写真:八岳木 流泉
地図を見るいでゆ坂は、鉄輪温泉郷のメインストリートです。それほど斜度はありませんが、長く続く坂道なのです。車の多いバス通りから、折れる形で始まる、いでゆ坂。石材に赤字で「いでゆ坂」と彫られた道標が始まりの合図です!
しばらくは温泉民宿や旅館が並ぶ沿道です。南国特有のソテツなどを見ながら、情緒を感じて上って行きましょう。
写真:八岳木 流泉
地図を見るいでゆ坂をしばらく上ると、共同浴場「地獄原(じごくばる)温泉」が左手に出て来ます。鉄輪温泉には、「鉄輪むし湯」や「ひょうたん温泉」など9カ所の共同浴場が点在しています。地獄原温泉もそのひとつで、地域の方々が清掃や管理をしてくれ、一般開放される浴場です。
鉄輪温泉の歴史は古く、鎌倉時代に一遍上人により発見されたと伝わっています。その後、別府八湯の内のひとつ、明礬温泉と並ぶ湯治場として栄え、現在に至るというわけです。
地獄原温泉は、100円の入浴料を玄関先の賽銭箱に入れて入浴する浴場です。脱衣所も浴室も非常に簡素ですが、昔ながらの共同浴場風情を楽しみましょう。泉質はナトリウム-塩化物泉。無色透明で高温が特徴ですが、残り8カ所の共同浴場に比べれば湯温は低い方!綺麗な源泉が溢れる掛け流しですし、窓も開けられ換気も充分!ゆっくりといで湯に親しんでください。
<基本情報>
住所:大分県別府市鉄輪東6組
電話番号:なし
アクセス:JR「別府」駅からバスで「鉄輪」下車。車の場合は大分自動車道「別府」インターを利用。
入浴時間:6:30〜21:00
料金:100円
写真:八岳木 流泉
地図を見る地獄原温泉を出て、いでゆ坂を再び上り始めます。旅館や食事処、商店などを坂の両端に見ながら、グイグイと上ってゆくと、モクモク上がる湯けむりが目に入ります。ここが鉄輪温泉随一の観光名所「地獄蒸し工房鉄輪」です。
地獄蒸しは、鉄輪の高温温泉とその蒸気を利用したもので、天然のガスコンロのように使用します。隣接された施設では、地獄蒸しをして食べる食材を取り扱っています。エビや卵といった定番品から、手羽先に肉まん、プリンまで、多種類の食材を販売し、自由に地獄蒸しを楽しむのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る地獄蒸し工房鉄輪には、地獄蒸しの他にも、人気の「足蒸し」があります。足蒸しとは、温泉と蒸気を利用して足を蒸す、まさにそのままのものです。つまり、地獄蒸しで蒸す食材の代わりに足を蒸すというわけです。現在ではごく一般的になった足湯とは違い、かなりの高温になるのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る利用方法は至ってシンプルです。腰掛に座って足の形をした穴に足を通します。さらに、木で造られた箱をかぶせれば、下からの温泉蒸気が漏れず、足がしっかり蒸されるわけです。ただし、存外熱いこの足蒸し。少し利用するだけでポカポカしてきますので、無理せず我慢せず、適切に利用しましょう。
<基本情報>
住所:大分県別府市風呂本5組
電話番号:0997-66-3775
アクセス:JR「別府」駅からバスで「鉄輪」下車。車の場合は大分自動車道「別府」インターを利用。
利用時間:10:00〜19:00(最終受付18:00)
料金:蒸し釜基本利用料510円/30分。足蒸しは無料。
旅館群から共同浴場、さらに地獄蒸しまで、鉄輪温泉の魅力が凝縮されたいでゆ坂。全長も比較的長く、実に見どころの濃い名所です。いでゆ坂を上りきった所に交差点があり、進んでゆくと今度は「みゆき坂」に直結します。みゆき坂の道中では、別府の観光名所、地獄めぐりを楽しむことができます。いでゆ坂で情緒を感じて、みゆき坂で観光気分。鉄輪温泉に来たならば、坂のはしごは必須です。
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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