他の追随を許さない風景!南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」で紅葉登山

| 山梨県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

他の追随を許さない風景!南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」で紅葉登山

他の追随を許さない風景!南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」で紅葉登山

更新日:2017/10/08 14:42

本井 良尚のプロフィール写真 本井 良尚 風景フォトグラファー

藪沢・小仙丈・大仙丈の三つのカールを持つ仙丈ヶ岳は、南アルプス最北端に位置する3000m級の峰。その穏やかな山容から南アルプスの女王と呼ばれ、機嫌さえそこなわなければ天国のような絶景が広がる場所です。
7月中旬から高山植物。10月初旬から始まる仙丈ヶ岳の紅葉は、まるで深紅のベールを纏う姿で、他の追随を許さない美しい風景が広がることでしょう。今回は紅葉が美しい重幸新道からルートを辿ります。

起点は芦安・奈良田・仙流荘→北沢峠

起点は芦安・奈良田・仙流荘→北沢峠

写真:本井 良尚

地図を見る

仙丈ヶ岳をマイカーで向かう場合、長野県側だと仙流荘から直で北沢峠。山梨側だと市営芦安駐車場(無料)もしくは奈良田から路線バスで広河原に行き、市営バスに乗り換えて北沢峠に向かうことになります。夜叉神峠にも駐車場がありますが台数に限りがあり心配な場合は芦安駐車場が無難。奈良田駐車場からはバスの本数が少なめですが、奈良田の里温泉はかなりの名湯。

北沢峠は仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の起点となり、多くの方が一日目に仙丈ヶ岳、二日目に甲斐駒ヶ岳といった山中一泊を楽しんいます。テン場はバス停から少し降った長衛小屋に100張程可能で、日中は太陽が差し込み日向ぼっこも気持ちいいですよ。
テン場は地面が固いためペグ打ちが難しく、豊富にある石ころで張り綱することになります。

水場は上段方向にありますので出来たら上目に設営したいところですね。山小屋に関しては、こもれび山荘が清潔感もあって滞在しやすいでしょう。

起点は芦安・奈良田・仙流荘→北沢峠

写真:本井 良尚

地図を見る

仙丈ヶ岳の一般ルートは、尾根道ルートと沢沿いから登り始める重幸新道に分けることができます。オススメは体力に余裕がある登りに重幸新道の紅葉を楽しむことです。特に白樺に良く似たダケカンバの紅葉が見事で、沢のせせらぎをBGM代わりに楽しく登ることができます。

起点は芦安・奈良田・仙流荘→北沢峠

写真:本井 良尚

地図を見る

左岸を暫く歩くとチェックポイント、滝見台に至ります。ここでは沢に注ぎ込む美しい滝を見ることができ、早朝なら左岸方面に惜しみも無く注ぐ太陽の光りによって、紅葉を楽しむことができます。この辺りから徐々に沢を離れ急坂となり頑張りどころです。後方に見える甲斐駒ヶ岳に山行意欲を貰い一歩一歩着実に登っていきましょう。

北沢峠(トイレ、水場)→10分→大平小屋(トイレ、水場)→1時間→滝見台

仙丈ヶ岳の高山植物とナナカマドの紅葉

仙丈ヶ岳の高山植物とナナカマドの紅葉

写真:本井 良尚

地図を見る

仙丈ヶ岳は高山植物も豊富で、7月上旬のキバナシャクナゲに始まり、クルマユリ、アキノキリンソウなど色鮮やかに登山を楽しむことができます。写真はホソバトリカブト。

仙丈ヶ岳の高山植物とナナカマドの紅葉

写真:本井 良尚

地図を見る

仙丈ヶ岳の高山植物とナナカマドの紅葉

写真:本井 良尚

地図を見る

滝見台から高度を稼ぎ、暫くすると馬の背ヒュッテ。さらに歩を進めると北側からの丹渓新道分岐、仙丈ヶ岳のハイライトである尾根に出ることができます。登山道は好眺望で、さらにハイマツとウラジロナナカマドのコンビネーションが他の追随を許さない紅葉を楽しませてくれるでしょう。地形的には藪沢カールに突入していくことになります。

滝見台→1時間20分→馬の背ヒュッテ(トイレ、水場)

仙丈ヶ岳の三つのカールが大絶景過ぎて、さらにピークへ

仙丈ヶ岳の三つのカールが大絶景過ぎて、さらにピークへ

写真:本井 良尚

地図を見る

馬の背ヒュッテからハイマツのトンネルを潜ると藪沢カールの全体像が見えてくるでしょう。カールとは圏谷(けんこく)とも呼ばれ、スプーンで大地をひとすくいしたような椀上の地形のことを言います。仙丈ヶ岳は三つのカールが形成され、紅葉日向も相まって仙丈ヶ岳は南アルプスの女王の名に恥じぬ美しい姿をしています。こんな絶景を見ると一刻も早くあのカールの上に行きたくなってくるでしょう。

仙丈ヶ岳の三つのカールが大絶景過ぎて、さらにピークへ

写真:本井 良尚

地図を見る

藪沢カールの基部から一登りすると秋口は凍結気味の水場を過ぎ仙丈小屋へ。さらに解放的な稜線を辿ると甲斐駒ヶ岳も見通すことができるピークに達することができます。降雨があるとただの地獄になりはてる高所の登山ですが、快晴の時はまさに天国。こと仙丈ヶ岳の眺望は言葉で言い表せないカール絶景が広がることでしょう。

仙丈ヶ岳の三つのカールが大絶景過ぎて、さらにピークへ

写真:本井 良尚

地図を見る

仙丈ヶ岳のカールはピークから北東に流れる藪沢カール、東側の小仙丈カール、南側の大仙丈カールに分けることができます。写真は小仙丈カールのもの。

馬の背ヒュッテ(トイレ、水場)→1時間→仙丈小屋(トイレ、水場)→20分→仙丈ヶ岳ピーク

仙丈ヶ岳から見える甲斐駒ヶ岳や地蔵岳のオベリクス

仙丈ヶ岳から見える甲斐駒ヶ岳や地蔵岳のオベリクス

写真:本井 良尚

地図を見る

仙丈ヶ岳のピークからは南アルプス北部を一望でき、写真は東南東方向に見える地蔵ヶ岳。小さな突起物は名高いオベリクス。

仙丈ヶ岳から見える甲斐駒ヶ岳や地蔵岳のオベリクス

写真:本井 良尚

地図を見る

こちらは二つ瘤が印象的な大仙丈ヶ岳と塩見岳を結ぶ仙塩尾根。長野、山梨、静岡をまたぐ長大なコースですね。

仙丈ヶ岳から見える甲斐駒ヶ岳や地蔵岳のオベリクス

写真:本井 良尚

地図を見る

そしてこちらが帰り道でもある小仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の好眺望。ピークからだと一直線に甲斐駒ヶ岳を結ぶことができます。

まるで夫婦山!帰りもやはり甲斐駒ヶ岳

まるで夫婦山!帰りもやはり甲斐駒ヶ岳

写真:本井 良尚

地図を見る

景色を存分に楽しんだところで設営地、北沢峠に向かって歩を進めましょう。注意点としては小仙丈ヶ岳より下部、森林限界を超えたあたりから変化の無い森林歩きとなりますので、気を抜かないよう木の根っ子などで転倒や、突き出た露岩でスネを打たないように気をつけましょう。その一方で仙丈ヶ岳、最後の紅葉を楽しむことができます。さすがに暗めの紅葉となりますが、見納めということで穏やかにフィードアウトしていくことになります。

まるで夫婦山!帰りもやはり甲斐駒ヶ岳

写真:本井 良尚

地図を見る

ピークから森林限界に達する区間ですが、最後も甲斐駒ヶ岳の壮大な姿を眺めながら降っていくことになります。登りから降りまで終始視界に入り、まるで夫婦のような二座ですね。北沢峠に帰宅すれば暗くなる前に夕飯の準備を。そして明日登る甲斐駒ヶ岳に備えるとしましょう。

仙丈ヶ岳ピーク→40分→小仙丈ヶ岳→2時間10分→北沢峠
計6時間40分、9.4km、標高差1100m程度

女帝の湯「奈良田の里温泉」に出来たら入湯して欲しい!

仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の帰りに是非とも立ち寄ってみたいのが、奈良田の里温泉。ここは女帝の湯と呼ばれる元祖ぬるぬる系の温泉で泉質はナトリウム-塩化物-炭酸水素塩泉。もちろん駐車している芦安も湯所は豊富にあり、桃の木温泉 山和荘など清潔感もあってオススメしたいところ。ですが温泉好きにはたまらないのが奈良田の里温泉。芦安駐車場からは山脈を迂回するため移動2時間が目安となり考えどころ。広河原から路線バスをうまく折り合いをつけて入ることができれば、まさに極上の湯を楽しむことができるでしょう。少し厳しめのオススメスポットです!

※実は芦安〜奈良田の区間をトンネル通すようです。2021年が目安のようで今から楽しみですね!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/01 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -