台北から日帰り可能!タイヤル族の里「烏来」の4つの楽しみ方

台北から日帰り可能!タイヤル族の里「烏来」の4つの楽しみ方

更新日:2018/09/04 09:53

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア
九州と同じぐらいの国土を持つ台湾は、100ヵ所以上の温泉が湧き出る温泉大国。その多くは風光明媚な深山や渓谷にあり、自然が織り成す景観とともに、ローカル感も味わえるのが大きな特徴です。
台北から日帰りできる烏来(ウーライ)は、先住民族タイヤル族の里。すべすべの温泉に加え、観光や食の魅力も満載でリピーターにお薦めです。そんな烏來の4つの楽しみ方を台北在住者がご紹介いたします。

台北市内からバスで簡単アクセス

台北市内からバスで簡単アクセス

写真:吉川 なお

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台北から気軽に行ける烏来は台湾人にも人気の温泉地。849番のバスで台北駅から約1時間半、MRT新店駅からだと約30〜40分で到着します。

烏来は台湾の16先住民族のひとつ、タイヤル族が多く暮らす地域で、「烏来」という地名もタイヤル語で「温泉」を意味します。300年ほど前に温泉が発見され、日本統治時代は温泉と桜の名所として賑わい、現在もタイヤル族の伝統文化を色濃く残し、豊富な湯量を誇っています。

台北市内からバスで簡単アクセス

写真:吉川 なお

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終点の「烏来総站」でバスを下りると目の前は南勢渓。川沿いに歩いていくと烏来街というメインストリートにたどりつきます。南勢渓に架かる橋のあたりが烏来老街の始まりで、道の両側にさまざまな商店が立ち並んでいます。

店頭には日本では見かけない山菜や川エビ、竹筒飯、ヤマイモ(山薬)入りタピオカ、イノシシ肉、小米酒、アワ餅などが並び、赤と白を基調とした民族衣装なども飾られていて、台北市内とは全く違う異文化に出会うことができます。

楽しみ方【1】タイヤル族の文化に触れる

楽しみ方【1】タイヤル族の文化に触れる

写真:吉川 なお

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烏来の第一歩はそのタイヤル族の文化に触れることから。老街の中ほどに建つ「烏来泰雅民族博物館」で、タイヤル族の歴史や伝統文化、生活風習や宗教信仰などを知ることができます。

男性は額と顎、女性は両頬に施すタイヤル族特有の刺青は狩猟と機織りの技術を持つ男女のみに許された名誉でした。現在は休日に民族衣装を身に付けた男女が観光客向けに歌と踊りのショーを披露しており、伝統工芸の展示や販売もなされています。

<烏来泰雅民族博物館の基本情報>
住所:新北市烏来区烏来里烏来街12号
電話:+886-2-26618162
営業時間:火〜金 9:30-17:00、土日 9:30-18:00、月曜休館

楽しみ方【1】タイヤル族の文化に触れる

写真:吉川 なお

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タイヤル族の踊りは「酋長文化村」という劇場でも見ることができます。観客が10人以上集まると開催され、有料なのでかなり見応えがあります。先住民の衣装をまとった若い男女の勇壮な舞は烏来の思い出の一コマになるでしょう。
1階には伝統工芸品のショップがあり、手織りの布のバッグやヒスイ製品などはお土産にぴったりです。

<酋長文化村の基本情報>
住所:新北市烏来区瀑布路5号
電話:+886-2-26616551
営業時間:10:30-16:00

楽しみ方【2】タイヤル族の食を味わう

楽しみ方【2】タイヤル族の食を味わう

写真:吉川 なお

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文化に親しんだら、次はこの土地ならではの料理を味わってみましょう。老街にはタイヤル族の家庭料理や烏来名物の山の幸を提供する食堂がたくさんあり、気に入った食材を選んでその場で調理してもらうことも可能です。

目を引くのは、竹の筒にシイタケや豆などを混ぜたおこわが入っている「竹筒飯」。素朴な味付けともちもちした食感が味の濃い料理によく合います。桂竹タケノコの炒めものやイノシシ肉、川エビのフライなども名物料理です。

楽しみ方【2】タイヤル族の食を味わう

写真:吉川 なお

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初めてでもとまどわないように、おかず数品とスープがセットになったお得なメニューも数多く用意されています。
写真は「5菜1湯」メニューのひとつ。599元(約2,180円)でいろいろな味の名物料理が一度に味わえます。

楽しみ方【2】タイヤル族の食を味わう

写真:吉川 なお

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セットメニューにはありませんが、お薦めしたいのが写真の「蜜桃燜鶏(ミータオメンジー)」。黄金水蜜桃を加えて醸造した酒に漬けた鶏肉はとても柔らかくて風味も格別。にんにくが入ったつけダレがマッチし、食が進むこと間違いなしです。

楽しみ方【3】トロッコに乗って烏来瀑布、雲仙楽園を楽しむ

楽しみ方【3】トロッコに乗って烏来瀑布、雲仙楽園を楽しむ

写真:吉川 なお

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烏来老街の先は、観光スポットが目白押し。まずはトロッコ列車に乗って、烏来最大の景勝地、烏来瀑布を目指しましょう。

イノシシやカエルのイラストが塗装された4両編成のトロッコは、日本統治時代の1928年に三井合名株式会社が木材運搬用として敷設したもの。温泉や土産物屋、屋台などが並ぶ烏来老街から山腹の烏来瀑布までの約1.6キロメートルをつないでおり、戦後の63年に観光用に転換されて現在も現役で活躍しています。

楽しみ方【3】トロッコに乗って烏来瀑布、雲仙楽園を楽しむ

写真:吉川 なお

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一見すると遊園地にある子供用の乗り物のように見えますが、意外とスピードが速く、あっという間に終点の「台車瀧駅」に到着します。
駅を出ると、目の前には台湾名滝のひとつ、烏来瀑布が。落差82メートルの一筋の滝は絶壁を一直線に流れ落ち、見事な景観を作り上げています。

楽しみ方【3】トロッコに乗って烏来瀑布、雲仙楽園を楽しむ

写真:吉川 なお

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烏来瀑布を見ていると、滝のはるか上空と山の間をロープウェイが行き来しているのが見えます。その山の上にあるのが「雲仙楽園」という緑多い自然遊園地です。
園内には池があり、手漕ぎボートに乗れる他、蝶やホタルの保護区やタイヤル族のレストラン、土産物店などもあり、森林浴を楽しみながらゆったりした時間を過ごすことができます。

<烏来雲仙楽園の基本情報>
住所:新北市烏来区烏来里瀑布路1-1号
電話:+886-2-2661-6009
営業時間:9:30〜17:00
ロープウェイ料金:往複220元 150元/学生・65歳以上 10〜15分おきに運行

楽しみ方【4】美人の湯を堪能する

楽しみ方【4】美人の湯を堪能する

写真:吉川 なお

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烏来の最後のお楽しみ。それは「美人の湯」とも呼ばれるお湯にたっぷりつかることです。
泉質は無色無臭な弱アルカリ性炭酸泉で、美白や角質を柔らかくする効果とともに、皮膚病や火傷にも効能があると言われています。

温泉の街だけあって、日帰りで利用できる時間貸しの入浴施設があちらこちらに点在しています。施設によって料金は異なりますが、「烏来龍門精緻温泉民宿」では入浴だけだと2人で150元(約550円)、部屋を使用すると600元(約2,180円)で入ることができます。

<烏来龍門精緻温泉民宿の基本情報>
住所:新北市烏来区温泉街116号
電話:+886-2-2661-8187

楽しみ方【4】美人の湯を堪能する

提供元:馥蘭朶烏来渡假酒店

http://www.volandospringpark.com地図を見る

ちょっと優雅な気分で入浴するなら、「馥蘭朶烏来渡假酒店(ヴォランドウーライスプリングスパ&リゾート)」がお薦め。食事付きのオールインクルーシブの最高級ホテルで、プライベート感もたっぷりです。

男女別の大浴場はサウナつきの室内風呂と屋根付き露天風呂があり、日帰り入浴は4時間まで。木曜日のみ12時から、他の曜日は朝8時から23時まで入浴できます。

<馥蘭朶烏来渡假酒店の基本情報>
住所:新北市烏来区新烏路5段176号
電話:+886-2-2661-6555
アクセス:MRT新店駅からホテル専用のシャトルバスで約30分(宿泊客無料、大浴場とレストラン利用客1人50元)

楽しみ方【4】美人の湯を堪能する

写真:吉川 なお

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このように烏来は、自然と歴史、美食と温泉という台湾の魅力がコンパクトに詰まった街。台北市内とは異なる情緒が感じられ、どことなくのんびりした気分になれます。
都会の喧騒から抜け出して、烏来にショートトリップ。台湾リピーターの方にオススメです!

烏来の基本情報

住所:新北市烏来区
アクセス:新店客運バス849番で台北駅南側の青島路から約1時間20分、MRT松山新店線新店駅から約30分、終点の烏来総站下車

※表記の元は1円=3.6円で計算

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/04−2018/08/05 訪問

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