JR京都駅から10分!嵯峨野線・花園駅エリア紅葉名所5選

JR京都駅から10分!嵯峨野線・花園駅エリア紅葉名所5選

更新日:2017/10/26 12:48

JR嵯峨野線(山陰線)花園駅は、始発の京都駅から4駅目、約10分で到着します。新幹線、JR在来線、近鉄奈良線、市営地下鉄の乗降客で賑わう京都駅と、多くの観光客が訪れる四季の素晴らしい嵯峨野・嵐山地区とのちょうど中間に位置しています。

今回は、そんな便利な花園駅の徒歩エリア内にある、古都の風情が漂う紅葉名所5カ所「法金剛院」、「妙心寺退蔵院」、「妙心寺大法院」、「等持院」、「龍安寺」を紹介します。

法金剛院

法金剛院
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花園駅のすぐ前にある「法金剛院」。駅出口から丸太町通をはさんで北西側徒歩約5分ほどのところに入口があります。

平安初期の貴族・清原夏野の山荘がお寺になり、その後、1130年(大治5年)に鳥羽天皇の中宮待賢門院(たいけんもんいん)により「法金剛院」として再興・建立されました。現在は関西花の寺第十三番、通称「蓮の寺」と呼ばれていて、蓮の開花の時期には観光バスで観光客が大挙して押し寄せます。

庭園は平安末期の池泉回遊式浄土庭園で、梅、桜、花菖蒲、沙羅、紫陽花、蓮と初春からいろいろな花が咲き、秋の紅葉までのんびりと古都を感じることができます。特に秋の紅葉の時期は色鮮やかな景色が広がります。

法金剛院
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法金剛院の本堂の中央には、重要文化財の木造阿弥陀如来坐像があります、この本堂を背景にした紅葉も趣があります。

法金剛院
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快晴の日は境内に陽射しが降り注ぎ、紅葉の見事さが増します。

<法金剛院 基本情報>
住所:京都府京都市右京区花園扇野町49
電話番号:075-461-9428
アクセス:JR嵯峨野線(山陰線)花園駅下車徒歩約5分 
京都市バス 花園扇野町下車徒歩約2分

妙心寺退蔵院

妙心寺退蔵院
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花園駅前から丸太町通りを北東方向に進み、最初に信号を北に上がると、約10分ほどで「妙心寺」の南総門に着きます。妙心寺塔頭の退蔵院は、南総門を入って重要文化財の三門の前を西側(左側)に進むとすぐにあります。

妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山で、広大な敷地には46の塔頭寺院が立ち並んでいます。退蔵院はそのうちでも屈指の古刹として知られていて、600年ほど前(1404 年)、室町時代の応永年間に無因宗因禅師を開山として建立されました。応仁の乱で妙心寺とともに炎上しましたが、その後再建されています。

退蔵院の方丈(本堂)には、日本最古の水墨画 国宝「瓢鮎図」があり、その方丈横には狩野元信が作庭した「元信の庭」もあります。境内を奥に進むと、昭和の名園として名高い「余香苑」が広がっていて、一年を通じて、庭のあちらこちらに、紅しだれ桜、藤、サツキ、蓮、金木犀、楓などが咲いて、秋には紅葉が美しい場所です。

妙心寺退蔵院
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池泉回遊式庭園「余香苑(よこうえん)」は、池を取り巻くように花木が植えられていて、四季を通じて色彩を楽しむことができます。

妙心寺退蔵院
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余香苑の横に位置するお茶室の大休庵のガラス戸に、快晴の日は深紅の紅葉が映ります。

<妙心寺退蔵院 基本情報>
住所:京都府京都市右京区花園妙心寺町35
電話番号:075-463-28558
アクセス:JR嵯峨野線(山陰線)花園駅下車徒歩約7分 
京都市バス 妙心寺前下車徒歩約3分、妙心寺北門前下車徒歩約5分

妙心寺大法院

妙心寺大法院
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妙心寺塔頭の「大法院」は、退蔵院から妙心寺境内を歩いて、北西方向に約300mほどのところにあります。大法院は、真田幸村の兄で松代藩主であった真田信之の菩提寺で、1662年の創建です。境内には、松代藩の真田家一門や兵法学者佐久間象山の御墓があります。

毎年春と秋にだけ特別公開される大法院。大法院には客殿を囲むように配された「露地庭園」があり、清浄世界を表した幽玄の趣をかもしだす演出となっています。
禅の言葉で「まあ、座ってお茶でも一服召し上がれ」という意味の「且座喫茶」にちなんで、特別公開の時に、客殿には毛氈が敷かれ、その上で、お抹茶とお菓子をいただくことができきます。

妙心寺大法院
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特徴のある客殿の屋根にかかる紅葉も素晴らしく、見る者に禅の心、わびさびの世界を感じさせてくれます。

妙心寺大法院
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客殿から見る、陽射しの中に朱色に輝くもみじも見事です。

<妙心寺大法院 基本情報>
住所:京都府京都市右京区花園大薮町20
電話番号:075-461-5162
アクセス:JR嵯峨野線(山陰線)花園駅下車徒歩約10分 
京都市バス 妙心寺前下車徒歩約6分、妙心寺北門前下車徒歩約3分

等持院

等持院
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妙心寺の北門を龍安寺方面に進み、途中少し東に行ったところに「等持院」があります。(妙心寺から約1kmほどの距離)

等持院は、足利将軍家の菩提寺で、1341年(暦応4年)足利尊氏が等持寺の別院として、天龍寺の夢窓国師を開山に迎えて創建したお寺です。境内の中の霊光殿には、歴代将軍の木像が安置されています。方丈の南には枯山水庭園があり、北には、池泉回遊式の庭園が東西に分かれてあります。東の庭園には草書体の心の字をかたどって作られた心字池、西の庭園には芙蓉の花を形どった芙蓉池が作られています。

時々行われているライトアップの時には、山門入り口からでも紅葉が楽しめます。

等持院
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池泉回遊式の庭園の池にかかる紅葉も見逃せません。

等持院
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南庭の枯山水庭園のライトアップも見事です。

<等持院 基本情報>
住所:京都府京都市北区等持院北町63
電話番号:075-461-5786
アクセス:JR嵯峨野線(山陰線)花園駅下車徒歩約20分
京福電車 等持院駅下車 徒歩約10分

龍安寺

龍安寺
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世界遺産の「龍安寺」は、JR花園駅から妙心寺境内を抜けて北にまっすぐ歩いて約2kmほどの距離のところに位置します。(前述の等持院からは約1kmほど)

龍安寺は妙心寺の塔頭の一つですが、「石庭」が大変有名で、近くの金閣寺とともに一年を通して、世界各国からの観光客で賑わう観光地になっています。「石庭」の春夏秋冬(桜、新緑、紅葉、雪)の姿は、京都を代表する風景です。

石庭は、三方を油土塀に囲まれた枯山水の庭で「虎の児渡しの庭」とも呼ばれ、白砂に15個の石を配した庭です。

龍安寺
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誰もが訪れる方丈の「石庭」を見た後で、方丈玄関から山門方向に戻らずに、石庭を囲むように作られている油土塀の裏側に回りこむと、境内散策路が西に向かってまっすぐ伸びています。その散策路は鬱蒼とした大きな木々で覆われています。晴れた日の秋の紅葉の盛りの時に、木々の葉を通る太陽の光が、素晴らしい光景を映し出します。

龍安寺
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三門を入ってすぐ左手側に鏡容池が広がります。晩秋の時期には、広い境内全体が木々の紅葉で埋め尽くされます。

<龍安寺 基本情報>
住所:京都府京都市右京区龍安寺御陵下町
電話番号:075-463-2216
アクセス:JR嵯峨野線(山陰線)花園駅下車徒歩約20分
京福電車 龍安寺駅下車 徒歩7分
京都市バス 龍安寺前下車すぐ

JR花園駅から見どころ5寺を徒歩で巡って約4Kmほど

JR京都駅から10分ほどで到着する花園駅から、頑張れば全部歩いて巡ることができます。また、龍安寺に面する「きぬかけの道」沿いには、世界遺産の「金閣寺」、「仁和寺」もあります。紅葉の時期だけではなく、四季折々の風景の美しい古寺巡りができるエリアです。

秋の穏やかな日、それぞれの寺院で、見事な紅葉と、古都の雰囲気をじっくり味わってみてください。

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/23−2015/12/08 訪問

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