宮城県石巻市の沖合いに浮かぶ島・金華山は古くから「神が住む島」という言い伝えがあり、黄金山神社は東奥三大霊場・日本五大辨財天として知られています。1260年前に神社として創建されたものの、明治維新以前は辨財天を守護神とした「金華山大金寺」と称したことも。明治2年に黄金山神社に復古したという歴史を持ちます。
東日本大震災の震源にもっとも近いため鳥居や参道に大きな被害を受け、現在もボランティア団体による復興支援が続いています。被害は神社にとどまらず、唯一の交通手段である船にも影響が。定期便が大幅に減少したため、現在の運航ダイヤでは足早に観光する必要があります。(祭事やお盆、年末年始を除く)
境内は広く見どころが豊富で、標高445mの金華山頂上まで登ることができます。島全体が南三陸金華山国定公園を経て、2015年には三陸復興国立公園へ編入。多くの自然がそのままの形で残されています。
はるばる訪れた神秘の島だからこそ、ゆっくり滞在したいもの。宿泊施設はただ一つで、神社内にある宿坊「参集殿(鳳龍殿)」は鉄筋5階建で、和室が24部屋・計240名が宿泊できます。
15畳の広々とした部屋の窓からは、海の向こうの男鹿半島を眺めることができます。本来はお籠り(おこもり=祈願のため神社や寺院に一定期間こもる)の施設のため、設備はとてもシンプル。テレビもなく、静かな非日常の時間が流れます。
タオル・歯ブラシといったアメニティは要持参ですが、浴衣は準備されています。
大浴場は連絡廊下でつながる別棟にあります。東日本大震災で被害を受けましたが、約4年後に再建されました。シャンプー・リンス・ボディソープがあり、脱衣所にはドライヤーも完備。
窓の向こうに広がる海の景色と金華山の清らかな水で、心も体もリフレッシュすることができます。
洗面所とトイレは共用。数が多く明るい雰囲気です。
宿泊者は翌朝6時半(冬季は7時)から行われる「一番大護摩祈祷」に参加することができます。通常の運航ダイヤは昼間だけのため、朝一番のご祈祷に参加できるのは宿泊者のみ。厳かな雰囲気の中で煩悩や災難を焼き払うことで浄化され、開運を祈願します。
宿泊料金には夕食と朝食が含まれます。「一番大護摩祈祷」後の朝食はシンプルな和食をいただきます。
前日の夕食は神社の中であることを忘れるくらいの豪華さ。島ならではの新鮮な海の幸を、お神酒と共にいただきます。
黄金山神社へは船の本数が少なく、決して行きやすい場所ではありません。だからこそ泊まりで訪れたい場所。自然豊かな島でゆっくり滞在することで「3年続けてお参りすれば一生お金に困らない」というパワーを存分に感じてみてはいかがでしょうか。
境内は広く見どころが豊富です。神社の観光スポットやアクセスについては、関連MEMOの記事をご覧ください。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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