“新製客車と新牽引機”が登場したSL「やまぐち」号に乗ろう!

| 山口県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

“新製客車と新牽引機”が登場したSL「やまぐち」号に乗ろう!

“新製客車と新牽引機”が登場したSL「やまぐち」号に乗ろう!

更新日:2018/03/23 16:21

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

1979年に小郡(現在の新山口)〜津和野駅間に復活したSL「やまぐち」号。メインの牽引機は貴婦人の愛称で親しまる「C57 1号機」と「D51 200号機」。2017年9月、そのSL「やまぐち」号に新型客車がデビュー。この客車は、昭和初期に活躍した旧型客車を復刻したもので、見かけは古くても中身は、まったくの新車。SLの鼓動とレトロな乗車空間に包まれながらSL「やまぐち」号の旅を楽しんでみませんか?

SL「やまぐち」号の牽引機“C57 1号機”と“D51 200号機”

SL「やまぐち」号の牽引機“C57 1号機”と“D51 200号機”

写真:モノホシ ダン

地図を見る

SL「やまぐち」号の2018年の運転日は、3月24日から12月24日までの92日間。運転区間は、JR山口線の新山口〜津和野駅間(約62km)で、1日1往復。座席は、全席指定席です。

2018年は、昨年、山口線に44年ぶりに復活した「D51 200号機」が3月24日(土)に新山口駅で行われる“平成30年SL「やまぐち」号運行スタートイベント”に参加して、SL「やまぐち」号を牽引。さらに、山口県で開催中の「やまぐち幕末ISHIN祭」(2018年1月1日〜12月28日まで)との協賛もあって、昨年同様、12月の週末まで運転予定。詳しい運転日は、関連MEMOをご覧下さい。

SL「やまぐち」号の牽引機“C57 1号機”と“D51 200号機”

写真:モノホシ ダン

地図を見る

牽引機の「C57 1号機」は、201両製造されたC57形蒸気機関車のトップナンバー。C57形蒸気機関車は、その車体の外観のスマートさから「貴婦人」の愛称で親しまれています。そのトップナンバーである「C57 1号機」は、今から80年前の、1937年に川崎車輌にて製造されました。

その生涯は、まさに波乱万丈で、太平洋戦争中の1945年には、宇都宮機関区で米軍機により機銃掃射を受けて損傷。さらに、1961年には日本海側の羽越本線で、急行「日本海」を牽引中に、土砂崩れ現場に突っ込んでしまい、脱線転覆大破。このときは約半年かけて修繕され、復帰。

最大の試練は、SL「やまぐち」号として復活したのちの1995年にやってきます。神戸・鷹取工場で検査のため入場中に、阪神淡路大震災に遭遇、ジャッキから転落した「C57 1号機」は、ボイラーに深い損傷を負うことに。さすがに今度ばかりは、再起不能かと思われましたが、工場の人たちの懸命の奮闘により、見事復活を遂げました。そんな波乱万丈な歴史を実際に乗って確かめて下さい。

SL「やまぐち」号の牽引機“C57 1号機”と“D51 200号機”

写真:モノホシ ダン

地図を見る

いっぽう、2017年11月に、SL「やまぐち」号の新たな牽引機としてデビューしたD51 200号機は、1938年に鉄道省浜松工場にて製造。1972年に梅小路蒸気機関車館(現在の京都鉄道博物館)にやってきて、動態保存機となり、来館者を乗せて、SLスチーム号として敷地内を走っていました。

保存機から営業本線の復帰は、同じく動態機として活躍しているC56 160号機の老朽化に伴うもので、今後の新たな活躍が期待されています。写真は、梅小路蒸気機関車館(いまの京都鉄道博物館)で、SLスチーム号としての業務についていた時のもの。

乗るなら色々な特典のある「グリーン車」がおすすめ

乗るなら色々な特典のある「グリーン車」がおすすめ

写真:モノホシ ダン

地図を見る

SL「やまぐち」号の津和野行き下り列車は、新山口駅を10時50分に発車。発車の約30分前にはバック(推進運転という)で入線してきますので、ホームでゆっくりと記念撮影が楽しめます。列車は5両編成。ヘッドマークは、山口県の県鳥の「ナベヅル」。なお、ヘッドマークは、イベントや季節によってデザインが変わる場合があり。これもSL「やまぐち」号の旅の楽しいところ。

SL「やまぐち号」の5両のレトロ客車は、鉄道車両の製造で有名な新潟トランシス社で製造されたまったくの新車。1号車はグリーン車で、1938年に東京〜下関間の特急「富士」に使用するために造られた展望車「マイテ49」をモデルに。普通車の2〜4号車は、1939年から製造され戦前・戦後を通して全国で活躍した「オハ35」をひな形にしています。

乗るなら色々な特典のある「グリーン車」がおすすめ

写真:モノホシ ダン

地図を見る

1号車のグリーン車は、二人掛けと一人掛けのリクライニングシートになっていて、一部は、四人掛けのボックスシート。SL「やまぐち」号は快速列車なので、乗車券(1140円)に新山口〜津和野駅までのグリーン料金980円をプラスするだけで、乗車可能。普通車指定席料金は、520円なのでその差はわずか。ぜひここは、いろいろな特典のついているグリーン車の利用をおすすめします。

なお、1号車のグリーン車の後部には、展望室と展望デッキがついています。どちらもグリーン車の利用客のみ利用することができます。優雅なひとときを過ごしましょう。

乗るなら色々な特典のある「グリーン車」がおすすめ

写真:モノホシ ダン

地図を見る

5号車の普通車は、1927年から製造された戦前を代表する客車「オハ31」をモチーフにしたもの。ただし、5号車には1号車と同じく展望デッキが設けられています。1号車の展望デッキは、グリーン席専用ですが、5号車は普通車指定席の利用者なら誰でも利用可能。津和野から新山口駅の上り便は、5号車が最後尾になるので、展望デッキからの風景を楽しみたいという方にはおすすめです。

フリースペースで投炭ゲームや運転シュミレーター運転を楽しもう

フリースペースで投炭ゲームや運転シュミレーター運転を楽しもう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

1号車の展望デッキからの眺めは最高。昔の歌謡曲、『新橋駅でさようなら』の歌詞の「汽車は行く行く煙は残る」の世界を体感できる。なお車内チャイムは、これも懐かしの『ハイケンスのセレナーデ』。

フリースペースで投炭ゲームや運転シュミレーター運転を楽しもう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

3号車には、普通車指定席のほかに、ファンも家族も楽しむことのできる「フリースペース」が。写真は「投炭ゲーム」。蒸気機関車は、電車のようにスイッチを入れるとすぐに走れるようにはなっていません。蒸気圧が上がるまで約8時間が必要。走り始めても、石炭の投炭量を加減しながらSLを上手に走らせるのがコツ。

フリースペースで投炭ゲームや運転シュミレーター運転を楽しもう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

このエリアには、「運転シュミレーター」も。機関士になった気分でSLを運転してみましょう。なお、「投炭ゲーム」および「運転シュミレーター」は、11時34分着の「二保駅」まで、グリーン車の利用客が優先的に楽しむことができますので、客室乗務員にグリーン券を提示しましょう。それ以降は、車内での抽選会で当たった方のみの利用となります。

途中駅でのベスト撮影スポットは

途中駅でのベスト撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

地図を見る

山口線では、二保駅と、つぎの篠目駅との間に「二保地峠」という急勾配の峠があります。ここは最大の難所で、25‰(パーミル)という1000m進んで25m登るという機関車泣かせの峠。写真は、二保駅で峠越えに備えて、炭水車の上で、石炭を整備する機関士さん。二保駅では、数分間停車するので撮影も楽しめます。

途中駅でのベスト撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

地図を見る

二保駅でのベスト撮影スポットは、跨線橋の上。ホーム上の混雑を避けて撮影できるのでおすすめです。

途中駅でのベスト撮影スポットは

写真:モノホシ ダン

地図を見る

他では「地福駅」が。上り列車と交換のため14分間も停車。機関士さんも峠越えを終えて、一息入れているので、お話を伺うと、往復で石炭を2トンも消費すること、雨の日は車輪が空転しやすいので気をつかう、などの話を聞くことができます。

津和野駅では転車台での転回風景も

津和野駅では転車台での転回風景も

写真:モノホシ ダン

地図を見る

SL「やまぐち」号は、新山口駅を出発して約2時間後の、12時59分に津和野駅に到着。3番線に到着した列車は、すぐに発車して、上り便の準備のため1番線に移動。ベスト撮影ポイントは、津和野駅の跨線橋。新造された客車の屋根の空調設備が目立たないように綺麗に埋め込まれているのがよくわかります。

津和野駅では転車台での転回風景も

写真:モノホシ ダン

地図を見る

つぎの楽しみは、「C57 1号機」が転車台で転回する光景。時間は13時20分ごろです。引き続き跨線橋からのSLの様子を楽しみましょう。蒸気を上げながら驀進していく様子は、まさに黒鉄の馬という感じ。

津和野駅では転車台での転回風景も

写真:モノホシ ダン

地図を見る

転車台の近くのフェンスには、津和野駅から徒歩で約5分ほどで行くことができます。近くで、転回するSLの迫力ある様子を眺めたいという方はぜひ足を運んでみましょう。転回を終えた「C57 1号機」は、15時45分発の上り列車、新山口行きとして、給水と整備を行います。

SL「やまぐち」号の旅は、車掌さんの沿線の観光案内に耳を傾けたり、車内を探検したり、あるいはデッキから去り行く後方風景を眺めたり、停車駅で写真撮影に興じるなど、アッいう間の2時間です。この機会に、充実の汽車旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

SL「やまぐち」号の基本情報

<SL「やまぐち」号の運行・料金についての問い合わせ先>
JR西日本広島支社営業課
電話番号:082-261-5260(9:30〜17:30)


2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/28 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -