写真:古都の U助
地図を見る京都といえば衣食住様々な分野で何かと和のイメージが先立ちますが、喫茶やパン、洋菓子など洋の分野でも魅力ある店舗が多いのも大きな魅力となっています。
古い歴史が身近にあるせいか、案外と新し物好きで明治以降も早くから良いものは良い、と受け入れた京の町。
中でも洋菓子の老舗として知られるのが明治40年創業の「村上開新堂」です。空襲の被害もなく古い建築が多く残る町ですから、貴重な建物が多く村上開新堂の店舗建築も築90年ほどのもの。外観もレトロ建築好きにはたまらない味わいがあります。
また製法も昔ながらのもので作られる為こちらのクッキーは大量生産ができず、予約しても時期によっては入手まで4ヶ月程かかることもあるお品。けれど京都を中心として関西では大切な人への贈り物や自分へのご褒美に予約したいといわれ、ファンが多いお店です。
写真:古都の U助
地図を見る歴史ある店内に入るとレトロなショーケースにずらりと並ぶ豊富な焼き菓子が目に入ります。ダックワーズやマドレーヌ、ロシアケーキなどはどれも美味しそうで、1個ずつのバラ売りもされているのが嬉しい!
写真:古都の U助
地図を見るクッキーと並びこちらで最も人気のお菓子の1つが「ロシアケーキ」。名前からして美味しそうなロシアケーキですが、最近はあまり耳慣れないお菓子かもしれません。
ロシアケーキというのは名前こそケーキとありますが、ケーキというよりはクッキーに近いお菓子です。
クッキーよりも歯ざわりが柔らかめで少しだけしっとりとしています。そしてチョコレートや様々なフルーツのジャム、ドライフルーツをトッピングしているのが特徴です。
写真:古都の U助
地図を見るクッキーを予約してシルバーグレイの包装紙に包まれた缶を手にする高揚感には及ばないかもしれませんが、バラ売りの焼き菓子たちを入れてくれる紙袋もとても素敵です。
ファンの間でエジプト柄と呼ばれているエキゾチックなデザインには、漢字で店舗名が。これを入手してしまったら、家まで待てる気は全くしません。帰りの新幹線で絶対開けて、独り占めしてしまいそう!
写真:古都の U助
地図を見る歴史ある村上開新堂ですが、新たな進化も遂げています!
歴史ある建築をリノベートし誕生したカフェで、長い間愛されてきたお菓子の他、新たに登場した限定のスイーツをいただくことができるのです!
村上開新堂のある寺町通り沿いにはすぐお向かいに猫店長のいる五色豆の老舗「舩はしや總本店」、少し北には「一保堂茶舗」があるなど名だたる名店が目白押し。
繁華街・河原町も近く西国三十三ヶ所霊場の札所でもある行願寺(革堂)や下御霊神社、京都御苑にも程近く、京都観光で歩きつかれたら素敵な町家建築が堪能できるカフェでの休憩は、はずせませんね!
写真:古都の U助
地図を見る昭和初期に建てられた店舗建築は、通りに面した表側は木造漆喰の洋館、通り庭を挟み奥は伝統的な日本建築となっています。
カフェへは靴を脱いで上がり、ゆっくり寛ぐスタイルです。
写真:古都の U助
地図を見るもともとは茶室として使用されていたこちらの部屋も和と洋のバランスが見事で癒しのスペースとなっています。
写真:古都の U助
地図を見るカフェでは村上開新堂自慢の焼き菓子とドリンクのセット(900円)や、カフェ限定のスウィーツセット(1200円)などのメニューが用意されています。
カフェ限定のスイーツは、ほうじ茶シフォンかフォンダン・ショコラのどちらかと、ドリンクを選ぶことができます。
こちら限定のシフォンケーキはとっても優しい甘さと軽さが身上です。フォンダン・ショコラは甘すぎない大人のお味。
写真:古都の U助
地図を見る冒頭の文章でも紹介しましたが「好事福盧」って、読めますか?
「こうずぶくろ」と読みます。
「好事福盧」は、紀州みかんの皮を使い中にゼリーを流し込んだ風流なデザートで、大正時代に意匠登録されたという由緒あるお菓子。
しっかりとした弾力とみかんそのままのお味が楽しめる「好事福盧」は11月〜3月の期間限定品。5月〜9月なら「オレンジゼリー」が登場します。時期と在庫によりますが、こちらはカフェでいただくことも持ち帰りすることも可能。
古い歴史だけに頼らずたゆまぬ進化を遂げる京の老舗「村上開新堂」のお菓子たち、ぜひ一度味わってみて下さいね。
住所:京都府京都市中京区常盤木町62
電話番号:075-231-1058
アクセス:地下鉄東西線・京都市役所前駅11番出口より徒歩約4分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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