写真:かのえ かな
地図を見る旧湯川家屋敷は、萩の武士である湯川家が住んでいた武家屋敷です。藍場川の最上流に建っており、橋を渡って中に入ります。
写真:かのえ かな
地図を見る旧湯川家屋敷は、いつごろ建てられたのか不明です。しかし、明治時代の記録に「改築した」と書かれていることから、遅くとも明治初期に建てられたものと考えられています。川沿いに建つ主屋には、座敷や茶室があります。
写真:かのえ かな
地図を見る屋敷の中には、夏みかんの果実と花が飾られています。萩らしい風景ですね。
写真:かのえ かな
地図を見る旧湯川家屋敷で一番の見どころは、台所のハトバです。ハトバとは、川沿いに階段を作って、水を間近に見られるようにした場所のこと。旧湯川家屋敷では、屋敷内にこのハトバを造って、野菜や食器を洗えるようにしています。つまり、現代の台所ですね。
ここは、藍場川沿いの民家がどのように水を使っていたのか、その様子が分かる唯一の場所となっています。家の中に川の水が引き込まれているという、貴重な風景は見ごたえがありますよ。
写真:かのえ かな
地図を見るまた、日が照るころになると、日よけのためにこのハトバへ鯉が入ってくることも。さらに、産卵期である梅雨明けに差し掛かると、ここに鯉が集まって一斉に産卵する風景も見られます。
まれに、石垣の間からウナギが出てくることもあります。ウナギの生態は未だに謎めいたところが多いので、見られたらラッキーです。鯉とウナギの共演は、おそらく湯川家屋敷でしか見られないことでしょう。
写真:かのえ かな
地図を見る階段の一番下まで降りて、水路をのぞきこんでみましょう。川の水が庭から流れてきている様子がよく分かります。
ちなみに、湯川家屋敷の水は藍場川の水でも一番キレイと言われています。藍場川は人工で作られた川で、阿武川と橋本川という大きな川が二手に分かれるちょうど分岐点にあります。2つの川の水が最初に流れてくる場所なので、水が一番キレイと言われているのです。
ハトバにいったら、澄んだ水をじっくり見てみてくださいね。
写真:かのえ かな
地図を見る屋敷内のハトバを見たら、続いて庭園に出かけましょう。旧湯川家屋敷の庭園では、藍場川の水を引き込んで、大きな池が造られています。石のすき間を川蟹が歩いていたりと、池の周りには自然豊かな癒しの風景が広がります。風呂場のハトバもありますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る屋敷内へ続く水路には石橋がかかっており、そこからはたくさんの鯉が泳いでいる様子が見られます。庭園の緑に囲まれた、赤や黄金色の鯉はとても鮮やかです。
藍場川を泳ぐ鯉は、サイズが大きいことも特徴的。中には1メートル近くある大きな鯉も泳いでいます。
写真:かのえ かな
地図を見る旧湯川家屋敷を堪能したら、藍場川沿いをゆっくり歩いてみましょう。細い川に沿って、古き良き木造屋敷が並ぶ姿は見ごたえありです。
ちなみに、藍場川は市の中心部まで流れています。藍場川が整備された江戸時代には、川舟が通り、薪や米といった生活物資を運んでいました。
当時は大溝(おおみぞ)と呼ばれていましたが、下流に藍色の染料となる藍玉を製造する場所が誕生。そこを「藍場」と呼んだことが、藍場川という名前の由来になっています。
写真:かのえ かな
地図を見る現在、藍場川の水はポンプによってくみ上げられています。藍場川とつながっている阿武川にダムができたことによって、水位が下がったためです。
澄んだ水が美しく、色とりどりの鯉の色が映えます。藍場川沿いをぶらぶら歩くと、いたる所で鯉に出会えますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る川沿いには、鯉のエサを売っている木箱も設置されています。エサはひとつ50円。ブリキ缶にお金を入れてエサをゲットしたら、鯉たちにあげてみましょう。鯉のエサやりは、特にお子さんに人気です。
写真:かのえ かな
地図を見る藍場川の景色がキレイなのは、鯉が泳いでいるからだけではありません。水の上の菖蒲が咲いているなど、四季を感じられる花や緑が見られます。
写真:かのえ かな
地図を見る道ばたにも萩らしさが。萩のシンボルである白壁と夏みかんが描かれた、ご当地マンホールです。このデザインのカラー版は、萩城下町ではめったに見られないのでとても貴重です。隠れた見どころとなっています。
写真:かのえ かな
地図を見る藍場川沿いを歩き、萩バイパスを渡った先には、阿武川と分岐する橋本川があります。近くには萩循環まぁーるバスの「藍場川入口」の停留所があるので、ここからバスに乗れば萩城下町までスムーズに行くことができますよ。
旧湯川家屋敷と藍場川はいかがでしたか?萩の観光中心地からは少し離れていますが、時間をかけてでも行く価値ありです。町中を鯉が泳ぐ姿を、ぜひ一度見に行ってみてくださいね!
住所:〒758-0031 山口県萩市川島67
TEL:0838-25-3139(萩市観光課)
営業時間:AM9:00〜PM17:00
料金:100円
アクセス:萩循環まぁーるバス(西回りコース)「藍場川入口」バス停より徒歩約10分、JR萩駅から徒歩約25分
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
かのえ かな
鉄道で気ままに旅をして、全国のいろんな駅を訪ねるのが好きな、ひとり旅愛好家です。学生時代に駅弁屋でアルバイトをしており、お客さんの旅話を聞いているうちに、鉄道旅に興味を持つようになりました。旅先での主…
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