伊・モンテビアンコのお膝元「アオスタ」で1000年続く民芸品の祭り

伊・モンテビアンコのお膝元「アオスタ」で1000年続く民芸品の祭り

更新日:2017/10/30 10:28

冬のイタリア、アルプスのモンテビアンコの麓にある街「アオスタ」に郷土民芸品が大集合します。「フィエラ・ディ・サントルソ」という名のこの祭りは1000年間続くお祭りで、毎年1月30日と31日の2日間、街の中心で行なわれます。

山の街なのでもちろん寒いですが、木のぬくもりを感じる伝統的な民芸品に心が温まること間違いなしです。

アオスタのフィエラ・ディ・サントルソ

アオスタのフィエラ・ディ・サントルソ
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街についてまず驚くのが人の多さです。紀元前よりあるアオスタはローマ時代の遺跡なども多く残り観光地としても有名。普段でも観光客の多いアオスタですが、それに加えて1000年続く民芸品の祭りの日ともなれば、それはそれは賑わいます。

フィエラ・ディ・サントルソは街の西側にあるサントルソ教会の祭りとして1000年前に始まりましたが、現在では街全体を包み込み、年に1度の街が活気で満ち溢れる日になりました。

アオスタのフィエラ・ディ・サントルソ
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人が溢れているので、流れに任せて民芸品を見ながら道をブラブラ歩くのも楽しいですし、プレトリオ門付近や広場などでは催し物なども多く見られます。

アオスタの街はアルプスの山々に囲まれているので、建物と建物の間から見える山の尾根がとても美しいです。人の多さに疲れたら、温かいホットワインなどを片手に山を眺めたいですね。

アオスタのフィエラ・ディ・サントルソ
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心温まる木彫りの置物

心温まる木彫りの置物
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街の中心部に行くと、道の両脇の屋台に伝統的なものから現代的なものなど色々な民芸品がずらっと並びます。よく見かけるのは小人やニワトリの置物、あとは祭りのシンボルとなっている木彫りの靴のサボやタタというタイヤのついた馬の人形。飛行機でも持ち運びやすい小物入れなどはお土産にいいですよね。小さい動物の置物などもかわいいです。

土着的な珍しいものでいえばコッパ・デル・アミチツィアという吸い口のいくつかついた木彫りのポットが有名です。コーヒーと酒を混ぜたものをポットの中に入れて家族や友達で回し飲みするためのものです。これを回して飲むと友情や家族愛も深まることでしょう。

心温まる木彫りの置物
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サボの製作の実演を見ることもできます。木をくりぬいて作るサボはアルプスの伝統的な冬の靴です。冬に履くと暖かいことと泥や雨などに強いことに加え、材料費が安かったことからアルプスでは一般的でした。

現在では皮や布などでカラフルにしたり、ヒールを高くして女性向けのファッションなどでも取り入れられています。

心温まる木彫りの置物
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場所がアルプスなだけに杖もよく見かけます。魔法使いが持っていそうな、上の部分がくりぬかれたお洒落な杖など見かけたら、思わず買いたくなりますね。

木々の奏でるあたたかな音色

木々の奏でるあたたかな音色
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街を散策していると民芸品に紛れて、いろいろな音が聞こえてきます。木を切る音や、笑い声、アコーディオンや民謡を唄う人など。

そんな中、コルノ・アルピノという山のホルンは特に印象的で、冷たい空に響く木のパイプが奏でる温かな音色は、私たちが今アルプスにいるということを思い出させてくれます。

山の街アオスタ

夏は登山やハイキング、冬はスキー。山のスポーツも盛んなアオスタは1年中観光客で賑わいます。そしてこの1000年続くお祭りはこの街が一番盛り上がるときなのです。

<基本情報>
住所:Piazza Porte Pretoriane, 11100 Aosta AO, Italia
アクセス:ミラノから電車で2回乗り換えをして約3時間かかります。バスなら直通で約2時間でアオスタに着くので便利ですが、本数が限られているので事前にお調べください。

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/01/31 訪問

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