奈良・東大寺裏でひっそりと時を刻む「工場跡事務室喫茶室」

奈良・東大寺裏でひっそりと時を刻む「工場跡事務室喫茶室」

更新日:2014/03/31 17:39

凜風 杏花のプロフィール写真 凜風 杏花 ライター
今回ご紹介するのは、隠れファンの多いとっておきのお店!!
その「喫茶室」があるのは、大正から昭和にかけて乳酸菌飲料の工場だった建物の中。当時の古き良き雰囲気を残した場所で、大仏殿、二月堂などを回って感じる「わび・さび」の余韻をゆっくりと味わってください。きっとあなたのお気に入りの場所になるはずですよ☆

事務室の生まれ変わりの喫茶室

事務室の生まれ変わりの喫茶室

提供元:工場跡

http://kojoato.jp/wp/

「工場跡」は、大正14年に奈良の宮大工によって建てられ、昭和50年代半ばまで乳酸菌飲料の研究や製造が行われていた場所。平成21年、元の形をなるべく残して、ギャラリーや喫茶室などのあるスペースとして、新たなスタートを切りました。

そのうち「喫茶室」は、工場の中で、もとは宿直や事務をしていた部屋…それで名前が「工場跡事務室喫茶室」。写真の畳の部分以外に椅子席もあり、なんだか懐かしく、時間がゆっくりと流れているような気がします。

時間を止める魔法の空間☆

時間を止める魔法の空間☆

写真:凜風 杏花

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工場跡入口の小さな戸をくぐると、想像していた以上のレトロ感! 手前右手が喫茶室。奥に進むと、元は「研究室」だったギャラリーへと続きます。

大正、昭和、平成へと流れる時間のどこかで、時が止まってしまったのではないかと思わせるような空間は、座り込んでしばらく眺めていたい気持ちに…。

奈良を感じる「鹿」のマークも控え目に

奈良を感じる「鹿」のマークも控え目に

写真:凜風 杏花

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「工場跡事務室喫茶室」では、どの料理も注文した順に丁寧に作られます。こちらは軽食メニューのひとつ「コロッケパン」。食べ進めるうちに気づくのは、新鮮な食材と手間がかかった調理法。脇役の大根などにもそれが現れていて、もちろん、どれも美味♪
もうひとつのポイントはパンの片隅の「鹿」マーク。控え目に押された奈良公園のシンボルは食べるのがもったいないので、しばし見つめて癒されてくださいね(^^)

<食事メニュー例>※メニューや金額は変更の場合あり
●モーニングセット 1000円(9時〜10時半)
トースト、スープ、サラダ、果物、ヨーグルトなど+飲み物
●ランチセット 1200円(11時〜13時半)
サンドイッチorポケットパンなど+コーヒーor紅茶+ミニデザート
●軽食 550円(飲み物とのセット注文で割引あり)
写真以外にピザトーストやバタートースト

デザートのすゝめ

デザートのすゝめ

写真:凜風 杏花

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旅に出る楽しみのひとつは、普段は我慢するデザートも、迷わず頼んでしまうこと(^^)
「学問のすゝめ」ならぬ「デザートのすゝめ」ですね。

こちらの写真は、季節ごとに内容が変わる「デザートのお楽しみ皿」500円(飲み物とのセット注文で割引あり)で、優しい味です。他にも和菓子とお抹茶やほうじ茶のセット、飲み物メニューなどもいろいろとあり、それは訪問したときのお楽しみ☆

自然あふれる散歩道をたどって

自然あふれる散歩道をたどって

写真:凜風 杏花

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「工場跡」までは、奈良県庁から「吉城園」や「依水園」などがある道に沿って、花や景色を楽しみながら「東大寺戒壇院裏」に出るまでの散策ルートもおススメ。

近鉄奈良駅から徒歩15分ほどで到着した場所は、お店の想像がつかず、「えっ、ここでいいの?」とちょっと戸惑うはず。けれど、それを乗り越えて(笑)小さな案内板を見つけ、入口を探しあて、なんとか喫茶室までたどり着いて下さいね。

そっと訪ねてほしい…

くぐり戸を抜けて、静かにタイムスリップするような「工場跡事務室喫茶室」。内緒にしておきたいけれど…でも誰かにそっと教えたくなるお店は、訪れたならきっと、「お客さん」ではなく「サポーター」として、この雰囲気を守りたい気持ちでいっぱいになりますよ☆

【営業日:営業時間】
金曜日:11:00〜18:00
土・日・祝日:9:00〜18:00
※営業日や営業時間は時季や周辺イベントにより変更の場合があります。
ホームページのINFORMATIONやSCHEDULEで確認してからお出かけ下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/09 訪問

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