エーゲ海の絶景も一望!ポセイドン神殿がある「スニオン岬」

エーゲ海の絶景も一望!ポセイドン神殿がある「スニオン岬」

更新日:2017/10/31 13:34

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ギリシアの首都アテネから南に広がるアッティカ半島の最南端に位置するのがスニオン岬。ここに、海の守護神ポセイドンに捧げられた神殿が残されています。

紺碧の美しい海岸風景「アポロ・コースト」を、バスで南下すること約2時間。辿り着くスニオン岬は、夕陽の美しさで知られています。しかし、美しさは夕陽だけではありません。岬の先端に建つ神殿は、均整の取れた美しさ!前方にはエーゲ海の絶景が広がります。

美しい海岸線「アポロ・コースト」を南下してスニオン岬へ

美しい海岸線「アポロ・コースト」を南下してスニオン岬へ

写真:Hiroko Oji

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ギリシアの首都アテネは、全人口の約3分の1を抱える大都市であり、政治、経済、文化の中心都市です。そのアテネから日帰り訪問が可能なスニオン岬は、夕陽の美しさで定評があり、なおかつ、ギリシャで最も有名な神殿の1つ「ポセイドン神殿」が、岬の先端に位置しています。

スニオン岬へはアテネから南東に延びる海岸線「アポロ・コースト」を南下して、バスで約2時間。このアポロ・コーストは、ギリシア屈指のリゾート地となっています。美しいビーチが点在しており、車窓を楽しむだけでなく、途中下車して散策するのにも良い所です。

美しい海岸線「アポロ・コースト」を南下してスニオン岬へ

写真:Hiroko Oji

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アポロ・コーストのヴーラやグリファダには、クルーザーが何隻も浮かぶマリーナがあり、ヨット遊びを楽しむファミリーやグループの姿も見られます。

美しい海岸線「アポロ・コースト」を南下してスニオン岬へ

写真:Hiroko Oji

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また、漁港もあって、船着き場の横では捕れたての新鮮な魚が安く売られているのも活気ある風景です。

岬の先端に佇むポセイドン神殿

岬の先端に佇むポセイドン神殿

写真:Hiroko Oji

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アポロ・コーストを南下して辿り着くのが、アッティカ半島の先端にあるスニオン岬です。岬の高台に聳える優美な神殿跡は、海の守護神ポセイドンを祭ったポセイドン神殿。ギリシャで最も有名な神殿の 1 つで、紀元前444年に建てられたドリア式の建造物です。当初は、高さ6メートルの白い大理石の円柱が42本並んでおり、拝殿には高さ6メートルのポセイドンの銅像が収められていました。

しかし、紀元前5世紀のペルシア戦争で崩壊してしまい、後にアテネ再建計画の一環として再建され、現在の姿の元になりました。英国のロマン派詩人バイロンに謳われたことでも、よく知られている神殿です。

岬の先端に佇むポセイドン神殿

写真:Hiroko Oji

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サロニコス湾に突き出した岩の丘から、エーゲ海を見下ろすように聳える神殿には、ドリア式の16本の白い大理石の列柱が残されており、均整の取れた美しい姿から、当時のロマンを感じさせてくれます。

ギリシャ神話の中で、オリンポス十二神に挙げられるポセイドンは、ゼウスに次ぐ力を持っていたとされ、古代ギリシャの漁師や船乗りは、ポセイドンが怒ると船を転覆させる嵐を巻き起こすと考えていました。そのため、神殿の階段に動物のいけにえや供物を捧げていたといいます。

岬の先端に佇むポセイドン神殿

写真:Hiroko Oji

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ドリア式の柱は、円柱に溝が施されたシンプルなもの。柱頭に渦巻の装飾があればイオニア式といい、また、コリント式はギリシアの国花「アカンサス(ハアザミの一種)」の葉が象られた装飾的な柱頭を特徴とするものです。

この柱の中に、バイロンの名が刻まれている柱がありますので、探してみて下さいね。

自然美の中に残された遺跡群

自然美の中に残された遺跡群

写真:Hiroko Oji

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入口から神殿まで少し坂道をのぼっていきますが、季節によっては、周辺には野の花が咲き乱れ、清々しい散歩道となっています。周辺には、遺跡の名残が散在しており、エーゲ海から吹く風を受けながら、気持ち良い散策が楽しめます。

エーゲ海の絶景に浸ろう!

エーゲ海の絶景に浸ろう!

写真:Hiroko Oji

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ポセイドン神殿の最大の魅力と言えば、ここから楽しめる眺望。よく晴れていれば、ケア島やペロポネソス半島まで見ることができます。また、この丘から、エーゲ海に沈んでいく、ロマンティックな夕陽を鑑賞するのもお薦めです。

エーゲ海の絶景に浸ろう!

写真:Hiroko Oji

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神殿から少し坂を下って行くとカフェもありますので、波の音をBGMにゆったり寛いでくださいね。

エーゲ海の絶景に浸ろう!

写真:Hiroko Oji

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断崖絶壁の下には、透き通るような真っ青な海が広がっています。

エーゲ海の絶景を独り占め!?

このスニオン岬は、アテネのアクロポリスのようにアクセスが簡単ではありません。路線バスで約2時間かかることから、時間的に余裕をもって訪れてください。そのお陰と言ってはなんなんですが、季節や時間帯によっては、この素晴らしい絶景を独り占めできることもあります。どこまでも続く紺碧の海と青い空、断崖に打ち寄せる波の音、エーゲ海から吹き寄せる風を感じながら、神話の世界に浸ってくださいね。

スニオン岬行きのバスは、国立考古学博物館北にあるアレオス公園、またはシンタグマ広場の南の通りから出ています。スニオン岬行のルートは陸側と海側の二つのコースがあるのですが、海側を走るコースの方がアポロ・コーストの眺めを楽しめて、お薦めです。

<スニオン岬の基本情報>
住所:Sounio, Attiki
電話番号:+229-203-9363
アクセス:国立考古学博物館北にあるアレオス公園前、または、シンタグマ広場南のフィレリノン通り沿いのバス停から出るスニオン岬行のバスで約2時間
休業日:1/1、3/25、イースター日曜、5/1、12/25・26
営業時間:9:30〜日没

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2006/12/28 訪問

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