仏「シュノンソー城」生涯喪服で過ごした“白衣の王妃”の黒い部屋が凄い!

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仏「シュノンソー城」生涯喪服で過ごした“白衣の王妃”の黒い部屋が凄い!

仏「シュノンソー城」生涯喪服で過ごした“白衣の王妃”の黒い部屋が凄い!

更新日:2017/11/16 13:47

道明寺 彩希のプロフィール写真 道明寺 彩希 穴場発見さまよいライター、地元のグルメ伝道師

フランス・ロワール地方のシェーン川の上に建てられている「シュノンソー城」。世界遺産にも指定されているこの優美な城の中には、王の死を悲しんで生涯喪服で過ごした、“王妃の悲しみの部屋”が残されています。驚くべきなのは世界でも類を見ないその部屋の内装……。

今回は、そんな珍しい部屋がある「シュノンソー城」をご紹介いたします。

ちょっと珍しい!川の上に建てられたお城

ちょっと珍しい!川の上に建てられたお城

提供元:Wikimedia Commons

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3…

フランスにある「シュノンソー城(Chateau de Chenonceau)は、ロワール渓谷内のシュノンソーにあるお城。シャルル8世の侍従であり財務大臣だったトマ・ボイエという人が、シェール川の古い製粉所跡にこの城を建てました。

ちょっと珍しい!川の上に建てられたお城

提供元:Wikimedia Commons

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a…

このお城の立地がどうなっているのかは、こちらの写真を見ていただけば一目瞭然ですが、お城の建物が川幅いっぱいに位置しているとても珍しい造りになっています。

色とりどりの美しい部屋

色とりどりの美しい部屋

提供元:Wikimedia Commons

http://upload.wikimedia.org/

この城の着工は1513年で、完成は1521年。その監修をしたのはボイエの妻、カトリーヌ・ブリコネーでした。そのため城の佇まいや内装は、非常に女性らしさを感じるつくりになっています。

この城の最初の城主はボイエでしたが、のちに息子が相続し、国庫への債務のためフランソワ1世に献上ました。そして、フランソワ1世が1547年に亡くなると、息子のフランス王アンリ2世から愛妾のディアーヌ・ド・ポワチエへと贈与されました。

色とりどりの美しい部屋

提供元:Wikimedia Commons

http://upload.wikimedia.org/

よってここは、アンリ2世の愛妾ディアーヌ・ド・ポワチエと、正妻カトリーヌ・ド・メディシスとの熾烈な確執が繰り広げられたお城ということになります。写真は二番目の城主ディアーヌ・ド・ポワチエの居室。

ディアーヌはもともとアンリ2世の教育係で、20歳以上も年上の絶世の美女だったそうですが、50代になってもその容貌が衰えることがなかったそうです。

色とりどりの美しい部屋

写真:道明寺 彩希

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こちらは「ガブリエル・デストレの居室」。1589年にカトリーヌがなくなると、城はアンリ3世の妻でカトリーヌにとっては義理の娘になるルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモンが相続しました。そして、1624年にはアンリ4世の愛妾ガブリエル・デストレがシュノンソーを居城としました。

1720年になるとブルボン公ルイ・アンリがシュノンソー城を買い取り、城の調度を売却。すばらしい彫像の多くがヴェルサイユ宮殿に納められたそうです。

世にも珍しい「真っ暗な部屋」

世にも珍しい「真っ暗な部屋」

写真:道明寺 彩希

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このお城で特に注目していただきたいのは、「ルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモンの居室」。夫アンリ3世が1589年8月に修道士ジャック・クレマンに暗殺された後、妻であったルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモンはシュノンソー城のこの真っ黒な部屋に引きこもり、瞑想と祈りを捧げ続けたそうです。

王室の慣習で王への哀悼を示す白い喪服を常に着用していたので、彼女は「白衣の王妃」と呼ばれるようになりました。

世にも珍しい「真っ暗な部屋」

写真:道明寺 彩希

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室内に入ると黒い部屋の異様さに驚かされますが、真っ黒でありながら気品のあるデザインは、彼女の悲しみの重さを代弁するかのようです。

天井部分はオリジナルから改装されていますが、銀の涙、未亡人の綬章、荊冠、ギリシャ文字など、喪を表すもので飾られています。ギリシャ文字のラムダ(Λ)はルイーズのイニシャルで、アンリ3世のイニシャルHとからみ合わせている所にも、愛情の深さが読み取れます。

巨大な台所

巨大な台所

提供元:Wikimedia Commons

http://upload.wikimedia.org/

シェール川に建てられた橋脚の最初の2つ分にシュノンソーの台所があります。ここでは、食肉解体処理テーブルやパン焼き釜、真鍮の調理器具などを見ることができます。

すぐ下を川が流れているため、水を汲み上げるポンプが設置されているのは、ほかの場所とは違う特長です。

城周辺の庭園は散歩に最適

城周辺の庭園は散歩に最適

写真:道明寺 彩希

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この城は3つの庭も所持しており、ひとつは「ディアーヌ・ド・ポワチエの庭」。庭の中央には噴水があり、シェール川の氾濫から守るため一段高いテラスになっています。ここは写真のように花壇越しに城の美しい眺めが楽しめるので、記念撮影のスポットになっています。

もう一つの庭は、「カトリーヌ・ド・メディシスの庭」。庭の花壇は春夏に植え替えが行われ、130,000本の草花を要します。3つ目の庭は、グラン・アヴェニューの近くには「迷路園」。ハートなどのデザインが使用された夢のある迷路園は、2,000本のイチイの木が1720年のイタリアの設計にしたがって植えられています。

城周辺の庭園は散歩に最適

写真:道明寺 彩希

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美しく壮麗な「シュノンソー城」は、お城の見学のみならず自然も満喫することをおススメいたします。

ロワール地方には、ほかにも様々な個性を持つ「シャンボール城」「ヴィランドリー城」「アンボワーズ城」「シュヴェルニー城」「ユッセ城」などの古城があります。上手に組み合わせれば1日で3つ前後の古城を巡ることが可能ですよ!

シュノンソー城の基本情報

住所:37150 Chenonceaux
電話:+33‐247234402
開館時間:基本9時〜18時30分(季節により前後する。詳細は公式サイトに記載あり)
アクセス:<鉄道>パリ・モンパルナス(Paris Montparnasse)よりTGVに乗車し、「シュノンソー」駅から徒歩約10分(400メートル)
<車>高速道路(AutoRoute)A10

※2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/09/27 訪問

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