プノンペンの街中、トンレサップ川のほとりに、王宮とシルバーパゴダが隣接して建っています。入場料は王宮とシルバーパゴダ共通で10USドル(2017年現在)。お昼の11時から14時までは入れません。服装チェックがあり、短パンやタンクトップなど露出度の高い格好では入ることができません。
王宮にはシルバーパゴダ前にある共通の入り口から入場します。
広い敷地には、賓客を迎えるなど国家行事に使用する即位殿、王様の住む宮殿、ナポレオン三世の館と呼ばれるフランスから移築された洋館、宴会ホール、宝物庫、王様専用のゾウ乗り場などの建物が建てられています。
王宮の中でもひときわ目立つ黄色い屋根の建物が即位殿です。即位殿の外観は写真撮影OKですが、内部は写真撮影禁止となっています。
戴冠式などの重要な国家行事、外国の賓客が訪れる際に使われており、賓客の重要度は当日引かれる赤いじゅうたんの長さを見ればわかるとのこと。国家元首を迎える時は門から即位殿までじゅうたんが一直線に長く引かれ、大使の任命式などではじゅうたんを引く距離が短く、階段から引くことになっています。この即位殿は中に入って見学することはできませんが、入り口から黄金の玉座を見ることができ、豪華な内部の様子をうかがうことができます。
即位殿は幅約30m、長さ約50mあり、四面仏顔がはめこまれた黄金の尖塔は59mの高さがあります。
即位殿とゾウ舎の間からは王様の住む宮殿の門が見え、右側には旗を掲げるポールがありますが、この旗は王様が宮殿にいるときに掲げられることになっています。旗が揚がっていないときは王様が不在であるというというしるしです。
即位殿の隣には宝物庫があり、王宮で使用されていた物が展示されています。その中にある等身大の女性の人形は、王宮で働くスタッフの服を着ており、その服の色は全部で七色あります。カンボジア様式の衣装で、背中から布を足の間に通し、お腹のあたりで金具で留めるようになっています。この制服は、曜日ごとに色を変えるとのこと。スタッフの服の色を見ただけで、今日が何曜日なのかわかるようになっているというわけです。
王宮と王室の菩提寺であるシルバーパゴダは通路でつながっています。シルバーパゴダの敷地は壁で囲まれており、回廊には叙事詩「ラーマーヤナ」の壁画が600m以上にわたって、壁面を埋め尽くしています。
シルバーパゴダは王室の菩提寺であるため、王室の人々のストゥーパ(仏塔)がいくつもパゴダ内に建っています。写真は早くに亡くなったカンタ・ボーファ王女のストゥーパ。アンコールワットの彫刻に通じるかのような、細かく繊細な白い彫刻はさすがに王族のストゥーパです。
シルバーパゴダは中に入って見学することができますが、内部の写真は撮ることができません。「シルバーパゴダ」の名前の通り、床はすべて銀のタイルが敷き詰められていて、その数なんと5329枚!じゅうたんが敷かれているため、床一面に敷かれた銀は見ることができませんが、入口近くのじゅうたんがめくられており、床に敷かれた銀の一部を見ることができるようになっています。
パゴダ内部は銀でできた床の他に、大小2086個のダイヤモンドを使った豪華な王冠をかぶった黄金の仏像をはじめ、エメラルドでできた仏像など1650点もの宝物があり、各国の王室から送られた宝物は豪華で見ごたえがあります。
住所(王宮)Samdach Sothearos Blvd (3), Phnom Penh
住所(シルバーパゴダ)Oknha Chhun St. (240), Phnom Penh
開場時間 8:00〜11:00 14:00〜17:00
入場料 10USドル
公式行事の日のみ休み
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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