南信州の阿智村は、2006年に環境省実施の全国星空継続観察で「星が最も輝いて観える場所」の第1位に選ばれたことから、「日本一星空の美しい村」として有名になり、そのロマンティックな夜空を見上げようと多くの人が訪れます。
しかし阿智村の魅力は星空だけではありません。今、話題の雲海が、なんとここでは秋のシーズンにおよそ7割近くの確率で発生するのです。ロープウェイとリフトを使って簡単にアクセスできる場所で、これほど高い確率で雲海を見ることができるところはそうそうありません。
写真：泉 よしか
地図を見る雲海が鑑賞できるのは「富士見台高原ヘブンスそのはら」の「雲海ハーバー」。標高は1,600mで、冬季はスキー場として使われています。スタート地点はロープウェイ山麓駅「ステーションベガ」。
雲海が発生するのは夜明け前後ですから、直接ヘブンスそのはらの駐車場にいらっしゃることも可能ですが、できれば近くの昼神温泉への宿泊をお勧めします。各旅館からステーションベガに雲海Harborバスで送迎して貰えますよ。
山頂はとても冷えますのでできるだけ暖かい服装でお越しください。雲海の発生条件のひとつは放射冷却によってキンキンに地面が冷やされること。後悔しないようにがっちり防寒してくださいね。
ロープウェイの乗車時間はおよそ15分。夜明け前なら真っ暗な中をゴンドラが進んでいきますので、ライトに照らされた景色だけがボウッと浮き上がって見えるかもしれません。
ロープウェイの終点から緩い坂道を5分ほど歩くと雲海展望台リフトの乗り場に到着。ここから4人乗り高速リフトが私たちを天空の楽園、雲海ハーバーへと運んでくれます。
写真：泉 よしか
地図を見る雲海展望台リフトの終点ではコーヒーの販売もありますから、あつあつのコーヒーを手に夜明けを待つのも良いでしょう。雲海ハーバーの展望埠頭は階段を3分ほど上った先。あと少しなので頑張って登ってくださいね。
この展望台からは赤石岳、荒川三山といった3千メートル級の南アルプスの山々が見晴らせます。そして湿度が高く風が無く、放射冷却で冷えた朝には果てしなく続く幻想的な雲の海が眼前に！
夜が明けるまでの刻一刻と変わる空の色と雄大な雲海。早起きしたからこそ見られる絶景です。きっと一生ものの思い出になるでしょう！一人でいますぐにでも、あるいは一緒に見たい誰かを誘って行きたくなりませんか？
写真：泉 よしか
地図を見る雲海の発生するシーズンは主に秋と春。ヘブンスそのはらの雲海ハーバーの営業は10月中旬から11月中旬(2017年は10月22日～11月23日)です。時期が合えば紅葉も。
雲海を体験した帰りは日が昇って、行きには気付かなかった自然の景観が楽しめるでしょう。
写真：泉 よしか
地図を見る帰路はロープウェイから見る燃えるような秋の山の眺望をお楽しみください。実はヘブンスそのはらはサンリオのハローキティともコラボレーションしているので、すれ違うゴンドラにペイントされたいろいろなデザインのキティちゃんを見つける楽しみも！
写真：泉 よしか
地図を見るロープウェイ山麓駅の隣には星空ナイトツアーシーズンには「スタービレッジカフェ」がオープンする建物があり、宇宙関連のお土産なども充実しています。
雲海鑑賞の後も、ぜひゆっくり自然豊かな阿智村の旅を楽しんてくださいね！
住所：長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
電話番号：0265-44-2311(9:00～18:00)
雲海Harbor営業期間：2017年10月22日～11月23日
ロープウェイ：上り 5:00～7:00 / 下り ～16:30まで
アクセス：JR「上諏訪駅」あるいはJR「南木曽駅」から直行バス(完全予約制)
その他注意点としては、とにかく真冬を想定した暖かい服装で。ロープウェイは雨天も運行しますが、荒天時は休止します。
また、雲海発生は気象条件に左右されますので、残念ながら見られない時もあります。
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力：NAKED
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(2024/4/20更新)
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