写真:鶴長 あき
地図を見るこちらの「文武廟」の始まりは実は新しく、1938年。それ以前はこの日月潭湖畔には二つの違う廟がありました。しかし、日本統治時代にこの日月潭を利用しての発電計画に伴い、湖面が上昇。二つの廟は元の場所から移動することになりました。
その際に二つの廟をひとつにして、この「文武廟」が新しく建てられ出発したのです。
写真:鶴長 あき
地図を見る「文武廟」と書かれた大きな「山門」をくぐってすぐに出迎えてくれるのが、大きな二匹の赤い獅子!狛犬かと思われるかもしれませんが、台湾の廟だとこれは「石獅」とよばれる獅子で、文武廟のものは高さが6mもあります。
こちらは日本人には台北の「新光三越デパート」などで有名な新光グループの経営者が寄付したもの。獅子は尻尾を振る様子で、守護と同時に歓迎の意を表しているそうです。
写真:鶴長 あき
地図を見る「文武廟」の建物は華麗な中国様式で細かい模様なども思わず見入ってしまいます。龍が彫ってある石柱や、麒麟や鳳凰などの神獣の彫刻も多くあり、赤や緑、青など使われている色彩もとても鮮やかです。
写真:鶴長 あき
地図を見る建物は山門側から奥に行くほど高くなっていて、順番に「拝殿」「式聖殿(正殿)」「大成殿(後殿)」の三層構造になっています。一番手前の「拝殿」は主要な祭祀を行う場所で、その次の「式聖殿」に三国志などでおなじみの「関聖帝君(関羽)」や「岳武穆王(岳飛)」が祀られており、一番奥の「大成殿」には儒教の創始者「孔子」が祀られています。
日本人の感覚からすると一緒に祀るの?と不思議な感じですが、台湾の廟では一つの場所に何種類もの神様や本尊が祀られていることは結構多いのです。
写真:鶴長 あき
地図を見る文武廟は日月潭の湖畔の中でも少し高い場所に位置していますので、日月潭を見下ろすように一望する眺望を楽しむことができます。おなじみの「日月潭」と彫られた岩もありますので、写真撮影にもおすすめです。
写真:鶴長 あき
地図を見る一番奥の「大成殿」では更に上に登ることができる階段もあります。そこを頑張って登っていくと、写真のような文武廟の美しい屋根越しの日月潭という絶景を拝むことができます。これは他の場所では見ることができない景色ですね。
写真:鶴長 あき
地図を見る山門の前の道を隔てて反対側には、何やら下に続く石段を見ることができます。こちらは「文武年梯」といい、昔「山門」前の自動車道がまだなかった頃に日月潭の船着場から文武廟に行く際に使われていたものです。
両側には文武廟の中で買うことができる、福を願う「祈福風鈴」を参拝者が吊るしています。
写真:鶴長 あき
地図を見るこちらは366段あり、閏年のぶんも入れて一年366日、一段一段に月日とその日誕生日の有名人の名前が彫られています。9月3日の段には日本の有名人(?)ドラえもん(多ラA夢)の名前も!
自分の誕生日まで歩いてみるのもいいですね。しかし帰りは登りですので、一・二月生まれの方は体力と相談してみてください。
いかがでしたか。今回は台湾・日月潭の見どころいっぱいの「文武廟」をご紹介いたしました。他にも日月潭の素晴らしい景色を望むことができるおすすめのスポットはこの記事下「MEMO欄」のリンクからどうぞ!
住所:南投縣魚池郷中正路63號
電話番号:+886-49-2855122
アクセス:日月潭巡回バスで「文武廟」バス停下車すぐ
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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