写真:肥後 球磨門
地図を見る熊本県の清流川辺川に建設予定だったダムで水没地区になっていた五木村は水没地区を見下ろす高台に移転し、その場所に道の駅「子守唄の里 五木」や温泉施設「夢唄」が建設され観光客を迎えています。
そして2017年4月、新たな観光施設として五木村を訪れる人々に自然と共生した豊かな山村の暮らしなどを紹介する五木村歴史文化交流館「ヒストリアルテラス五木谷」がオープンしました。
水没地区の村人たちの暮らしぶりや、五木村の歴史や民俗、さらに日本の暮らしの原点を肌で感じることができるおススメの施設です。
写真:肥後 球磨門
地図を見るヒストリアテラス五木谷の展示室に入室するとまず目に入るのが大きな子守唄人形です。
写真:肥後 球磨門
地図を見るこの人形が立つ部屋が「子守唄の部屋」。
室内では色々なバリエーションの五木の子守唄や、日本だけでなく世界の子守唄が紹介されていてゆっくりと耳を傾けることができます。部屋にはビーズソファが置かれているので寝転んで子守唄を聴くこともできます。
さまざまな玩具も展示されているので童心に返ってゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。五木村までのドライブで疲れた体を癒してくれるかも。
写真:肥後 球磨門
地図を見る子守唄の部屋を出ると川辺川ダム建設が開始される前まで清流とともにあった五木村の暮らしぶりを感じることができる展示があります。
ひとつが、衣食住やさまざまな生業の現場で使われてきた道具をタワー状に立体展示している「民族の塔」です。
民具の塔の上からは伝統的な五木村の民家の模型の全体を見ることができます。民具に囲まれて家屋を見下ろし伝統的な五木村の生活に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見るもうひとつが「川辺川の回廊」で、ここには川辺川に生息する魚や川辺川ダム計画の歴史などを紹介する展示がされています。
特に「五木の子守唄」をBGMにして水没地区を映し出すビデオは心に響くものがあります。
ぜひともじっくり時間をとって最後までビデオを観てください。そこには五木村の若者の笑顔などが映し出されていて、水没地区にあった当時の村の人達とその生活を知るおススメのビデオです。
写真:肥後 球磨門
地図を見る五木村は、「五木の子守唄」で有名ですが、「太鼓踊り」や「棒踊り」という民俗芸能も伝えられています。展示室の奥に踊りの衣装を着た人形が展示され、モニターで踊りが紹介されているのでしばし鑑賞してはいかがでしょうか。
太鼓踊りの起源は定かではありませんが、源氏に追われてこの地に逃れてきた平家の落人が華やかな都の暮らしに思いをはせて踊ったのが始まりと伝えられています。
棒踊りもその起源は定かでなく、どんな時に踊られたのか明確ではない不思議な踊りです。
どちらも現代に受け継がれている伝統芸能で、5月に催される「五木の新緑祭り」や11月の「五木の子守唄まつり」で披露されます。
ぜひ、その季節に五木村を訪れて歴史ある踊りに触れてみてはいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見るヒステリアテラス五木谷には食事ができる「キナイカフェ」が併設されています。キナイカフェの「キ(来)ナイ」とは五木地方の方言で「おいで〜」の意味です。
食事メニューは、「五木の山めし膳」と「おこさまランチ」、そして「よけまん(五木の方言で休憩という意味)スイーツセット」の3種。
写真は、「五木の山めし膳」で、羽釜で焚いたごはんのおにぎり、地元野菜で作った小鉢、そして具沢山の熊本名物「だご汁」がついてボリュームがあるランチセットです。
おにぎりは、肉みそを塗って食べると美味しさが倍増。昔はおにぎりと肉みそを持って野良仕事に出かけることもあったそうで、おにぎりを食べながら当時の情景を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
料理の内容は季節によって多少変わりますが素朴な五木村の味が楽しめ、作っているのは五木村在住のお母さんたち。
まさに「おふくろの味」のおススメ料理です。
標高300メートルから1000メートルの深い山々に囲まれた子守唄の里五木村。
ヒストリアテラス五木谷で、日本一の清流「川辺川」とともに生活してきた五木村の人びとの暮らしを知り日本の原点を感じてみてはいかがでしょうか。
住所:熊本県球磨郡五木村甲2672番地58
電話番号:0966-37-2121
開館時間:10:00〜17:00
アクセス:九州自動車道 人吉ICから国道445号を約20km
2017年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/17更新)
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