写真:浅井 みら野
地図を見る王宮やワット・アルンなどの三大寺院と同じく、バンコク旧市街にワット・スタットもあります。目印は遠くからでも見える赤い巨大ブランコ。“サオ・チン・チャー”もしくは英語で“ジャイアント・スイング”と呼び親しまれています。
写真:浅井 みら野
地図を見る柱付近まで近づくことができ、真下から見上げると予想以上の高さに驚きです。旧正月になるとこの柱からブランコを垂らし、司祭が水平になるまでこぎ続けていたのだとか。あまりにも危険だったため、1930年代以降よりこぐのは中止とされています。
かつての儀式の様子が分かる貴重な写真が、正面入り口の受付で見ることができます。あまりの急な角度に、危険で中止という事態にも納得。こちらで、入場料(おひとり20バーツ/2017年10月時点)も支払います。
写真:浅井 みら野
地図を見る正面入り口を通り、すぐ目の前に建つのが礼拝堂。一歩踏み入れると高さ8mの仏像の大きさに圧倒され、さらにその周りを多彩な色で埋め尽くされた壁画の世界観に呑み込まれます。
もともとこちらの仏像は、スコータイから船でバンコクまで運ばれてきました。その際あまりにも巨大だったため寺院内に運び込めず、壁を壊せざるをえなかったと伝えられているんですよ。
写真:浅井 みら野
地図を見る壁画は柱にまでびっしりと描かれ、当時の生活や暮らしぶりが表現されています。同じ構図は全くなく、細部までじっくりと見ていたくなる美しさです。
写真:浅井 みら野
地図を見る礼拝堂内は自由に見学ができ、仏像も傍まで近づけます。
写真:浅井 みら野
地図を見る特に台座には赤や緑、青など金色以外の色が細かく敷き詰められ、キラキラと輝きを放っています。仏像はラーマ1世の命で運ばれましたが、台座にはラーマ5世が持ってきたと言われるレリーフがはめ込まれているなど、仏像以外にも注目ポイントがあります。
写真:浅井 みら野
地図を見る建物の扉や窓も見逃せないポイント。手彫りによる浮彫は立体的で奥行きが感じられます。鹿の表情は楽し気で、サルがちょこんと座っている様子も可愛らしいですね。
写真:浅井 みら野
地図を見る礼拝堂の先に建つのが、白亜色の壁と鮮明な色使いの屋根がまぶしい本堂です。1834年から9年の歳月をかけ完成した大型建築は、写真にも収まりきれないほど。
写真:浅井 みら野
地図を見る周辺を歩いてみると、枠まで金色に施された豪華な窓が並び、その近くには石像が置かれています。よく見ると、どこか中国っぽい雰囲気。これらはラーマ3世が中国に渡り、帰国の際に持ち帰って来たものと言われています。
写真:浅井 みら野
地図を見るターコイズブルーに染まった扉は、タイでは珍しい色合いです。引き込まれるような爽やかさに、両側にそびえる石門や繊細に彫られた彫刻から扉の重厚感が更に増しています。
写真:浅井 みら野
地図を見る外側の白壁とは対照的に、本堂の内部は礼拝堂と同じく、前後左右一面に壁面が描かれています。仏像の目の前には等身大の僧侶の人形が何列にも置かれ、説法のシーンを再現しているかのようです。
写真:浅井 みら野
地図を見る窓には黒と金の2色で絵が描かれており、光の当たり方次第でより幻想的な光景を見ることができます。
巨大なブランコが最初に登場するので、その印象が強いワット・スタット。しかし、一歩敷地内に入ると、巨大な建物がそびえ立ち、外観と室内とのギャップに驚かされます。周囲を巡る壁画では当時のタイ人に囲まれ、まるでタイムスリップしたかのような感覚に。ぜひ訪れた際は、目の前に広がる壁画の中からお気に入りのシーンを見つけてみてくださいね。
住所:144 Bamrung Muang Rd, Khwaeng Wat Ratchabophit, Khet Phra Nakhon, Krung Thep Maha Nakhon 10200
電話番号:+66-2-222-6935
アクセス:BTS「ナショナルスタジアム(National Stadium)」からタクシーで10分。
タイ人も知らない人が多いので、滞在先ホテルからホテルスタッフと目的地を確認して、ホテルスタッフからタクシードライバーに伝えてもらう方法もおすすめです。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
浅井 みら野
イタリア生まれ、ドイツ育ちの日本人です。まだまだ知られていないけど、魅力的な土地を世界、国内問わず紹介しています。ヨーロッパ、アメリカ方面が多いですが、呼ばれればどこへでも。冬はゲレンデに出没すること…
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