ヌエボ橋は「ロンダと言えばヌエボ橋」と言うくらい有名な高さ98メートルの橋。「新しい橋」という意味の名前を持つこの橋は、パラドールの真横にあり、橋を斜め横から見られるため、ロンダのパラドールはかなりの人気です。
ロンダの新旧市街をつなぐロンダ橋は、1793年に42年の工事の末ようやく完成をしています。しかし実は現在の橋は2代目。1代目の橋は1735年に建てられ、わずか6年後に落下し50人もの死者を出しています。
通行の起点にもなっているために普通に歩いていると全く意識できませんが、橋を遠くから見上げたり斜め横から見たりするとその壮大さに圧倒されます。
ヌエボ橋を見るにはいくつかのベストポイントがあります。新市街側のパラドール横の小道を少し入った所(目印はビデオゲーム「グランツーリスモ6」のデザイナー山内一典のプレート)、反対側の旧市街側の展望台(写真)、ハルディネス・デ・クエンカなど色々です。
また橋の下側から見上げるには、Carretera de los Molinos通りを下って行くと良いでしょう。
またロンダの夕日は素晴らしいのですが、絶景ポイントが多すぎて嬉しい悩み。
写真はハルディネス・デ・クエンカからのヌエボ橋ですが、アラメダ・デ・タホからの雄大な景色やシハラの城壁の上から見る景色も捨てがたい。春は緑、秋冬は荒涼とした赤茶色の大地と共に見る夕陽が異国情緒たっぷりで、ここロンダがオペラ「カルメン」の山賊部分の舞台に選ばれたのも納得ですね。
ロンダはヌエボ橋を挟んで新旧市街がハッキリと分かれており、ツーリスト・インフォメーションや闘牛場、アラメダ・デ・タホに行くにはパラドールと同じ新市街側になります。
ツーリスト・インフォメーションは闘牛場を越えてすぐですので、地図などを貰うと良いでしょう。ロンダも他の多くに白い村同様に道が入り組み分かりにくいので、地図があったほうが便利です。
ロンダは新闘牛の発祥地として有名で、闘牛と言えばアンダルシアでもセビージャかロンダかというくらいです。しかし近年は動物愛護の観点や、時代錯誤の文化として年々闘牛に対する批判や嫌悪感を示すスペイン人が増えているのが現状です。
闘牛場を通り過ぎ、ヌエボ橋を背に左側に入るとアラメダ・デ・タホ公園があります。
ここに一つとんでもない名前の展望台が有ります。下ネタ好きのスペイン人ですが、この展望台は地元民に「バルコン・デル・コニョ」と呼ばれています。差し詰め「女性器のバルコニー」というところでしょうか。しかしこの「コニョ」はビックリした時などに思わず口にする「ウワッ!」などと同様の特に意味のない言葉でもあり、この場合はこちらですね。
ネタばれになりますが、これは公園を横切り柵まで辿り着くとそこがいきなり絶壁の淵で、目の前の景色を見て思わず息を呑んで前述の台詞が出てしまうことから勝手についてしまった通称です。
新市街側からヌエボ橋を見るベストポイントの1つに、ハルディネス・デ・クエンカという公園があります。この公園はグアダレビン川の渓谷に沿って坂状になっており、ヌエボ橋(新橋)からビエホ橋(旧橋)へと続いています。
ハルディネス・デ・クエンカからはヌエボ橋やその横の展望台にいるゴマ粒のように見える人々、対岸の「ムーア人の王の館」、渓谷の絶壁などを見ることが出来、この景色はロンダならではのものでしょう。
ヌエボ橋からハルディネス・デ・クエンカへの行くには、まずパラドールの向い側にある細い小道に入ります。エル・レチュギータという安くて美味しいバルに突き当たりますのでそこを右へ坂を下り、最初の右に曲がる小道に入り道なりに進むと小さな入り口が出てきますので、そこから公園に入ります。
一旦公園に入るとあとは景色を楽しみ下るのみ。最後に古い橋が見えてきます。それがビエホ橋です。
ビエホ橋にたどり着くと道が左右に分かれます。
左に進めば、古い教会とその前にフエンテ・デ・オチョ・カニョスという噴水が出てきます。アラブ浴場に行きたければそこからレアル通りをもう少し先まで進み、最初の広場を右に入り、すぐに右側に坂を下って行きましょう。
右に坂を進めば写真の「フェリペ5世のアーチ」に出ます。この門は昔のアラブ時代の門をフェリペ5世統治下の1742年にに立て替えられたもの。
理由は、初代のヌエボ橋の落下により人や商品をスムーズに循環させる必要があった為に整備されたというもの。まさかこのアーチがヌエボ橋とそんな関係にあるとは思えないですよね。
フェリペ5世のアーチを通り少し坂を登ると道が左右に分かれます。
そのまま右側の道を登って行けばヌエボ橋に戻りますが、左側に進めば少し隠れた所に中世イスラム統治時代のシハラの城壁が出てきます。多くの村同様ロンダも城壁で町中は守られていました。
この城壁は上に登れるのですが、ここの上からの景色が本当に素晴らしい。左手側の先のほうに新市街、正面には雄大な景色、右手には教会が見えています。時間があればぜひどうぞ。
いかがでしたか。ロンダの絶景を見たくなったでしょうか。
アンダルシアの白い村というと可愛いイメージが多い中、このロンダは本当に雄大な村です。荒涼で雄雄しく荒々しい地形がこの上なくかっこいい。スケールが桁違いの村なのでインスタ栄えするのも当然です。
難点はアクセスは若干難しいこと。グラナダからはバスはなくRENFE利用となりますが、2時間半〜3時間で1日3本、時刻の関係で日帰りは難しく1泊する可能性あり。逆にロンダからグラナダへの移動は比較的しやすいでしょう。
セビージャやマラガからはバスがあります(Los Amarillosという会社が運航)。セビージャからは2時間45分、1日に7本、マラガからは2時間半で1日10本出ています。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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