写真:羽田 さえ
地図を見る粟嶋・淡島・粟島など表記はさまざまながら、全国にみられる「あわしま神社」。和歌山県の淡嶋神社を総本社とし、女性にご利益があるとされていることが多い神社です。ここ宇土市の「あわしま神社」は、一般的には「粟嶋神社」と書かれています。
そんな粟嶋神社の「日本一のミニ鳥居」はご本殿の前にあります。正面の鳥居を見て、あれ、そんなに小さくないよ??と思った人、もっと下に注目を。普通サイズの鳥居の足元に、小さな石造りの鳥居が3基ならんでいます。
写真:羽田 さえ
地図を見る3基のミニ鳥居は子供や小柄な女性ならば比較的スムーズにくぐれますが、かなりの小ささ。縦横30センチほどしかありません。さあくぐって!と言わんばかりに、下にはゴザが引かれています。
別名を「腰のべ鳥居」とも言い、安産や厄除け、心身の病気平癒などさまざまなご利益があるとされています。
写真:羽田 さえ
地図を見る最も小さい鳥居は高さ約27センチほど。くぐってみたいという人は、ぜひ動きやすい服装で行きましょう。普段はスカート派の人も、動きやすいストレッチ素材のパンツで出かけるのがおすすめです。
また、天草・島原地方には小さな鳥居のある神社が点在しており、長崎県の島原半島北部、雲仙市の「淡島神社」にも3基のミニ鳥居があります。ミニ鳥居を巡る旅もできるかもしれません。
写真:羽田 さえ
地図を見る先ほどのミニ鳥居の向かいには、学業成就や合格祈願のために奉納された「合格鳥居」があります。鉛筆をかたどった独特のフォルムはインパクト抜群。
こちらもかなり小さな鳥居ですが、子供たちには人気です。狭き門の志望校に合格しようと、この鳥居をくぐりに来る受験生が後をたたないのだとか。木製で床材も木でできているため、通り抜けやすいという声も聞かれます。屋根の下にあるため、雨の日でもくぐることができます。
写真:羽田 さえ
地図を見る本殿から離れた境内の片隅にひっそりと建つ、古い鳥居にも注目。一部が崩れるなどしており、明らかに年季の入った鳥居は1814年に作られたもの。古くからミニ鳥居くぐりが、土地の人々のあつい信仰を集めてきたことを感じさせてくれます。残念ながらこの鳥居はすでに現役を引退しており、現在はくぐることはできません。
江戸時代から続いてきた信仰の歴史に思いをはせながら、そっと手を合わせましょう。
写真:羽田 さえ
地図を見るミニ鳥居くぐりに夢中になってしまいがちな粟嶋神社ですが、本殿でのお参りももちろんできます。ご祭神は少彦名命(スクナヒコナノミコト)、別名を粟嶋大明神といいます。お守りやおみくじも並んでいるほか、ミニ鳥居が描かれた絵馬も人気。安産祈願や合格祈願、厄除け、交通安全祈願も可能です。
写真:羽田 さえ
地図を見る宇土半島エリアの旅行では車を使うのが便利ですが、粟嶋神社は公共交通機関派でも安心の立地。JR三角線の「緑川」駅からフラットな道を徒歩10分ほどで到着できます。ただしJR三角線の運行本数は少なめなので、時刻表を確認してから出かけましょう。
無人駅の緑川駅で下車したら、線路に併走している国道57号線から脇道に入ります。ローカル線の旅ならではの情緒を味わいながら田畑の間にまっすぐに続く一本道を歩いていくと、集落の中に粟嶋神社が見えてきます。
住所:熊本県宇土市新開町557
電話番号:0964-22-1197
アクセス:JR三角線「緑川駅」から徒歩10分
JR宇土駅から車で約10分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
羽田 さえ
こんにちは。国内は44都道府県(青森・秋田・新潟が未踏です!)を旅しました。海外は東アジアが多めです。旅先では、歴史ある建物や古い街並みを見て歩くことが大好き。素敵なホテルに泊まること、美味しいものを…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索