「東京都水道歴史館」で江戸から東京まで水の道を辿ろう

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「東京都水道歴史館」で江戸から東京まで水の道を辿ろう

「東京都水道歴史館」で江戸から東京まで水の道を辿ろう

更新日:2017/10/15 17:54

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
「東京都水道歴史館」は完全無料の学べるミュージアム。子供の自由研究はもちろん大人にもおすすめ。東京水の試飲も可。
江戸時代から世界有数の人口を誇った東京は、決して最初から水に恵まれた都市ではありませんでした。徳川家康の時代から現代の水道までの歴史を、実物資料や再現模型などで辿ってみませんか?
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全部無料!東京都水道歴史館

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写真:泉 よしか

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今でこそ水道の蛇口をひねれば当たり前のように綺麗な水が出ますが、これは一朝一夕に成し遂げられたことではありません。

当時すでに世界有数の大都市であった江戸で、その人口を賄うだけの上水は、どこから得てどのように人々の元に届けられたのか考えてみたことがあるでしょうか。江戸から現代の東京に至る400年の水道の歴史を、この「東京都水道歴史館」では学ぶことができるのです。

写真のミニチュアは展示されている江戸時代の井戸端のようすですが、井戸の底は地下水ではなく、実は人工的に張り巡らされた上水道に繋がっていたんですよ。当時の江戸の町は驚くべき水文化を発展させていました。

全部無料!東京都水道歴史館

写真:泉 よしか

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そんな水について学べる「東京都水道歴史館」があるのは、文京区の本郷。東京都水道局本郷庁舎の一角です。

ここは東京都水道局のPR施設であるため入館料は無料。地味目と侮るなかれ。再現模型や映像資料もあるので子連れで学びのために訪れるのも良し、大人だけでもなかなか楽しめます。もちろん夏休みの自由研究などにもお役立ち!

全部無料!東京都水道歴史館

写真:泉 よしか

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受付時に首から下げられる音声ガイダンスを借りるか問われますが、これは絶対に借りましょう。なんたって、これも貸し出し無料ですから!

借りれば展示品ひとつひとつを自分のペースで回りながら、じっくりと説明を聞くことができます。音声ガイダンスは日本語の他に、英語、中国語、韓国語に対応していますから、海外からのお客さんにもおすすめできます。

江戸の二大上水、神田上水と玉川上水

江戸の二大上水、神田上水と玉川上水

写真:泉 よしか

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館内は1階が「近現代水道」の展示、2階が「江戸上水」の展示となっていて、順路は2階から回るようになっています。

ところで徳川家康が1590年頃入国した当時、江戸はまだ何もない寒村でした。低地で掘る浅い井戸も海水が混じり、とうてい大勢の人口を賄うだけの飲料水、農業水は確保できなかったのです。

そこで家康は家臣の大久保藤五郎に命じ、小石川上水を作らせます。これがのちの神田上水で、江戸の最初の水道となりました。

東京都水道歴史館には発掘された木樋(木製の当時の水道管)が数多く展示されています。木樋には連結される部分が判るように、継ぎ目ごとに様々なマークが刻まれているところがユニークです。

江戸の二大上水、神田上水と玉川上水

写真:泉 よしか

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江戸の水資源について語ろうと思えば、玉川兄弟の話を欠くことはできません。町人の
庄右衛門、清右衛門兄弟は、幕府から多摩川の水を江戸に引き込む上水工事を請け負い、難工事の末、玉川上水を完成させました。

巨大上水であった玉川上水は、江戸の町の発展の要となっていきます。玉川兄弟の苦難の工事エピソードは、館内の映像展示で知ることができますよ。

江戸の二大上水、神田上水と玉川上水

写真:泉 よしか

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また、2階の展示で人気のコーナーは江戸時代の長屋を再現した一角です。井戸やトイレの再現もあります。さりげなく土間に置かれた水瓶など、当時の庶民の生活においてどのように水が使われていたか学ぶことができるでしょう。

近現代の水道のあゆみ

近現代の水道のあゆみ

写真:泉 よしか

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1階の展示のゲートになっているのは東京都の水源の一つ、東村山市の村山貯水池(多摩湖)に現存する取水塔のレプリカです。ちなみに実物大。

1階は明治以降の東京の水道の歴史です。東京の近代水道は、明治19年のコレラの大流行、大正12年の関東大震災、そして太平洋戦争の被害など、ダメージを受けては修復し、近代化を促進させていきました。

一方、淀橋上水工場、小河内ダムなど次々と大型の施設が建設されていきます。

近現代の水道のあゆみ

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1階の展示で目を引くのはこちらの馬水槽。当時、水が飲めず倒れてしまった馬のために、ロンドン市牛馬給水槽協会が明治39年に東京に寄贈してくれたもの。

ここに展示してあるのはレプリカで、本物は今は有形文化財としてJR新宿駅東口広場に設置されていますが、面白いのは馬が水を飲む槽だけでなく、足元に犬や猫用の小型の槽があり、さらに後ろに回ると人間用の水飲み場が付いているところ。馬が街中で使われていたことがわかるだけでなく、犬や猫にも優しい設備なんですね。

近現代の水道のあゆみ

写真:泉 よしか

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現代の東京都水道局の漏水率はわずか3.3%。これは世界の水準から見ても非常に優れた数値です。水資源を無駄にしないよう、この漏水率をキープするために水道局では日々努力しています。

早めの発見、修理を行うため、静まり返った夜半に水道局の調査員は水道管のメーターなどに棒状音聴器を当てて検査。この棒状音聴器もここで体験できます。

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東京水と本郷給水所公苑で一休み

東京水と本郷給水所公苑で一休み

写真:泉 よしか

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最後に音声ガイダンスを受付に返却する際に、「東京水を試飲したい」と伝えると、コップ一杯の東京水がいただけます。

東京水ってなんだ?と思われる方も多いでしょう。実はこれは東京都庁ほか、東京駅、東京ビッグサイトなどで販売されているペットボトルで、中身は高度浄水処理100%の水道水。

普通に都内の蛇口から出てくる水とどこが違うのかというと、それは水道管を通さずにボトリングしているので、不要な塩素を取り除いている点。飲んでみると、水道水は美味しくないという先入観を取り除くきっかけになるかもしれません。

東京水と本郷給水所公苑で一休み

写真:泉 よしか

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東京都水道歴史館の裏手には神田上水の石樋が移築され、再現されています。お帰りの前にはぜひこれも、見学していってくださいね。

石樋の屋外展示からは、直接隣接する本郷給水所公苑に出ることができます。ベンチのほかバラ園や子供向けの遊具などもありますので、見学後の一休みにもぴったりです。

東京都水道歴史館の基本情報

同館3階には水に関する資料を集めたライブラリーとレクチャーホールがあり、ライブラリーは誰でも利用することができます。

また、毎年10月末〜11月初めの東京文化財ウィークに合わせて、レクチャーホールで「上水記展」が開催されます。このイベントでは貴重な江戸時代の水道の記録「上水記」が一般公開されますので興味のある方は足を運んでみてください。
2017年の「上水記展」は10月28日(土)〜11月5日(日)です。

<基本情報>

住所:東京都文京区本郷二丁目7番地1号
電話番号:03-5802-9040
アクセス:御茶ノ水駅・水道橋駅・新御茶ノ水駅・本郷三丁目駅 いずれの駅からも徒歩8分

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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