写真:カカミ ユカ
地図を見る美濃和紙に生薬を塗った「下呂膏」は、株式会社奥田又右衛門膏本舗が約80年前から販売しているロングセラーの貼り薬です。
下呂温泉には治療師・奥田又右衛門という代々世襲制で継承されている名接骨医がおり、現在は7代目が診療を続けています。特に5代目の技術は神技と称えられ全国から患者が絶え間なく訪れたといわれています。そして、奥田又右衛門に代々受け継がれている秘薬が「下呂膏」です。
写真:カカミ ユカ
地図を見る「奥田家下呂膏」はオウバクとヨウバイヒという昔ながらの天然和漢植物成分を主成分とするものでできていて、腰・ひざ・神経・関節・リウマチ等の急性・慢性の痛みにじわじわ効きます。
生薬にゴマ油を混ぜて膏薬にし、それを美濃和紙に塗って伸ばして貼り薬にしてあります。和紙には患部を固定するテーピング効果もあるため、とても使いやすいと人気です。
オウバク・ヨウバイヒを主成分とした「奥田家下呂膏」のほかにも、黄蘗・楊梅皮・天然樟脳を主成分として貼り跡の目立たない白の下呂膏「白光」、清涼感ある緑の下呂膏「エースプラスター」もあるので、好みに合わせて選んでください。
写真:カカミ ユカ
地図を見るお土産として人気が高いのが、美濃和紙に天然和漢植物成分を塗り伸ばした純和風アロマシート「なごみしーと」のシリーズです。
下呂膏と同じように天然和漢植物成分が和紙に塗ってあるシートですが、誰でも使いやすいよう国産のエッセンシャルオイルも使用されています。ヒノキやアスナロなど主に岐阜県飛騨産の香が多く、地元の伝統が感じられるのも嬉しいポイントです。
その香りに加え、天然の桜エキスやユーカリ、月見草、山桃といった全16種類の和洋のアロマの香りが用意されており、幅広い年代の方が好みの1枚を探すことができるようになっています。
写真:カカミ ユカ
地図を見る美濃和紙を使ったシートは、簡単にカットできるので、あらゆる大きさの患部にフィットして使うことができるのもメリットです。
お風呂上りやスポーツの後など、リラックスしたい時、肩、首筋、背中、足の裏など目的の部位の大きさにあわせて切った後、はくり紙をはがして手で押さえるように貼って使います。
使い方の注意点は、入浴30分前にははがすこと、また入浴後はしばらくしてから貼るようにすることです。水分を含まないシートなので肌にもやさしく、就寝中貼りっぱなしでも大丈夫とのこと。
奥田家下呂膏などの本格的膏薬とは違い、気軽に誰でも使うことができ、4枚入りで270円とリーズナブル!お土産に人気というのも納得です。
写真:カカミ ユカ
地図を見る「奥田家下呂膏」や「なごみシート」は下呂の旅館やお土産店、周辺の薬局などでも販売されていますが、せっかくなら直営店舗へ足を運んでみてください!
下呂の温泉街中心地から徒歩で5分ほどの路地に創業当時の150年前から変わらぬ外観をもつ店舗が現れます。
土間や小上がりの座敷も昔のままの姿をとどめていて、その奥には、接骨医奥田又右衛門当代屈指の名接骨医で知られる五代目の写真なども飾られています。
家族で経営されているお店なので、お店には商品について詳しく説明してくださる方がいらっしゃいます。ひとつひとつの効能や使い方など、わからないことを聞きながら選ぶことができるので安心です。
写真:カカミ ユカ
地図を見る店内では、昔の商品看板や薬研なども目に飛び込みタイムスリップしたような感覚になります。
店奥の看板には「花王石鹸」と書かれたものが多いのですが、花王の創業者さんは、ここで修行されてたとの事。そういった小話を聞きながらお買い物ができるので、ぜひ直売店舗へ足を運んでみてください!
写真:カカミ ユカ
地図を見る膏薬類の他にも、7種類の天然植物成分を配合したお肌にやさしい薬用入浴剤で、入浴により神経痛・腰痛・肩こり・冷え症の諸症状をやわらげてくれる「下呂膏の湯」や、しっとり美肌入浴剤「なごみの美湯」などの入浴剤もあります。
また、下呂膏を手軽に患部に塗ることが出来るタイプの「奥田家下呂膏ID液」も人気です。こちらはゆずのほのかな香りがして、べたつかないので、仕事中や人と会う予定がある時などに重宝する1本です。
この節、奥田又右衛門膏本舗は岐阜市立岐阜薬科大学や下呂市内の食品メーカーなどと協力し、肌の保湿性を高めるクリームを作ることも発表されました。今後も下呂を訪れた温泉客にとって魅力的な商品がたくさん生まれそうな予感です。
下呂温泉はその昔傷ついた白鷺がその傷を癒しに湯泉に入っていたことによって発見されたという有名ないい伝えがあります。
温泉は湯治場と観光場という2つの側面を持ちますが、下呂温泉は江戸時代から湯治場として栄えてきた古い歴史のある温泉街です。江戸中期には3万人もの客が訪れるようになっていた場所で、現在も、下呂温泉発祥の地と言われる温泉寺には、江戸時代以降各地から訪れた湯治客が奉納した絵馬が多数残されています。
そんな場所で発展してきた膏薬が現代的な形になって残されているお土産が、今回紹介した奥田又右衛門膏本舗の商品の数々です。下呂を訪れた際は、ぜひチェックしてみてください!
<奥田又右衛門膏本舗 直営店舗 基本情報>
住所:岐阜県下呂市森28
電話番号: 0120-78-2238(お客様相談室)※携帯電話や公衆電話からは0576-25-2238
アクセス:JR高山本線「下呂駅」から徒歩8分
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(2024/3/19更新)
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