JR西小倉駅から徒歩5分、緑に囲まれた「松本清張記念館」は小倉城のすぐ隣。約700冊もの著書の紹介、東京の自宅から移した書斎や書庫の再現、映画やドラマの上映など、松本清張ファンにはたまらない「清張ワールド」が全館で展開されています。
写真:凜風 杏花
地図を見る松本清張の作家生活は、小倉での朝日新聞勤務時代に書いた処女作「西郷札」が週刊誌の懸賞に入選したことから始まります。また、地元を舞台に描いた「或る『小倉日記』伝」は第28回芥川賞を受賞!
その後、作家活動に専念してから書き始めた推理小説「点と線」「眼の壁」などがベストセラーとなって、清張ブームをまき起こしたことはご存知の通り。
写真:凜風 杏花
地図を見る松本清張には、映画やドラマにもなった「点と線」「黒革の手帳」「砂の器」など、社会派サスペンスと言われるミステリーのファンが特に多いのではないでしょうか。
「松本清張記念館」では、作品にちなんだ特別企画展なども開催。現在開かれている「清張と鉄道」は、清張作品の登場人物たちが乗車した総計1万3500キロにも及ぶ国内路線、列車などを興味深く紹介したもの。大変好評のため、2017年11月20日まで延長開催されています。
写真:凜風 杏花
地図を見るまた、この企画展では、昭和30〜40年代の懐かしい列車の疑似乗車体験もできるんですよ。「松本清張記念館」館内は写真撮影禁止ですが、特別企画展の間、この場所のみ撮影が可能。こんな機会はそうそうありませんから、思い思いのポーズで記念撮影しておきましょう。
ちなみに、この写真の設定はアラフォーのバーのママ、失踪した愛人を探しに東尋坊に向かっています。カバンには黒革の手帳が…。と、こんなふうに好きな設定にして撮影すれば楽しいでしょう。この主人公気分は、きっと旅の帰りの列車の中まで続くはず。
館内では、展示室入口に掲げられた約700冊の松本清張作品の紹介にも圧倒されます!
作家としては異例の四十二歳からのスタートでありながら、芥川賞受賞作をはじめ、歴史小説、近代史・現代史、ノンフィクションなど多岐にわたるジャンルの作品には驚き! 東京の自宅から運び入れた「東大寺の礎石」も興味深い展示です。
東京にあった自宅の書斎・書庫・応接室を再現展示しているコーナーもぜひ見ておきましょう。
執筆していた時の形そのままの書斎には、今にも清張さんが現れそうですよね。また、増改築を重ねて多くの書架で区切られた書庫は、まるで迷路のよう。
写真:凜風 杏花
地図を見る地下のミュージアムショップでは、刊行物や書籍のほか、キーホルダーやポストカードなど、ここだけでしか手に入らないオリジナルグッズを販売。休憩コーナーのちょっと変わったセルフコーヒーなどもお試しください。
また、隣にある「小倉城」は珍しい天守閣を持つ名城。松本清張記念館・小倉城・小倉城庭園の3施設共通券を購入して合わせてめぐってみるのもおススメ。
清張ファンのあなたも、ミステリー愛好家のあなたも、そして列車が大好きなあなたも、ぜひ、小倉「松本清張記念館」へ!
住所:〒803-0813 福岡県北九州市小倉北区城内2番3号
TEL:093-582-2761
開館時間:午前9:30〜午後6:00(入館は午後5:30まで)
休館日:年末(12月29日〜12月31日)
※台風や大雪などで休館の場合があります。荒天のときは電話で問い合わせるか北九州市HP「北九州市からのお知らせ」で確認してください。
アクセス:JR西小倉駅から徒歩5分、JR小倉駅から徒歩15分(小倉駅からは西鉄バスで小倉城・松本清張記念館前下車)
2017年10月の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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(2025/2/11更新)
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