写真:モノホシ ダン
地図を見る牛滝山大威徳寺は、7世紀の飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した呪術者の「役小角(役行者)」が開創した天台宗の寺院です。修験道の開祖とされる役小角は、今でいう「超能力者」で、空中を自由自在に飛翔することができたといわれています。牛滝山大威徳寺は、大阪府と和歌山県の県境に近い牛滝山の中腹にあり、葛城修験道の一霊場になっていました。
写真は、大威徳寺の入り口の山門です。紅葉を借景として立つ簡素な雰囲気の山門は、写真撮影のベストスポットです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る山門をくぐると、すぐ左手に牛の銅像があります。これは、かつて比叡山の学僧であった「恵亮(えりょう)」が修行の最中、境内にある三の滝から牛に跨った大威徳明王が現れたので、その姿を彫って祀ったことが由来となっています。大威徳寺の寺号も、この故事によります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る山門を入って右手には、心癒される「愚痴聞き地蔵」と「しあわせ地蔵」が並んで立っています。とくに片手を耳にあてて、やさしい表情を浮かべる愚痴聞き地蔵の表情には、思わず笑みがこぼれるでしょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る境内の上を見上げてみると、カエデやモミジの錦のごとく鮮やかな紅葉が広がっています。その美しさは、まさに言葉にできないほど。空間の紅葉美をこころゆくまで楽しみましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見るモミジはさらに地上にも。見た目にも暖かそうな、モミジの絨毯に心まで温まる思いがするでしょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る手水舎も覗いてみましょう。底に沈んだ散りモミジが、まるで標本のよう。紅葉の境内は、まさに「モミジ尽くし」の世界になります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る牛滝山大威徳寺の紅葉は、例年11月中旬〜11月下旬まで楽しめます。11月下旬には、各種イベントが行われる「牛滝山もみじまつり」も開催されます。なお、2017年11月23日に予定されていた「牛滝山もみじまつり」は台風21号の影響により中止となりました。牛滝山に至る道路は、迂回路の利用となります。迂回路につきましては、関連MEMOをご覧下さい。
写真は、紅葉を見つめ続けるお地蔵さんです。紅葉の時期の境内は、どこを撮っても絵になる光景が楽しめます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る大威徳寺では、弘法大師も修行しました。境内には、大師堂があります。写真は、室町時代の1513年に建てられた多宝塔です。国の重要文化財になっています。朱色が鮮やかな多宝塔は、紅葉の時期にはモミジと赤を競います。
写真:モノホシ ダン
地図を見る境内の周辺の山も、紅葉の季節には美しく彩られます。写真は、大威徳寺の本堂です。ここから先へ進むと、渓流遊歩道に出ることができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る牛滝川沿いの「渓流遊歩道」の散策も楽しんでみましょう。本堂前から続く渓流遊歩道は、「一の滝」「二の滝・三の滝」「錦流の滝」と楽しめ、約40分ほどで往復することができます。写真は、高さ約10メートルの「一の滝」です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る一の滝から、約10分ほど歩くと、牛に乗った大威徳明王が現れたと伝わる「二の滝・三の滝」に出ます。二の滝は、高さ約5メートル。三の滝は、高さ約10メートルの滝です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る渓流遊歩道には、途中に、吊り橋や小さな滝がいくつもあって、ちょっとした秘境感を楽しめます。写真は、高さ約8メートルの「錦流の滝」です。牛滝山大威徳寺の秋は、「泉州一」と謳われるだけの見事な紅葉が見られます。晩秋の牛滝山で、心洗われる紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:大阪府岸和田市大沢町1178-1
電話番号:072-479-0035
開門時間:7:00〜17:00まで
アクセス:南海電鉄岸和田駅から南海バスで約50分牛滝山下車すぐまたは、JR久米田駅から南海バスで約40分牛滝山下車すぐ
車利用の場合は、阪神高速道路4号湾岸線岸和田北出口から約40分、阪和自動車道岸和田和泉ICから約20分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
モノホシ ダン
旅行業に30年以上携わってまいりまして、おもに団体旅行の手配・企画・添乗業務などをおこなってきました。お客様には、次回もご指名いただくために、新規の観光地や、穴場の名所・旧跡めぐりの開拓のため現地への…
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