浅間山の連峰・黒斑山〜国内最大級の活火山を望む登山

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浅間山の連峰・黒斑山〜国内最大級の活火山を望む登山

浅間山の連峰・黒斑山〜国内最大級の活火山を望む登山

更新日:2017/10/09 19:58

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、中級登山者、ブロガー

空高く噴煙を立ち昇らせる浅間山は、長野・群馬の県境に聳える国内最大級の活火山。火口を包む標高2500m以上の山頂へは、噴火警戒レベルが高いため登れませんが、浅間山は麓まででも登る価値が十分ある山。それは、雄大で端正な姿の山容と、周囲の広大なカルデラの地形の景観が素晴らしいからです。浅間山の全貌を最も間近に眺められる展望の山、黒斑山の登山をご案内します。

浅間山の外輪山の黒斑山〜雄大な活火山の絶好の展望地

浅間山の外輪山の黒斑山〜雄大な活火山の絶好の展望地

写真:大木 幹郎

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日本最大級の活火山である浅間山は、長野県の軽井沢町と群馬県の嬬恋村の境界にあります。大規模なカルデラの中央に聳えるのが、約1万年前から活動を始めた前掛火山。頂上は標高2568mの釜山で、中にある直径500mもの火口からは盛んに噴煙が立ち昇っています。火口の西側に形成されている山体が前掛山で、富士山のように雄大かつ円錐形の山容。この浅間前掛山の端正な姿を望める展望地が、西側に位置する外輪山の黒斑山(くろふやま)です。
(写真:黒斑山から眺める浅間山)

なお、浅間山の噴火警戒レベルは2017年9月時点で「2」の火口周辺規制。この時点での入山規制では、山頂と前掛山には登れませんが、黒斑山へは登れます。入山の前に浅間山の最新の火山活動の状況や入山規制を、文末の関連MEMOのリンク「気象庁・浅間山の活動状況」から確認しておきましょう。

浅間山の外輪山の黒斑山〜雄大な活火山の絶好の展望地

写真:大木 幹郎

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黒斑山(くろふやま)は、浅間山の西側にある標高2404mの外輪山で、長野県の小諸市と群馬県の嬬恋村の境界に位置しています。ご案内する登山コースは、山頂の西側にある車坂峠を登山口とする最短コース。車坂峠から約3kmの山道を登って約1時間40分。登頂ま長時間を要しないこと、浅間山の好展望地であること、そして高山植物の豊富な花の百名山としても、黒斑山は登山者に人気の山です。
(写真:北尾根から眺る黒斑山)

浅間山の外輪山の黒斑山〜雄大な活火山の絶好の展望地

写真:大木 幹郎

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車坂峠の登山口には、周辺の観光や登山の案内の拠点となる施設、高峰高原ビジターセンターがあります。施設内にはカフェもあって休憩にぴったり。併設された大きな駐車場は、登山者にも開放されています。アクセスについては後述の基本情報をご覧ください。

黒斑山への登山コースを紹介

黒斑山への登山コースを紹介

写真:大木 幹郎

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黒斑山への登山コースをご案内。車坂峠から山道は表コースと中コースの2手に分岐し、岩峰の「トーミの頭」の手前で合流。尾根伝いの表コースは、谷側の中コースより展望があっても急坂が多いので、下りより登りがお勧め。

表コースに入り、登りから一転して笹原へ大きく下る手前の小峰が車坂山。登り返してしばらく進むと、石礫に覆われた開けた展望地へ。振り返れば、高峰高原ホテルと車坂峠(写真左)、篭ノ登山(写真右奥)が遠望できます。やがて山道は階段状となり、避難小屋を過ぎれば、遂に浅間山の姿が見える槍ヶ鞘へ到着。以下、移動時間(分)です。

■表コース:車坂峠〜車坂山(15)〜石礫の展望地(20)〜避難小屋(30)〜槍ヶ鞘(5)

黒斑山への登山コースを紹介

写真:大木 幹郎

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浅間山の一部の姿が見える槍ヶ鞘から、急坂を登って岩峰のトーミの頭(写真左奥)へ。この急坂は石礫で滑り易く、東の谷側に崩れているので、下りでは特にご注意を。トーミの頭では、浅間山の全貌とカルデラ内部の絶景が待っています。そして、あともうひと登りで、黒斑山の山頂です。

槍ヶ鞘とトーミの頭の間には、中コースとの合流点があります。下山では登りの人が少ない中コースがお勧め。以下、移動時間(分)です。

■登頂:槍ヶ鞘〜トーミの頭(10)〜黒斑山(20)
■下山:黒斑山〜トーミの頭(15)〜中コース分岐(5)〜中コース・車坂峠(50)

黒斑山への登山コースを紹介

写真:大木 幹郎

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写真は黒斑山の山頂付近から北に続く尾根。尾根伝いには、左から蛇骨岳(2366m)、仙人岳(2319m)、鋸岳(2254m)と続く3つの峰。中央にある峰の仙人岳は、黒斑山の山容や、浅間山との間に広がる湯ノ平高原が見渡せるお勧めの展望地です。

この北尾根は吹き曝しの砂礫と岩の尾根であり、近辺に避難小屋はありません。時間と体力に余裕があり、天候が安定しているときに足を伸ばしてみましょう。黒斑山からの移動時間は往復で約2時間弱。なお、2017年9月時点(噴火警戒レベル2)では、鋸岳までの尾根は入山可能な範囲です。

■北尾根:黒斑山〜蛇骨岳(30)〜仙人岳(20)〜鋸岳(20)

黒斑山の展望地・トーミの頭と山頂

黒斑山の展望地・トーミの頭と山頂

写真:大木 幹郎

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黒斑山の山頂の南にある岩峰、トーミの頭からの展望。表コースで槍ヶ鞘を過ぎて、初めて浅間山の全貌が眼前に迫る感動的な場所。眼下には浅間山と黒斑山との間に広がる湯ノ平高原を見下ろせます。

黒斑山の展望地・トーミの頭と山頂

写真:大木 幹郎

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黒斑山の山頂は尾根の一部という感じで、トーミの頭のような鋭峰ではない平坦な場所。木々に覆われていますが、浅間山のある東側は開けているので、端正で雄大な浅間前掛山の姿と、麓に広がる湯ノ平高原を見渡すことができます。
(写真左にある指標より前の位置が好展望)

一足伸ばして黒斑山の北尾根へ

一足伸ばして黒斑山の北尾根へ

写真:大木 幹郎

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黒斑山の山頂から北には長い尾根が続き、蛇骨岳・仙人岳・鋸岳と3つの峰が連なります。この北尾根からの展望は、浅間山の眺めが素晴らしいだけでなく、奥行きが増した広大な湯ノ平高原の眺めと、黒斑山それ自体の山容の眺めが魅力です。

写真は仙人岳からの湯ノ平高原の眺め。黒斑山(写真右)と剣ヶ峰(写真左奥)と浅間山の間に秘められた、カルデラの内側にある森林と高山植物が茂る高原。その景観はともて神秘的で、ここが活火山の一部とは思えない穏やかなものです。

一足伸ばして黒斑山の北尾根へ

写真:大木 幹郎

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仙人岳から浅間山の眺め。黒斑山の山頂よりも接近することで、迫力を増していく浅間山の姿。そして、浅間山と重なる鋸岳へ続く尾根が、天空の回廊のように映ります。ちなみに、左奥に見える峰は虎ノ尾と呼ばれるもので鋸岳ではありません。虎ノ尾から鋸岳へは約5分。

一足伸ばして黒斑山の北尾根へ

写真:大木 幹郎

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鋸岳の少し手前に位置する峰、虎ノ尾から浅間山の眺め。この一帯は、既に火口から2kmの範囲内。眼前を覆うまで接近した大迫力の活火山からは、緊張感も伝わってきます。

以上、黒斑山の登山のご案内でした。大規模なカルデラの中央に聳える円錐形の浅間前掛山。その富士山のように雄大かつ端正な姿を、間近に眺められる展望地が黒斑山なのです。登頂まであまり時間を要しないのが魅力ですが、ここは標高2000m以上あり、噴火を繰り返す活火山の外輪山。入山の際には、登山に相応しい服装を準備し、また浅間山の火山活動による入山規制を確認しておきましょう。

最後に登山の適期につて。梅雨明けの7月下旬から10月下旬。夏期は午後に雷が発生しやすいので、正午までには下山を開始するのがベストです。紅葉が見頃を迎えるのが10月中旬。11月以降は降雪が始まりますので、登山は一般的ではありません。

高峰高原ビジターセンターの基本情報(登山口)

住所:長野県小諸市高峰高原704
電話:0267-23-3124(浅間山麓国際自然学校)
アクセス・バス:高峰高原ホテル前まで小諸駅からJRバス関東の高峰温泉行で約40分
アクセス・車:上信越自動車道・小諸ICから約30分
営業時間:8:00〜17:00
営業期間:4月下旬〜10月下旬(冬季休業)

施設の最新の営業期間や詳細については、関連MEMOのリンク「アサマ2000パークスキー場」をご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/09/26 訪問

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