含まれているツアーの方などはいいですが、フリーで行かれる場合はまずチケットを購入してから並ぶことが大切です。チケット売り場では往復料金や帰りのバスまで含まれたものも販売されていますので、必要に応じて購入します。

千畳敷カールまでのアクセスは様々

写真:佐久田 隆司

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ロープウェイ乗り場の「しらび平駅」では、菅の台バスセンター行きとJR駒ヶ根駅行きが用意され、40名以上の待ちが発生した場合臨時便が用意されます。

千畳敷カールまでのアクセスは様々

写真:佐久田 隆司

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千畳敷カールへのアクセスは、JR駒ヶ根駅まで電車で来るか、菅の台バスセンターまで高速バスもしくはマイカーで来る方法です。今では高速バスのほうが主流になっていますが、駒ヶ根駅からの駒ヶ根ロープウェイ直行バスに乗れば、菅の台バスセンターで臨時便を待つことはありません。

都心から電車なら岡谷駅で飯田線に乗り換えることになります。さらに電車、高速バス、路線バス、さらにロープウェイ料金も含んだツアーも数多く企画されています。

中央アルプス、千畳敷カール・駒ケ岳ロープウェイの基本情報
住所:長野県駒ヶ根市赤穂759-489
電話番号:0265-83-3107

2万年前の絶景を軽登山で!

日本屈指の千畳敷カールの景色は、一度は目にしたいもの。2万年の年月が作り上げた自然は、すべての方を魅了します。春、夏、秋、冬といつでも感動を与えてくれる中央アルプスであの世のような素晴らしい世界を味わってみてはいかがでしょうか?

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/10 訪問

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