写真:木村 優光
地図を見る「高桐院」は「大徳寺」の境内西側に位置する塔頭で、拝観料を払って見る境内庭園は敷紅葉がものすごく綺麗なことで有名です。また、千利休の住まいであった「意北軒」や、豊臣秀吉が北野大茶会を開いたときに建てられた茶室「松向軒」が移築されている等、境内は見所が多いです。
「高桐院」の山門の背景には真っ赤な紅葉、そして手前には見事な赤松が植えられているため、つい足を止めて入ってみたくなりまよね?まだ、大丈夫!山門をくぐっても無料で紅葉観賞ができますので、ドンドンと奥へ進んでいきましょう。
山門をくぐってL字型の参道を進むと、目の前には両側を竹林で覆われた約30mほどの長い参道となります。普段でもどこか隠れスポットにつながるかのような雰囲気を醸し出した参道は、紅葉の季節になると両脇の苔の上が敷紅葉状態となります。これだけの眺めを無料で見ることができるわけですから、贅沢な気分になってしまいますよね。
この眺めを遠近法で切り取ってみると、下の写真のようになります。これこそがJR東海のCMでも使われた「高桐院」の代表的な構図で、境内へと続くレッドカーペットのような光景に、歩み足も奥へと進みそう。しかし、この竹林を抜けたら有料になりますので、気をつけてください。
写真:木村 優光
地図を見る写真:木村 優光
地図を見る来た参道を振り返った構図が上の写真になります。縦構図にするとよく分かる通り、下は真っ赤に敷き詰められた紅葉、そして、上はまるで黄色やオレンジ色の雲のような形相で浮かぶ紅葉!竹林と合わせて見ると、深緑色の紙に橙や黄色などの水彩画用のインクを零したかのようですが、下には真っ赤な敷紅葉があるからこそ、なお一層映えるのです。
<基本情報>
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺73-1
電話番号:075-492-0068
アクセス:京都市営バス「建勲神社前」より徒歩約5分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
写真:木村 優光
地図を見る「黄梅院」は「大徳寺」の中で南側に位置する塔頭で、「大徳寺」の南門からアクセスするとすぐたどり着くことができます。「大徳寺」の中でも美しい境内庭園がある塔頭として隠れた人気がありますが、境内庭園は写真撮影が禁止されているため、見る専門!
なお、「黄梅院」は織田信長が父である信秀を供養するために創建したのが始まり。その後、本能寺にて信長が急逝すると、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)によって再建され、現在の「黄梅院」が誕生したわけです。
写真:木村 優光
地図を見る「黄梅院」の前庭は山門から拝観受付までの間にあり、当然無料!上を見上げると紅葉の空が広がっているかのような空間で、あまりの美しさに、前庭だけでお腹いっぱいに!そんな前庭の角には鐘楼もあり、真っ赤な紅葉とのコラボレーションを目に焼き付けることができます。
なお、この鐘楼の中に備えられている釣鐘ですが、加藤清正が朝鮮から持ち帰ったと伝えられています。近付いて鐘楼の中を覗き込むことはできませんが、遠目からでもしっかり見ることができますので、一見の価値あり!
写真:木村 優光
地図を見る「黄梅院」は拝観時間外ですと、当たり前のごとく山門は閉められてしまいます。しかし、山門の少し北側からは前庭が眺めることができるため、早朝などの混雑しない時間帯に訪問すれば、写真の角度で前庭を眺めることができます。真っ赤な紅葉が燃え上がるような光景、一目見ておきたいですね。
<基本情報>
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町83-1
電話番号:075-492-4539
アクセス:京都市営バス「建勲神社前」より徒歩約5分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
「芳春院」は「大徳寺」の北側に位置し、山門から中門までの長い参道が特徴的な塔頭です。広い境内の「大徳寺」の中では一番見つけにくい場所にあるため、訪問する場合は予めマップなどで位置を確認することをオススメします。簡単に説明すると、「大徳寺」大本山の本堂のさらに北側。千利休のお墓がある聚光院の右横にある小さな参道を進むと、下の写真のような山門が見えてきます。
なお、「芳春院」の名称の由来ですが、前田利家の妻である芳春院が建立したことから来ています。前田利家といえば、加賀百万石の祖でもありますが、戦国武将として豊臣勢の五大老のうちの一人としても有名ですね。
写真:木村 優光
地図を見る上の山門をくぐると「芳春院」の中門へと続く、長い参道が姿を見せます。そして、その参道の左脇には真っ赤な紅葉がたくさん植えられています。無料の参道といえども、まるで有料の境内庭園の中を歩いているかのようで、山門の手前でしばし見とれてしまいます。
写真:木村 優光
地図を見る写真:木村 優光
地図を見る紅葉の根本には苔が生えていますので、紅葉の季節になると緑色の苔の上が敷紅葉となり、鮮やかさが一層増します。また、ここの紅葉の特徴としては、無料の領域にも関わらず枝ぶりが良く、所々に置かれた岩との相性も抜群!背後に見える「大徳寺」如意庵の建物も、和の雰囲気を一層引き立ててくれています。
<基本情報>
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町55
電話番号:075-492-6010
アクセス:京都市営バス「建勲神社前」より徒歩約10分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
写真:木村 優光
地図を見る「養徳院」は「大徳寺」の南側に位置し、すぐ南側を北大路通りが通ることで、南門から一番近い塔頭です。時は室町時代、足利満詮(あしかがみつあきら)は亡き妻の供養をするために建立しました。やがて、満詮が亡くなると、彼の法名でもある「養徳院」がそのままお寺の名前となったわけです。
境内庭園は一般公開がされていませんが、「大徳寺」では珍しい池泉式庭園となっています。境内庭園に入れなくとも、紅葉の木が植えられた無料の前庭へは入ることができるため、晩秋の紅葉の季節に「大徳寺」を訪問した際には、「養徳院」を訪問すると良いでしょう。
写真:木村 優光
地図を見る「養徳院」の山門をくぐり右手前の参道を進むと、こじんまりとしてはいますが、真っ赤な紅葉がたくさん植えられている前庭にアクセスできます。紅葉の根本は白砂が敷かれていて、その脇にはマンリョウが植えられています。
無料でここまで素晴らしい和庭園の雰囲気を味わうことができるわけですから、思わず立ち止まって見とれてしまうでしょうね。なお、そのまま飛び石沿いに歩いていくと墓所になりますので、なるべく立ち入らないようにしましょう。
<基本情報>
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町55
電話番号:075-491-0045
アクセス:京都市営バス「大徳寺前」より徒歩約3分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
時間とお金に少し余裕があるのであれば、上で紹介した塔頭を1つでも拝観してみるのもよいでしょう。オススメとしては「黄梅院」!「大徳寺」の塔頭の中でも広大な敷地面積を誇り、素晴らしすぎる境内庭園は必見!ただし、境内庭園は写真撮影が禁止されていますので、十分に注意しましょう。
なお、「大徳寺」は京都でも屈指の観光スポットでもある「金閣寺」から徒歩圏内!すぐ南側には京都市街を一望できる船岡山公園があるため、天気が良い日には園内の最上部までアクセスして、京都市街の街並みを眺めても良し!北側には今宮神社もあるため、観光スポットが隣接していることから、様々な観光プランが計画できます。貴方のおすすめプランを考えてみよう。
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(2025/2/13更新)
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