穴場の梅の名所は日本最古の天満宮!奈良「菅原天満宮」は合格祈願の御利益抜群

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穴場の梅の名所は日本最古の天満宮!奈良「菅原天満宮」は合格祈願の御利益抜群

穴場の梅の名所は日本最古の天満宮!奈良「菅原天満宮」は合格祈願の御利益抜群

更新日:2016/09/12 18:34

いずみ ゆかのプロフィール写真 いずみ ゆか ライター

奈良市内に穴場の梅の名所がある事をご存じでしょうか?
その場所はとても由緒があり、且つ、合格祈願の御利益抜群なのです。
奈良市菅原町は学問の神様で有名な菅原道真を輩出した菅原氏(菅家)発祥の地。この地には日本最古の天満宮「菅原天満宮」があります。地元奈良では道真公ゆかりの地として有名な梅の名所ですが、全国的にはそこまで知名度が高くないので、ゆっくり梅を鑑賞したい方にお勧めです。

紅梅と白梅が咲き乱れる梅の名所!奈良の「菅原天満宮」

紅梅と白梅が咲き乱れる梅の名所!奈良の「菅原天満宮」

写真:いずみ ゆか

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奈良市菅原町一帯は古代から菅原の里と呼ばれ、日本書紀にもその地名が登場するほど、平城京遷都以前からある古い歴史が残る地域。
また、石川郎女が「大き海のみなそこ深く思ひつゝ裳ひきならし菅原の里」と詠んだ事から万葉集にも登場し、多くの和歌に詠まれた地名でもあります。

最寄駅は近鉄「大和西大寺駅」または、一つ先の「尼ヶ辻駅」。喜光寺(旧菅原寺)や垂仁天皇陵(菅原伏見東御陵)・唐招提寺・薬師寺に続く歴史の道にあり、あわせて観光するとより楽しめます。
「菅原天満宮」は奈良市内・奈良県下では梅の名所として、また「盆梅展」が行われる事で有名ですが、まだ全国的にはそこまで知名度は高くないため、そういった意味では穴場。
境内には約100本の白梅・紅梅・枝垂れ梅などが入り乱れて植えられており、満開の時期はそれは見事な美しさ。運が良ければ鶯のさえずりを楽しみながらの鑑賞も。
色は紅梅・香は白梅とも言われるように、白梅のほんのり上品な香りと紅梅・白梅の濃淡の共演で一足早い春爛漫気分を味わえます。

3月の春分の日には「奈良筆祭り」が行われる事でも知られ、境内にある珍しい「筆塚」周辺は特に梅が綺麗です。

〈梅の見頃〉例年2月中旬頃〜3月中旬くらいまで
※駐車場あり

菅原家(菅家)一系三神をお祀りする延喜式内社の日本最古の天満宮

菅原家(菅家)一系三神をお祀りする延喜式内社の日本最古の天満宮

写真:いずみ ゆか

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全国に「太宰府天満宮」や「北野天満宮」など天満宮は数あれど、「菅原天満宮」は、菅原家(菅家)一系三神をお祀りする延喜式内社の日本最古の天満宮です。
菅家発祥の地・菅原氏の氏神社として創建されたので、「天満宮の元祖」と言える存在かもしれません。

御祭神「菅原家(菅家)一系三神」は、天穂日命(あめのほひのみこと)・野見宿祢命(のみのすくねのみこと)・菅原道真公。
■「天穂日命」
天照大神の第二御子で菅原氏の前身「土師連」の祖と言われています。

■「野見宿祢命」
天穂日命から十四世の子孫に当たり、「相撲の始祖」と呼ばれています。垂仁天皇に仕え、皇后の日葉酢媛(ひばすひめ)が逝去された際、従来の殉死を改めるために人の代わりに埴輪を作って皇后の墓陵に奉じた功績が天皇に認められ、菅原氏の前身「土師氏(はじし)」の姓を賜りました。垂仁天皇が崩御し、菅原伏見陵(垂仁天皇陵)に鎮座した際、お供して菅原の里に移り住んだと言われています。
奈良時代末に土師宿禰古人(後の菅原古人)が光仁天皇により、本拠地の菅原の地からちなみ「菅原氏」の姓を賜ったことが菅家発祥とされています。

■「菅原道真公」
近くの喜光寺(旧菅原寺)の寺伝では道真公は奈良の菅原の地で生誕したとされますが、生誕の地は諸説あるため真偽は定かではありません。学問の神・書道の神・(怨霊になった経緯から)難除けの神として菅原の天神さんと地元では呼ばれています。

御祭神「菅原家(菅家)一系三神」の詳細を知ると、この地が菅原氏発祥の地である事が良く分かります。

菅原八宝梅は必見!盆梅展

菅原八宝梅は必見!盆梅展

写真:いずみ ゆか

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菅原天満宮では、毎年2月上旬から3月上旬にかけて「盆梅展」が行われ、境内の梅と共にそれは見事な鉢植えの梅の木を鑑賞することができます。
(観梅料 大人500円 団体400円/盆梅展詳細は、関連リンクの菅原天満宮公式HPでご確認下さい)

菅原天満宮の盆梅展は、130品種200鉢の珍しい梅の木が展示されます。特にご注目頂きたいのは、菅原天満宮所有の八種類の梅が咲く「菅原八宝梅」。なんと樹齢150年の盆梅で、壮麗な姿は本当に圧巻です。
他にも「緋梅」という濃い紅(緋色)が本当に美しい盆梅などもあります。

また境内には、島津藩主お手植えの白梅と伝わる「島原古梅」も。
鳥居をくぐると左手すぐの「島原古梅」から本当に柔らかい春の香りが漂い、肌寒いですが一足先に春を感じられます。

のどかな奈良の風景と共にのんびり梅を楽しみたい方は、平日の午前中が特にゆっくりできるので、狙って訪れてみましょう。

学者一族発祥の地の御利益は抜群!梅の名所で御祈祷を

学者一族発祥の地の御利益は抜群!梅の名所で御祈祷を

写真:いずみ ゆか

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菅原氏の姓を最初に名乗った菅原古人は学問に優れ、遣唐使として唐で学問を修めた人物。菅原氏は代々「紀伝道」と呼ばれる歴史と当時の貴族の必須の教養だった漢文学を教える事が稼業の学者一族でした。

学者一族の発祥の地で且つ、学問の神様・道真公生誕の地伝説のある天満宮なので、合格祈願の御参拝に来られる方が多いことでも知られています。
また、合格祈願や厄除けの御祈祷も人気があり、受験シーズンになると右奥の社務所で合格祈願の御神像の御札(1000円)や御守りを買い求めるたくさんの学生さんの姿が見受けられます。(御祈祷はお電話か社務所で申込み可能)
〈電話番号〉 0742-45-3576

無事に合格したら、御礼参りも兼ねて、是非、梅を楽しみに訪れてみませんか?
ちなみに菅原氏の家紋「梅紋」(星梅鉢)は道真公が梅を好んだ事から。また梅は好文木(こうぶんぼく)という別名があり、学問の栄えるときに立派な花をつけるという故事があるので、まさに天神様に相応しいお花と言えます。

伝・菅原道真の産湯の池

伝・菅原道真の産湯の池

写真:いずみ ゆか

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「菅原天満宮」から100メートルほど離れた場所に「天神堀」という池があります。この池は古くから菅原道真公産湯の池と伝えられており、もとの菅原院の一部で相伝菅原神の遺跡。池の浮島には慶応3年(1867年)に石碑が建てられ、由緒が書かれているとの事なのですが、残念ながら風化して文字は良く見えません。池横に案内板があります。

この池は毎年夏頃に清掃され、「菅原天満宮」と共に地元の方々に大切にされています。
池には錦鯉が泳ぎ、毎年、鴨の親子が1ヶ月ほど住み付いて観光客や地元の方々を楽しませてくれるなど、地元に息づく場所なのです。

総鎮守として地元民に親しまれる菅原天満宮

「菅原天満宮」は、地域の人々の暮らしに密着し、大切にされてきた神社。菅原町を含めこの辺り一帯の町の総鎮守でもあるため、「盆梅展」以外にも祭事が多い事でも知られています。

・2月25日      「祈年祭(おんだ祭り)」
・3月春分の日    「奈良筆祭り」
・6月25日      「御誕生祭、鷽替えの神事(うそかえの神事)」 
・10月体育の日の前日「例祭」地元の秋祭り
・11月25日     「新嘗祭」

合格祈願はもちろんの事、菅原氏発祥の地の「菅原天満宮」で古代の道真公一族に想いを馳せながら梅を楽しんでみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/03/11 訪問

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