バンコク「ロハ・プラサート」はタイの輝く黄金ピラミッド!

バンコク「ロハ・プラサート」はタイの輝く黄金ピラミッド!

更新日:2018/07/27 17:57

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
豪華絢爛な黄金の塔はお好きですか。仏教大国タイ。国内の寺院数は約35,000といわれ、お寺巡りはバンコクでも人気観光ツアーです。「ロハ・プラサート(Loha Prasat)」は、知る人ぞ知る珍しいお寺。正方形の階層が積み重なった建物はまるでピラミッドのようで、同じ様式の寺院は世界にたった3か所だけ。屋根には37本もの黄金の塔が並び、そのまばゆさに圧倒されるものの一度見たら目が離せない美しさです。

金ぴかが眩しい外観

金ぴかが眩しい外観

写真:浅井 みら野

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チャオプラヤー川沿いに並ぶ王宮や有名な三大寺院の少し東側にある、ロハ・プラサート。ガイドブックにもあまり掲載されておらず、訪れる人たちは地元の人たちやごく僅かな旅行客のみ。そのため敷地全体は落ち着いていて、のどかな雰囲気が漂っています。

金ぴかが眩しい外観

写真:浅井 みら野

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一番の特徴は、何といっても屋根に並ぶ黄金の尖塔。見る場所や角度によっては、塔が隙間なく並んでいるように見え、より豪華絢爛な景色が見られます。金色に装飾される前の塔は黒く、“鉄の城”とも呼ばれていたんですよ。

金ぴかが眩しい外観

写真:浅井 みら野

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天に向かってそびえる尖塔の数は37本。これには仏教的深い意味が込められていて、“37”という数字は悟りを開くために行う善行の数を意味します。見た目のインパクト重視ではなく、仏教の数字の意味まで考慮された綿密なデザインに、思わずため息が漏れてしまいます。

なぜ珍しいお寺に?

なぜ珍しいお寺に?

写真:浅井 みら野

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入場料はおひとり20バーツで、15歳未満は無料(2017年10月時点)。入り口に料金箱が設置され、そこで靴も脱ぎます。1階の窓からは風が通り抜け、素足からは石床の冷たさが伝わり、火照った身体も徐々に治まってきます。

なぜ珍しいお寺に?

写真:浅井 みら野

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同じく1階にはロハ・プラサートの資料が展示され、歴史年表や寺院の模型などが見られます。正方形を何層も重ねた建築スタイルは珍しく、タイ国内で見られるのはここ1か所のみで、世界でもたった3か所だけ。最初にインド、続いて紀元前2世紀にスリランカ、最後に1846年にロハ・プラサートが建てられました。

なぜタイで3番目が建てられたのかはタイとスリランカの両国関係が関わってきます。実はスリランカとタイはお互い仏教大国ということで昔から親交も深く、特に仏教関連の芸術や文化などで影響を受けてきました。当時タイの王様だったラーマ3世の頃も同じだったため、スリランカの寺院から着想を得て建設が始まったと聞きます。

なぜ珍しいお寺に?

写真:浅井 みら野

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面白い最新技術も導入され、ちょっとした記念撮影スポットにおすすめな場所も。白い板状のパネルを持ち上げて目の前の画面を見てみると、そこにはCGのロハ・プラサートが。板の傾きで建物の向きや方向も変わり、くるくるまわしながら楽しめますよ。

神聖な空間で読書タイムを

神聖な空間で読書タイムを

写真:浅井 みら野

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中央のらせん階段から上層階へ移動できます。2階は図書室になっていて、本棚には仏教関連の本が置かれています。等間隔に並ぶ仏像の優しい眼差しに見守られながら、のんびりと読書をしてみるのも、ここならではの体験ですね。

上層階ほど近づく尖塔

上層階ほど近づく尖塔

写真:浅井 みら野

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更に上の3階エリアへ。目の前には、先ほどまで見上げていた尖塔が間近に迫りながら出迎えてくれます。

上層階ほど近づく尖塔

写真:浅井 みら野

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近くで見るほど、尖塔の細かな装飾や波打つようなダイナミックなデザインに圧倒されます。下地に赤の塗料も塗られているため、より派手さが際立っていたのですね。

最上階からはバンコクを一望

最上階からはバンコクを一望

写真:浅井 みら野

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最上階はバンコクの旧市街を360度見渡せる、パノラマ展望台となっています。どの方向に何が見えるのか、パネルも展示されているので分かりやすいです。そよぐ風も気持ち良く、開放感たっぷりの景色を堪能できます。

最上階からはバンコクを一望

写真:浅井 みら野

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時間があれば同じ敷地内に建つ、タイらしい伝統的な寺院ワット・ラチャンダー(Wat Ratchanatdaram)もぜひ見学してみてください。ロハ・プラサートとは全く異なる建築デザインです。

インド、スリランカ、タイに1か所ずつ建つ、まるでピラミッドのような寺院。しかし、ここまで保存状態が良いのは、タイ・バンコクのロハ・プラサートのみ。建築好きでなくても、何本もの黄金の塔がそびえる情景は、近くに寄れば寄るほど目を引きます。見た目の豪華さに反して、訪れる人は少なく、ゆったりと見学できるのも魅力のひとつ。ぜひ訪れた際は、CGのロハ・プラサートと一緒に、寺院との珍しいツーショットを撮ってみてくださいね。

ロハ・プラサートの基本情報

住所:2 Maha Chai Rd, Khwaeng Wat Bowon Niwet, Khet Phra Nakhon, Krung Thep Maha Nakhon 10200
電話番号:+66-2-224-8807
入場時間:09:00-17:00
アクセス:BTS「ナショナルスタジアム(National Stadium)」からタクシーで10分。
タイ人も知らない人が多いので、滞在先ホテルからホテルスタッフと目的地を確認して、ホテルスタッフからタクシードライバーに伝えてもらう方法もおすすめです。

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/14 訪問

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