「なんじゃこりゃ!?」思わず叫びたくなる、京都の珍鳥居5選!

「なんじゃこりゃ!?」思わず叫びたくなる、京都の珍鳥居5選!

更新日:2014/01/22 17:12

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター
京都と言えば、お寺はもちろん神社も沢山あることは皆様もよくご存じかと思います。神社の玄関とも言うべき鳥居も、実に多種多様で非常に興味深い世界が広がっているのです。今回は京都の”鳥居”にスポットをあて、そんな中から思わず「なんじゃこりゃ!?」と言ってしまいそうな少し変わった鳥居の数々をご紹介いたします!

神社なのに謎の五芒星!?〜晴明神社

神社なのに謎の五芒星!?〜晴明神社

写真:bow

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まずは軽くジャブからいきましょう!

一つ目の珍鳥居は、平安京最強の陰陽師・安倍晴明を祀る、晴明神社です。この晴明神社の鳥居の額束(※)には神社の名前でなく、なんと五芒星が!この五芒星は晴明神社の神紋である「晴明桔梗印」と呼ばれる紋なのです。もともと五芒星は陰陽道では魔除けの呪符として伝わっていて、木・火・土・金・水の5つの元素、五行を形どったものなんだそうです。つまり、陰陽道においてとても重要なシンボルということですね。

とはいうものの、五芒星には魔法などで使われているように、西洋的なイメージがありますよね?それが純和風の鳥居に引っ付いているのを見ると、なんだかそのギャップが面白く感じる晴明神社の鳥居なのです。ちなみに画像の奥に見える二の鳥居の額束には、ごくごく普通に「晴明神社」と記されています。

※鳥居の真ん中にある、神社の名前が書かれている額の部分、これを「額束」と呼びます。


★晴明神社
住所 京都市上京区堀川通一条上ル806
TEL (075)441−6460
拝観時間 9:00〜18:00

ニッコニコのゑびす顔!〜京都ゑびす神社

ニッコニコのゑびす顔!〜京都ゑびす神社

写真:bow

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お次はジャブからのワンツーコンビネーション!

二つ目にご紹介する鳥居は、日本三大ゑびす神社として知られる京都ゑびす神社、通称「えべっさん」の鳥居です。イヤーン!この京都ゑびす神社・二の鳥居の額束には満面の笑みを浮かべるゑびす様がいますやん!

よく見るとゑびす様は福箕の中に顔があり、その下からは福熊手が出ています!福箕は、福を箕ですくい取る為のもの、そして福熊手は福をかき集める為のもの。そんな縁起ものが鳥居に引っ付いているなんてなかなか他では見られない!さっすが商売繁盛の神様!鳥居に向かって手を合わせて拝みたくなりますよ!

ちなみにゑびす様と言えば「商売繁盛の笹」のイメージを持つ人が多いかと思いますが、その笹は元々ここ京都ゑびす神社独自の「御札」の形態が広まったものとされているのです。鎮座から800年を超えるという歴史を誇る、京都ゑびす神社。商売繁盛を願うゑびす様は鳥居からも見つめてくれているのでした。


★京都ゑびす神社
住所 京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125
TEL(075)525−0005
拝観時間 8:30〜17:00

世にも奇妙な三本足鳥居!〜蚕の社

世にも奇妙な三本足鳥居!〜蚕の社

写真:bow

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お次はすごい角度から飛んでくるフック一閃ッ!

三つ目にご紹介する鳥居は太秦にある木島神社にあります。正式名称は木島坐天照御魂(このしまにますあまてるみたま)神社、通称は「蚕の社(かいこのやしろ)」と呼ばれる神社、ここでご紹介する鳥居は誰もがくぐれる鳥居ではなく、禁足地に置かれている鳥居なのです。

画像を見ていただければお分かりの通り、三体の鳥居が合体したかのような奇妙な形をしています。その名も三柱鳥居(みはしらとりい)と呼ばれ、京都三大珍鳥居に数えられるだけでなく、全国的にも有名な鳥居なのです。この鳥居の中心には神座(かみくら)があって、宇宙の中心を表しているのだとか。その姿を四方から拝めるようにこの形で鳥居が建立されたと言われています。

渡来人であった秦氏の本拠地でもあった”太秦”にある蚕の社は、その存在自体も謎の多い秦氏が作ったとされています。何かこの鳥居にも解明されていない謎が多く残っていそうな気もします。神社の境内にもどことなくミステリアスな雰囲気が漂っていますよ。


★木島坐天照御魂神社(蚕の社)
住所 京都市右京区太秦森ヶ東町50
TEL(075)861−2074
拝観時間 参拝自由

鳥居とビルが一体化!?〜錦天満宮

鳥居とビルが一体化!?〜錦天満宮

写真:bow

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更に追い打ちをかけるべくボディブローの一撃!

四つ目にご紹介する鳥居は、京都市の繁華街にある錦天満宮の鳥居です。そもそも錦天満宮自体が珍鳥居があることで有名なほど!画像をご覧いただければよくわかる通り、ビルに挟まれた狭い路地にあります。分かりやすいのであえて鳥居を後ろから見たところを写真に撮りましたが、よくご覧下さい!鳥居の両端が建物にめり込んでいるのです!

何故こんな事態になったのかというと、もともとあった錦天満宮周辺の土地が開発により売られてしまい、ビルが建つことになってしまったのです。鳥居の両側の土地にもビルの建築予定が立ったのですが、土地の上空に鳥居の先端部分が”領空侵犯”していたのです。しかし、鳥居を取り壊すのはどうかということで、ビルのオーナーが鳥居をそのままの形で建設したので現在のような姿になってしまったのです。

ビルの中には刺さった部分の鳥居がちゃんと残っていて、ビル内部ではそれをちゃんと確認できるようになっています。それにしても、鳥居が突き刺さって出ている部屋。使う側の人ってどんな気分なんでしょう・・・。

★錦天満宮
住所 京都市中京区新京極通四条上ル中之町537
電話 (075)231−5732
拝観時間 8:00〜20:30

町中で発見できるミニ鳥居の謎・・・!?

町中で発見できるミニ鳥居の謎・・・!?

写真:bow

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さあ、とどめのアッパーカットを喰らえッ!

最後にご紹介する鳥居は神社にあるものではなく、京都市内のいたるところで発見できる、小さな鳥居。民家や、商店、駐車場の壁など、本当に色々な所に貼りついています。デザインなどは色々あるものの、どれも共通点があり、小さいサイズだということと、地面から10cm程度とかなり低い位置にあるということです。

このミニ鳥居、実は神社とは全く関係のない鳥居で、設置されている目的は「立ち小便」を防止する為!そのために低い位置に設置されているのです。そう、男性の小便がちょうどそこに当たりそうな高さです。鳥居に向けて小便をするというのは日本人にとって気分のいいものではありません。罰があたってしまいそう・・・!そんな心理効果を狙ったものだったのです。これは特に京都だけの風習ではないようですが、全く知らない観光客の方もいるので、「これ、なあに?」と聞かれることもあるかもしれません。ぜひ、覚えておいてください!

京都市内では本当に沢山のミニ鳥居をいろんな所で見ることが出来るので、ちょっとした京都名物のようにもなっています。あなたもいくつ見つけられるかチャレンジしてみては!?

いろんな鳥居、揃ってます!

神社が沢山ある京都、まだまだ他にもご紹介したい珍鳥居が色々あるのですが、スペースの都合で今回はここまで!

神社の入口にある鳥居は神社を表し、その鳥居の内側は神様がお鎮まりになる御神域とされます。いわば鳥居は神社の神聖さを象徴する建造物ともいえます。京都には様々な神社があり、鳥居だって多種多様!よく見れば何かを発見できるかもしれません!そんな珍鳥居を探して京都を旅するのも面白いかもしれませんね!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/16−2014/01/21 訪問

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