写真:八岳木 流泉
地図を見る全国的にも有名な寺院の善光寺。“一生に一度は善光寺参り”や“牛に引かれて善光寺”など、善光寺参詣に関わることわざが残るほど、認知度の高いお寺です。
善光寺は無宗派のお寺。国宝の本堂や重要文化財の三門、本堂の暗い地下を歩くお戒壇めぐりなど、見どころも満載です。そんな善光寺そのものを楽しむのも良いですが、意外と素通りしてしまうのが参道。善光寺では参道にこそ、ユニークで貴重なスポットが溢れています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る善光寺の参道とは、JRの長野駅から善光寺までの道、約1.8キロや、付近の権堂アーケードのことを指します。
なかでもメインは善光寺至近にあり、敷石と呼ばれる安山岩がビッシリと敷かれている名所です。敷石が完成したのは1707(宝永4)年。元来、現在よりも手前にあった本堂を、奥に移動して空いた道に石板を埋めました。全長397メートルで当時は7777枚の石を使用。現在では7000枚弱が使用されています。なお、この敷石は国の史跡にもなるほどの貴重なものなのです。
<善光寺の基本情報>
住所:長野県長野市大字長野元善町491-イ
電話番号:026-234-3591
アクセス:上信越自動車道「長野」インターを利用。北陸新幹線等が乗り入れる「長野」駅が最寄り駅
写真:八岳木 流泉
地図を見る三門を抜けた参道の両脇には、39軒の宿坊が建ち並んでいます。宿坊とは、寺院に参拝する人や僧侶のために設けられた宿泊施設ですが、現在では観光客等も気軽に宿泊できます。
各宿坊には住職と御堂が用意されており、精進料理を食べ、座禅体験ができる宿坊もあります。善光寺の宿坊では、通常の宿泊から参拝の案内、納骨まで、幅広くお世話をしてくれます。
写真:八岳木 流泉
地図を見る39の宿坊のひとつ「白蓮坊」の玄関先には、ユニークなフォルムの「むじな地蔵」がいます。その昔、下総に住んでいたむじなが善光寺に灯篭を寄進したいと人間に化けて訪れた際、こちらの宿坊に宿泊しました。しかしそこで正体がバレ、むじなは逃げてしまったのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見るそれを知った白蓮坊の住職が灯篭を寄進。その灯篭は今でも、むじな灯篭として存在しています。そのむじな灯篭の伝説をお地蔵様とむじなの形で表現したのが、むじな地蔵。愛くるしい表情に参拝者の多くが足を止めて拝んでゆきます。
<白蓮坊の基本情報>
住所:長野県長野市元善町465
電話番号:026-232-0241
写真:八岳木 流泉
地図を見る宿坊が建ち並ぶ参道が終わると、一般的なお店が軒を連ねる参道に変わります。そのなかでひと際目立つのが、「藤屋御本陣」という名建築!江戸時代には加賀藩藩主、前田家の常宿として栄えたこちらの建物は、現在国の登録有形文化財に登録されています。
今では宿泊は受け付けず、レストランやウェディング、会議室などとして利用されています。名刹の参道に何気なく建つ歴史的建造物は一見の価値アリですね。
<藤屋御本陣の基本情報>
住所:長野県長野市大門80
電話番号:026-232-1241
写真:八岳木 流泉
地図を見る宿坊を抜けた藤屋御本陣の辺りには、土産店から蕎麦屋、甘味処に喫茶店、仏具屋など、非常に多くの商店が並んでいます。ぶらりと寄っては目移りし、時間を忘れて参道めぐり。歴史の敷石と建物と、ユニークなお地蔵様に多くのお土産。善光寺では本堂だけでなく、参道歩きをおススメします。
善光寺に車で行く場合は、基本的に駐車場はお寺の裏手となります。そうすると善光寺の裏から入る形ですね。しかしやはり、面倒でも参道まで回って、参道から入ることをお勧めします。街並みを見ながら、歴史を踏みしめながら、その一歩一歩に意味がある、それこそ善光寺参りの本懐です。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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