滋賀のお土産ならこれ!大津絵の魅力を伝える「大津絵の店」

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滋賀のお土産ならこれ!大津絵の魅力を伝える「大津絵の店」

滋賀のお土産ならこれ!大津絵の魅力を伝える「大津絵の店」

更新日:2017/11/12 15:20

花月 菊乃のプロフィール写真 花月 菊乃 地域文化・民俗文化リサーチャー、グラフィックデザイナー、旅行ライター

滋賀を訪れたら、ぜひ、お土産の一つに検討して欲しいのが、滋賀県の伝統的工芸品にも指定されている大津絵です。大津絵は、素朴で独特なふで筆のある民俗絵画で、その題画にはそれぞれこめられた意味があります。
大津絵の由来と絵柄にこめられた意味、そして購入することができるお店を紹介します。

大津絵の由来

大津絵の由来

写真:花月 菊乃

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その発祥は、江戸時代(1603〜1867)の初め頃にまでさかのぼります。
その頃の滋賀県大津市(大谷・追分)付近は、東海道五十三次の大津の宿場で、多くの旅人が行き交い、琵琶湖で穫れる魚など豊富な物品が集まる町として栄えていました。東海道五十三次は、江戸時代(1601)に、江戸の日本橋から京都三条大橋までの東海道に置かれた五十三の宿場のことをいいます。大津宿は、東海道五十三次中、最大の宿場として知られていました。この宿場町で、町絵師が素朴な仏画を描いて旅人に売り始めたことが、大津絵のおこりです。

この時代、仏教と土俗信仰が盛んになる反面、キリスト教は激しく弾圧されました。大津絵は、仏教を信仰する庶民には、簡易的な護符として、キリスト教徒は身を守る一種の免罪符として携帯したと言います。

江戸時代中頃には、題材は信仰から時代を反映する風刺画や芝居絵などに移り、旅人へのお土産や旅の安全の護符として売られるようになりました。

どこで買えるの?「大津絵の店」

どこで買えるの?「大津絵の店」

写真:花月 菊乃

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「大津絵の店」は大津にただ一軒残る、江戸時代から現代に大津絵の伝統を伝えるお店です。

江戸時代には、盛んに描かれた大津絵も時代を経て初期の風格は色あせ、明治に開通した鉄道の影響で客足を失いました。大津絵の復興を願い明治初年に、三井寺参道に初代高橋松山氏が、お店を構えたのが始まりです。

四代目の高橋松山氏は、大津市指定無形文化財保持者に指定されています。
店内には、伝統的な和紙に描かれた大津絵から、扇、掛け軸、絵葉書、豆額などバラエティに富んだ商品が並んでいます。

描かれた意味を知れば何を知る?

描かれた意味を知れば何を知る?

写真:花月 菊乃

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大津絵には人の愚かさや滑稽さを描いた風刺画が数多くあります。

鬼の寒念佛:鬼は人の心を象徴している。僧衣をまとう鬼は偽善者を表し、顔形は鬼なのに外面だけ(取り繕っても無駄という意味。)
瓢箪なまず:つかみどころのない人の心
猫と鼠:猫と仲良くしようとする身のほどしらず

こうしてみていくと、人間のあり方や心の動きは、江戸時代から変わらず、大津絵は時代を超えて普遍的な教訓を伝えていることに気がつきます。

描かれた意味を知れば何を知る?

写真:花月 菊乃

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また、大津絵には、「大津絵十種」と呼ばれる代表的な画題があります。画題の意味が分かれば、護符としても活用できるので、ご紹介します。

鬼の念仏:小児の夜泣きを止め悪魔を祓う
雷公:雷避け
鷹匠:利益を収め、失せ物手に入る
弁慶:身体強健にして大金を持つ
座頭:倒れぬ符
藤娘:愛嬌加わり良縁を得る
槍持奴:一路平安道中安全
長頭翁:長命を保ち、万事意のままになる
瓢箪鯰:諸事円満に解決し、水魚の交わりを結ぶ
矢の根五郎:目的貫徹、願い事叶う

江戸時代から現代へ。旅人のお土産を選ぼう!

江戸時代から現代へ。旅人のお土産を選ぼう!

写真:花月 菊乃

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大津絵の店には、伝統的な大津絵を滋賀ならではの素材に描いた商品があり、独特のぬくもりと風合いを感じることができます。滋賀を訪れたお土産に、選んでみてはいかがでしょうか?

明治以降、新素材に変わられた琵琶湖の和舟は、行き場を失い湖底へ沈められました。その和舟の古材を引き上げ、蘇らせたのが舟板の大津絵です。木材の木目が波状に削られ、青い水錆のついた舟板は、琵琶湖のある滋賀ならではの素材に描かれた、貴重な大津絵といえます。

江戸時代から現代へ。旅人のお土産を選ぼう!

写真:花月 菊乃

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ひょうたんは、日本では古来より縁起物とされ、お守りや魔除けとして活用されてきました。
3つ揃えば、三拍(瓢)子揃って縁起が良い。6つ揃えば、無病(六瓢)息災のお守りに。瓢箪の実が鈴なりにたくさん実り、胴にくびれのある姿から女性に例えられ、子孫繁栄・家運興隆・商売繁盛のシンボルとも言われています。
大津の近くには、瓢箪の産地がたくさんあり、その瓢箪に大津絵を描いてあります。
お家に吊るすだけで、福を招く縁起物のお土産です。

江戸時代から現代へ。旅人のお土産を選ぼう!

写真:花月 菊乃

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場所をとらず、身近に使うことができる豆連額やストラップなどの小物もおすすめです。手ぬぐいや一筆箋は、壁などに飾る大津絵とは違い、日常生活の中で使うことができて、便利です。

「大津絵の店」の基本情報

大津絵の画題は、長い年月を経て現代に残ったものだと言います。そこにかかれた、教訓めいた風刺画は、時代を超える普遍的なメッセージであり、それでこそ現代まで引き継がれたんですね。

独特のふで筆で親しみのある大津絵ですが、その絵に描かれた意味を知ることで、教訓を得ることができ、また、護符としても活用できます。
大津絵のお土産を選ぶときは、ぜひ、絵に描かれた題材の意味を参考にしてみてください。


住所:滋賀県大津市三井寺町3-38
電話番号:077-524-5656
アクセス:JR東海道本線大津駅より三井寺方面へ徒歩15分

2017年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/11 訪問

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