写真:モノホシ ダン
地図を見る「九州鉄道記念館」の本館は、1891年(明治24年)に旧九州鉄道の本社として建てられました。JR門司港駅から南へ徒歩5分ほどの位置にあって、建物はレンガ造りの2階建てで、門司港レトロ地区のなかでも最も古い建造物のひとつです。2007年、近代化産業遺産、さらに2014年には、国の登録有形文化財に登録されています。
記念館の入館料は、おとな300円。JAF会員優待施設なので、窓口で会員証を提示すると、2割引の240円になります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る九州鉄道記念館の本館は吹き抜けになっていて、1階には明治時代の客車、運転シミュレーター、九州の鉄道大パノラマ、キッズルーム、鉄道グッズ関係が中心のショップがあります。2階は常設展示コーナーで、貴重な鉄道関連の資料を展示しています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る本館1階に展示してある、1909年(明治42年)製造の客車「チブ37」です。当時の「畳の座席」に座ると、タイムトリップしたような気分を味わえます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る本館1階にある「運転シミュレーター」は、廃車になった本物の811系近郊型電車の運転台を利用したものです。運転モードは、ビギナー、ノーマル、プロフェッショナルの3クラスから選べます。プロフェッショナルモードでは、運転ガイドがなく、ATSを自分で確認する作業が必要です。利用料金は1回100円で、2区間(約8分間)楽しむことができます。お好みのモードで、ぜひチャレンジしてみましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る本館の2階は、懐かしくて楽しい鉄道ワールドとなっています。写真は、今となっては懐かしい九州ゆかりの名列車のヘッドマークコーナーです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る九州ゆかりの名門列車といえば、「つばめ」を忘れるわけにはいきません。1930年(昭和5年)に初登場した初代「つばめ」は、蒸気機関車に牽引された“超特急”で、1934年には東京〜大阪間を8時間で結びました。1960年(昭和35年)には、ボンネットスタイルの151系電車特急になり、東京〜大阪間の所要時間は、6時間30分に短縮されました。
「つばめ」が九州に乗り入れるようになったのは、1964年(昭和39年)のダイヤ改正時。東海道新幹線の開業にともない、新大阪からの新幹線連絡特急となってからです。151系電車特急は、博多行き「つばめ」および「はと」として運転を開始しました。現在の九州新幹線「つばめ」は5代目にあたります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る車両展示場では、駅のホームを思わせる展示場に、九州で活躍した各車両9台が展示されています。うち4台は車内見学も可能です。写真は、9600形蒸気機関車。770両が作られました。「キュウロク」の愛称で親しまれ、晩年は筑豊地区で働いていました。後方の蒸気機関車は、準鉄道記念物の「C59 1号機」です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る電気機関車も2台展示されています。写真は、九州初の交流電気機関車として誕生した「ED72 1号機」です。国鉄時代の1961年(昭和36年)に製造されました。国鉄では、ボディのカラーリングは、交流電気機関車は赤色、直流電気機関車は青色という慣例がありました。例外もありますが、JRになった後もこの慣例は引き継がれています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る戦前には流線型の半円形スタイルの車両が流行ったことがあり、気動車で1937年(昭和12年)に製造されたのが、写真の「キハ07形気動車」です。変速方式は、昔の自動車のように、機械式(クラッチ)でした。そのため連結運転時には、双方の運転士が互いに合図しながら走っていました。スリッパに履き替えて車内を見学してみましょう。木をふんだんに使ったレトロな車内の雰囲気を楽しめます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る電車では、交直流電車の「481系」を見逃すことができません。東海道線を走った151系特急電車を祖とするボンネットスタイルの車両で、交流・直流の両方の区間を走ることができました。ボンネットの「ひげ」は、交直流電車であることを表しています。九州内では、「にちりん」のほかに「かもめ」「有明」に使用されました。この車両も車内見学可能です。
洗面台では、懐かしい「冷却飲料水」の機械を見ることができます。付属の、折りたたみ式の紙コップは、取出しがうまくいかず、いっぺんに2〜3枚も取れてしまい、難儀した方も多いと思います。
写真:モノホシ ダン
地図を見る展示車両の中でイチオシが「581系寝台特急電車」です。寝台電車としては世界初のものです。また、昼間は座席特急としても使用されました。そのため結果的に酷使されることになり、寿命を大幅に縮めてしまうことにもなりました。
写真は、1967年(昭和42年)に、新大阪〜博多間の夜行寝台電車としてデビューした「月光」を再現したもの。昼間は座席特急の「みどり」として運用されました。
写真:モノホシ ダン
地図を見る九州鉄道記念館に展示されている「581系」寝台特急電車は、のちに夜行列車の廃止などで活躍の場を失い、1984年(昭和59年)に小倉工場で普通電車に改造されて、余生を過ごしていた交流電車715系です。廃車後は、当時の特急塗装に戻され、小倉工場に保存されていました。記念館入りにあたり、シートの一部が昔の、寝台特急時代の仕様に再現されています。
現役時代の寝台は、真ん中に通路を挟んだ、上・中・下の三段式寝台で、その様子から「カイコ棚」とも呼ばれていました。また下段は広め(101cm)のため、上段・中段(ともに70cm)より寝台料金が高く設定されていました。
写真:モノホシ ダン
地図を見る展示車両では、懐かしの「ブルートレイン」も展示されています。「14系寝台客車」で、ここに展示されている車両は1972年(昭和47年)に製造されたものです。老朽化した初代ブルートレイン20系寝台客車の置き換え用として「みずほ」「さくら」「富士」「はやぶさ」などに使用されました。床下に発電用のディーゼルエンジンを搭載していたので、騒音のため、知らない人には気動車のように思われました。
写真:モノホシ ダン
地図を見る14系寝台客車のB寝台は、2段式でした。寝台幅は、70cmです。上段への移動は、窓際に設置された階段を使って行いました。写真の両側のハンドルを引き出すと階段になる構造です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る本館と車両展示場を回ったあとは、「ミニ鉄道公園」にも行ってみましょう。一周130mの本格的なミニ鉄道公園です。車両は、1台3人乗りで、家族づれで楽しむこともできます。料金は1回300円。車両のデザインは、九州で活躍する車両をモチーフにした可愛いものです。
いかがでしたか。「九州鉄道記念館」は、ほかの大型の鉄道博物館と比べると入館料が格段に安く、しかも展示内容は、大人も子供も、十分に楽しめるものになっています。九州の鉄道の歴史と文化を楽しめる施設として、門司港レトロ地区を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
<九州鉄道記念館の基本情報>
住所:福岡県北九州市門司区清滝2丁目3番29号
電話番号:093-322-1006
開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30まで)
入館料:大人300円 中学生以下150円 休館日不定休
アクセス:JR門司港駅から徒歩5分。車利用の場合は、九州自動車道門司ICより7分 北九州都市高速道路春日ICより5分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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