5つの重要文化財を有する天守無き名城!香川「高松城」の魅力

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5つの重要文化財を有する天守無き名城!香川「高松城」の魅力

5つの重要文化財を有する天守無き名城!香川「高松城」の魅力

更新日:2018/01/26 10:25

浦賀 太一郎のプロフィール写真 浦賀 太一郎 週末トラベラー

香川県高松市の「高松城」は、戦国時代随一の築城名人・黒田官兵衛によって縄張りされました。江戸時代、四国の玄関口にあってぽっかりと浮かんだようなこの城は「讃州さぬきは高松さまの 城が見えます波の上」と、謡われたように、それは美しい城でした。天守こそ失っていますが、今でも、5件の重要文化財を有する貴重なお城です。今回は、天守閣の復元も待たれる、高松城の魅力を紹介します。

100%海水のお堀に修復された天守台が浮かぶ!

100%海水のお堀に修復された天守台が浮かぶ!

写真:浦賀 太一郎

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高松城は、万葉集で柿本人麻呂が「玉藻よし」と枕詞に謡ったことから、玉藻城という風雅な別名を持っています。日本三大水(海)城と称されるように、お城の水堀はすべて海水を引き込み、水門の開閉によって潮の干満の差を調整します。

お堀を優雅に泳ぐのはコイでもカメでもなく、クロダイやスズキ、時にはフグ!タイへのエサやりも名物なこの城のお堀には、ぽっかりと天守台が浮かんでいます。写真右の天守台は、平成25(2013)年に、約7年の歳月をかけ修復されました。

100%海水のお堀に修復された天守台が浮かぶ!

写真:浦賀 太一郎

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天守台を含む本丸は、他の曲輪から完全に独立しており、屋根付き廊下橋の「鞘橋」だけが、唯一本丸へ渡れる手段となっています。これは敵に攻め込まれた際、鞘橋を破壊することによって本丸へ立てこもるための構造ですが、自らの退路をも断つことになるので、まさに背水の陣の最終手段とも言えるでしょう。

ざわつく高松城!なるか天守閣復元

ざわつく高松城!なるか天守閣復元

写真:浦賀 太一郎

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本丸にある天守台の石垣は、前述の修復の際、一度すべて解体し、全部積み直すという全国的にも例の少ない、大掛かりな方法を用い、正確かつ頑丈に積み直されました。

天守閣は三層四階地下一階で、白漆喰総塗籠(姫路城と同じ技法)の壮麗なもので、四国最大の規模を誇っていましたが、明治時代、老朽化によって惜しくも解体されてしまいました。現在は、鮮明な古写真の発見など資料が揃い始め、天守閣復元への機運が高まって来ています。

水手御門は海の大手門!月見櫓は海の天守閣だった

水手御門は海の大手門!月見櫓は海の天守閣だった

写真:浦賀 太一郎

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現在は道路を隔てての海ですが、かつては直接海と繋がっていて、水手御門(写真真ん中の門)からお殿様が御座舟「飛龍丸」に乗って遊覧したり、参勤交代に出掛けたりしました。まさに「海の大手門」と言っても良い構造ですが、このように海へ向けて開く城門は、国内唯一の現存例で、左から「月見櫓(続櫓)」、「水手御門」、「渡櫓」はそれぞれ国の重要文化財に指定されています。

水手御門は海の大手門!月見櫓は海の天守閣だった

写真:浦賀 太一郎

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特に月見櫓の意匠は抜群で、三層三階の堂々たる佇まいといい、唐破風(二階部分)、千鳥破風(一階部分)の見事な配置といい、まさに「海の天守閣」といった風格を醸し出しています。

夜間のライトアップは有料区域外から眺めることができて、とてもお得にその優美さを堪能することができます。フェリー上や高松港玉藻防波堤灯台(せとしるべ)から、高松の町並みと共に眺める夜景も素敵ですよ!

「ことでん」とのコラボにため息!艮櫓

「ことでん」とのコラボにため息!艮櫓

写真:浦賀 太一郎

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高松市民の足・ことでん(琴平電鉄)は、高松築港駅を始発として、高松城に沿って線路が敷かれています。艮(うしとら)櫓は、高松城の現存櫓の中で唯一、ことでんから望むことができる櫓なんですよ!

艮櫓は、もともと東之丸の丑寅(北東)に建てられた隅櫓でしたが、昭和40(1965)年に今の位置に移築復元されました。その際、櫓の向きを変えなければならなかったり、石垣のサイズが合わなかったため拡張工事を行ったりと、様々な経緯があって、今の位置で落ち着き、国の重要文化財に指定されています。

「ことでん」とのコラボにため息!艮櫓

写真:浦賀 太一郎

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艮櫓も月見櫓と同様に、夜間ライトアップが美しく、城外からその雄姿を拝むことができます。月見櫓同様、城外からでも眺めることができるので、ことでんのレールの軋む音と共に、夕闇のお堀に浮かぶ白漆喰の櫓を堪能してみて下さい!

「ことでん」とのコラボにため息!艮櫓

写真:浦賀 太一郎

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ちなみに、艮櫓が元々あった場所、東之丸ですが、現在は城郭は破却され、レクザムホール(香川県県民ホール)が建っています。その一角に、野面積の東之丸石垣が遺り、往時の痕跡を垣間見ることができます。

大正の和建築の粋を集めた披雲閣も重要文化財!

大正の和建築の粋を集めた披雲閣も重要文化財!

写真:浦賀 太一郎

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城内に現存する、披雲閣(ひうんかく・旧松平家高松別邸)は、大正6(1917)年に、高松松平家当主の別邸として建築されました。高松城の三の丸御殿跡に位置し、建築面積1916平米に及ぶ、壮大な構えです。当時は香川県の迎賓館としての役割も担っており、外観は和そのものですが、内装には洋も取り入れています。

この時期の日本で建築された洋風建築には、内装に和を取り入れるというスタンスが多かったですが、外観を和風ベースに建築された披雲閣は、江戸時代以降の大規模な和風建築として稀有な存在であり、大正当時の日本の建築技術の高水準を知るうえで非常に貴重であるとして、平成24(2012)年に、国の重要文化財に指定されました。

大正の和建築の粋を集めた披雲閣も重要文化財!

写真:浦賀 太一郎

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「月見櫓(続櫓)」、「水手御門」、「渡櫓」、「艮櫓」、そしてこの「披雲閣」と、個性的な5件の重要文化財が城内に残る貴重な海城・高松城。讃岐うどん巡りの最中に城内を通り抜けるだけでも、色々な発見がありますし、ガッツリ散策すれば、隠された沢山の発見がありますよ!

高松城跡の基本情報

住所:香川県高松市玉藻町2-1
電話番号:087-851-1521
アクセス:高松駅から徒歩約7分・高松築港駅から徒歩すぐ
営業時間:日の出〜日没(詳細は公式HP)

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/06−2016/02/07 訪問

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