穂高といえばこの人と言われるぐらいの有名人が今田重太郎。穂高岳山荘の基礎を作り、上高地から岳沢を登り詰める重太郎新道を開拓したのもこの方。出発地点である上高地から見える前穂高岳(写真右のピーク)から綺麗に流れる吊尾根の姿は山家、観光客問わず最高の気分にさせてくれる風景です。
名所の案内が所々にある妙に親切な岳沢を詰めていくと岳沢ヒュッテに至り、ここから本番、重太郎新道に突入していくことになります。岳沢パノラマから見える風景は、ど正面に乗鞍岳、左に霞沢岳、右奥に焼岳、そしてそこから手前に伸びる尾根が新穂高ロープウェイや西穂独標に至る西穂高岳登山道となります。
ここは面白いもので、朝方雲海が発生しやすい場所なのは良く御存知の方も多いと思いますが、この雲海、山に沿って松本市側に流れて行くんですね(左奥)。言葉では言い表しがたいですが、まずは上高地北部である横尾や徳沢の雲海が、続いて岳沢の雲海が続いて行く感じです。山の凹状部分が最後に出発する風景は面白いですよ。
ゴツゴツした重太郎新道を詰め、ホットもっとなポイント紀美子平の分岐から100m登りあげると前穂高岳に至ることになります。
ここからの風景が絶品で、写真右のピークが穂高連峰の一番高い所、奥穂高岳。左に転じて垂直に見える部分の右が馬の背。さらに左の双児峰の内、右がロバの耳、左が山家なら誰もが憧れるジャンダルム。さらに左の切れわたるV字が天狗のコル、その左のピークが天狗の頭。その左のピークが間ノ岳、その左の緑茂るピークが西穂高岳、その左にはチャンピオンピーク、ピラミッドピーク、独標が連なり西穂高岳登山口や新穂高ロープウェイに至ります。この前穂高岳から奥穂高岳に至るルートが、上高地から眺望が利く吊尾根となります。
前穂高岳からは穂高連峰が一望でき、もはやデスクトップ画面にして常に眺めておきたくなるほどの絶景具合。ここのページで画像を保存しても荒いだけなので、自分の足で前穂高岳に訪れて絶景を手に入れて欲しいと思います。
こちらの写真は前穂高岳から北側、槍ヶ岳を向いたものになり、手前の大きな裾野が涸沢カールで、右下に見えるのが涸沢小屋となります。そこから左上に伸びる踏み跡が、鞍部にある穂高岳山荘に向かう道で、途中の支尾根に入る部分がザイテングラードの入り口。
涸沢小屋から上部に伸びる二つの尾根は、左が南稜ルート、右が東稜ルートとなり、それぞれその上のピークである北穂高岳や写真で少し見えている北穂高小屋に至ります。
ちなみに稜線の一番左に見える三角錐が涸沢槍でその右の綺麗な稜線の鞍部に最低コルがあり、反対側にそびえ立つピークが滝谷ドームですね。
ここからは米粒になってしまいますが、北穂高岳から右の鞍部が大キレット、その右トレースの頂上が南岳、その奥が大喰岳となります。
さらに槍ヶ岳の東側に寄ってみたのがこんな感じ。東に延びる稜線が東鎌尾根で大天井岳、燕岳といった表銀座縦走の舞台となってきます。槍ヶ岳の右下に見える建物は槍ヶ岳殺生ヒュッテ。稜線上、写真右端にあるのはヒュッテ大槍。
槍ヶ岳の奥に見える稜線は、ちょうど野口五郎岳と水晶小屋に向かう途中、東沢乗越のあたり。さらに奥に見えるのが立山連峰になり左端のV字が一ノ越、右側の平らに見える場所が立山連峰で、左から雄山、大汝峰、富士ノ折立となり写真には写っていませんが、この後ろに剱岳が控えています。
こう改めて見渡すと、前穂高岳から見る風景が北アルプス全土を知るにうってつけ風景ポイントなのが伺い知れます。
いかがでしたか重太郎新道&前穂高岳から見る風景は?重太郎新道は傾斜が強いルートですが、そのぶん前穂高岳から見る風景は格別なものがある最高の場所です。
また穂高を極めるならまずは住みやすい基地を知っておきたいところ。そんな人にオススメが上高地バスターミナルからすぐの小梨平キャンプ場。ここの何がスゴイかと言えば、がんばれば住むことも可能なほど施設物品が比較的元値でそろっていることです。
食料も買える、お風呂にも入れる、長期滞在としてはうってつけの登山基地です。ここを拠点にまずは穂高連峰開拓の地である、重太郎新道を使って前穂高岳、一番高い奥穂高岳に挑戦して、どっぷ〜り穂高岳にはまってみてはいかが!?
<小梨平キャンプ場の基本情報>
住所:長野県松本市安曇上高地
電話番号:0263-95-2321
アクセス:上高地バスターミナルより徒歩10分
利用可能時期:〜11月4日(テントサイト期間外解放)
テント場:一日800円(日帰り300円)
その他:ケビンや貸しテント、生活物資販売多数
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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