およそ6700万年程前。史上最大級の肉食恐竜として知られるティラノサウルス(T-rex)が、ここ北アメリカの地に生息していました。しかし約300万年もの間続いた繁栄は、白亜紀末の大量絶滅期によって幕を閉じることとなったのです。
それから途方もない年月を超えてむかえた1990年。古生物学者スーザン・ヘンドリクソンの発掘によって、世界最大規模の化石標本となり、ティラノサウルスは現代の私たちの前に蘇りました。
写真:トラベルjp 編集部
地図を見る全長約13メートル、高さ約4メートルの巨大なティラノサウルスは、発掘者の名前にちなみ「SUE(スー)」という愛称をつけられ、シカゴ「フィールド自然博物館(Field Museum of Natural History)」の顔として、日々訪れる人々の注目を集めています。
この標本の完成度は90%以上を超えるもので、保存状態も非常に良好。その大きさも、現存する恐竜標本の中で世界一の大きさを誇る、まさに『世界最大規模の恐竜化石標本』なのです!
そんな世界に誇る展示物を所有しているシカゴ「フィールド自然博物館」とは、一体どのような博物館なのでしょうか。
提供元:Choose Chicago
https://www.choosechicago.com/写真:トラベルjp 編集部
地図を見るシカゴの中心街・ダウンタウンには、およそ10を超える数の美術館や博物館が立ち並びます。
その中でも「ミュージアム・キャンパス」と呼ばれる一画は、活発な文化活動の拠点として、絶えず地元民や観光客が足を運ぶ人気スポット。
屋内型水族館である「シェッド水族館(Shedd Aquarium)」、西半球で現存する最古のプラネタリウムと言われる「アドラープラネタリウム(Adler Planetarium & Astronomy Museum)」。そして、この「フィールド自然博物館」が、その一画に立ち並びます。
フィールド自然博物館が現在の形になったのは、1921年のこと。その前身は、シカゴ万博の遺物を展示した博物館でした。
現在は、人類学・動物学・植物学・地質学の4つのテーマを元にした展示を行っており、ここでしか見られない個性的でユニークな企画展なども開催されています。
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地図を見る地上3階建てになっており、建物の中央は広い吹き抜け状態。上階部分の展示は、その吹き抜けをぐるりと囲う形で構成されています。
エントランスを入ってすぐのメインフロアに堂々と佇むのが、冒頭で紹介したこの博物館の顔・スー(SUE)。大迫力のその姿には、思わず大人も目が釘付けになってしまうこと間違いなし。ちなみにここのメインフロアに展示されているスーの頭部は、重量の関係でレプリカとなっていますが、もちろん本物も同博物館の上階に展示されています。
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地図を見る一番のみどころであり人気どころは、このスーをはじめとした数多くの恐竜の化石標本ですが、このフィールド自然博物館の魅力はまだまだ他にもあります。
所有するコレクションの数は200万点以上にも及ぶと言われており、その種類の豊富さには目を見張る程。
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地図を見る恐竜の化石に次ぐ見どころは、古代エジプトのコーナー。
当時の大墓を再現した展示室は、ここが21世紀のアメリカだというのを忘れてしまいそうな程に本格的な作り込み。
大墓の入り口が古代エジプト展示コーナーの入り口となっており、墓を下るようにして下の階へと降りていけば、そこはもう古代エジプトの世界。
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地図を見る何体ものミイラの数々や遺品、それから当時の生活の様子が垣間見える展示の他、ミイラ制作の工程をミニチュアで説明してくれる展示まで様々。
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地図を見る……と、ここまでの中で注目していただきたいのが、その展示方法。
一般的な博物館とは違い、雰囲気の作り込みや飽きさせない展示の工夫などは「さすがアメリカ!」と思わず唸ってしまうほど。
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地図を見る博物館ではお馴染みの動物の剥製だって、今にも動き出しそうな程リアリティ満載。
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地図を見るアフリカ文化や慣習に関する展示コーナー、南太平洋諸国の民族や部族に関する展示コーナーなど、テーマによって展示方法に色を持たせているのも興味深い点。
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地図を見るまたネイティブアメリカンのコーナーでは、地域毎の種族にわかれた展示が成されており、分かりやすさはもちろん、ここでしか見られないような多様な展示物は圧巻です。
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地図を見るこれらの常設展示の他、期間によってプログラムが変わる3Dシアターや一風変わった有料展示、そしてエキシビジョン展など、何度足を運んでも飽きない博物館となっています。
ちなみに、2017年5月26日〜2018年1月7日までの期間内は、「ジュラシックワールド(Jurassic World: The Exhibition)」が開催中。
写真:トラベルjp 編集部
地図を見る映画に登場するお馴染みの恐竜たちが、まさに目の前で息をしているかのような迫力で迎えてくれます。動きや鳴き声だってとってもリアル! これぞまさに、展示を越えた展示。大人も子どもも大満足の体験が待っています。
チケットは主に3種類。
一般展示のみの入場が可能な「BASIC」は、大人$22.00/子ども$15.00。
一般展示の他、特別展または3Dシアターの中から一つを選べる「DISCOVERY」は、大人$30.00/子ども$21.00。
そして全てのアクセスが可能な「ALL-ACCESS」は、大人$36.00/子ども$25.00。
エキシビジョン展開催期間中は、これらのチケットにプラス、エキシビジョン展のチケットが付いたものもあるので、自分の旅の行程に合ったものをチョイスをしてください。
またその他、フィールド自然博物館はCHICAGO CityPASS®の利用も可能。オールアクセスのチケットと同様の内容で、さらには優先入場などもついていてとってもお得なので、賢くシカゴのミュージアム観光を楽しみたい方にはこちらもオススメです。
日本ではもちろんお目にかかれない、世界でも稀に見る程のバリエーションに富んだ展示の数々は、わざわざ足を運んででも見るべき価値に溢れています。
アメリカ国内、さらには世界でもトップレベルの自然博物館で、ここでしかできない貴重な体験をしに行ってみませんか?
<フィールド自然博物館の基本情報>
住所:1400 S Lake Shore Dr, Chicago, IL 60605 アメリカ合衆国
電話番号:+1-312-922-9410
開館時間:9:00〜17:00(最終入場 16:00)
休館日:クリスマス
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材・文・写真/ホリタナツミ
【取材協力:Choose Chicago】
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(2024/10/8更新)
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