東京・浅草橋「日本文具資料館」伊達政宗が使った国産初の鉛筆も!

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東京・浅草橋「日本文具資料館」伊達政宗が使った国産初の鉛筆も!

東京・浅草橋「日本文具資料館」伊達政宗が使った国産初の鉛筆も!

更新日:2018/10/12 15:00

松縄 正彦のプロフィール写真 松縄 正彦 ビジネスコンサルタント、眼・視覚・色ブロガー、歴史旅ブロガー

普段なにげなく使っている筆記具、どのようにして発達して来たかご存じですか?また鉛筆は日本でいつ頃から使われ、最初に使ったのは誰なのでしょうか?こんな疑問に答えるスポットがあります。東京・浅草橋にある「日本文具資料館」です。ここでは筆、硯や万年筆さらには印章などの珍しい品物が展示してあり、ちょっと大人の知的な世界が体験できます。さあ、あなたも物知りに!歴史上の有名人も登場します。

大人の知的スポット

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写真:松縄 正彦

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スマホが普及した現在といえども日常生活にかかせないのが鉛筆やボールペンなどの筆記具です。普段なにげなく使っていますが、どのように筆記具は発達してきたのでしょうか?
こんな疑問に答えてくれるのが東京浅草橋にある「日本文具資料館」です(写真の建物1階にあります)。ここには、古今の珍しい文具が多数展示されており、あなたの知的興味を満足させてくれます。早速、展示物をご紹介しましょう。

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写真:松縄 正彦

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世界最古の文字としては諸説あるようですが、最も有名なのはメソポタミア文明で用いられた楔形文字でしょう。粘土板に書かれたものですが、文字を刻む時に用いられたのが“スタイラス”です。最初は動物の骨や木などで作られたとの事ですが、角張っているのが特徴です。この角を粘土板に押し当てて文字を書いたと思われます。

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ところで書かれる材料として見のがせないのが、紙(ペーパ)の語源にもなったパピルスです。資料館には、“数学”が書かれたパピルスなど面白い展示もありますが、このパピルスに書くのに用いられたのが”葦ペン”です。
古くは、細い葦の先端をくだいて“筆”のようにして用いていたとされていますが、紀元前3世紀ごろから先端を削って尖らせ、羽ペンのようにしたものが使われ出したようです(写真)。なおパピルスなど紙についてはMEMO欄リンクの記事もご参照ください。

また、資料館にはこのような筆記具がどのように発達してきたか、一目でわかる“年表”が展示されています。これは大変勉強になります。ぜひこれもご覧ください。
ところで、我が国ではどのように筆記具が使われてきたのでしょうか?つぎにこれを知る展示を紹介しましょう。

国産初の鉛筆〜伊達政宗が使っていた〜

国産初の鉛筆〜伊達政宗が使っていた〜

写真:松縄 正彦

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まずは、面白い展示から紹介します。“鉛筆”です。鉛筆様のものが発明されたのは14世紀です。芯の材料となる黒鉛が発見されたのが1564年(イギリス)で、翌年にはこの黒鉛を用いた鉛筆が作られ、江戸時代初期に日本にも入って来ました。
南蛮渡来のこの鉛筆を使ったのが、あの徳川家康公でした。また輸入物ではなく、国産初の鉛筆を使った人物がいました。伊達政宗公です。

家康公の鉛筆は、芯の黒鉛(先端部に見える黒い棒)がメキシコ製、軸木が赤樫です。一方、政宗公の鉛筆は先端部に見える銀色の部分が芯で、その先にある茶色い部分が芯のキャップです。現代の鉛筆と比べると基本は一緒ですが、大分異なっています。さらに政宗公の鉛筆では、軸木が木材ではなく“笹”で、キャップは“竹(マダケ)”が使われていました。国産初の鉛筆は“筆をイメージ”して作られていたのかもしれません。

また伊達家の家紋は“竹に雀”です。これを考えると、国産という事で、わざと“竹”や“笹”を使った可能性もあります。政宗公の意地も感じられますが、政宗公はこの鉛筆を愛用したようで、お墓(瑞鳳殿)に副葬されていました。

なおこれら展示品はレプリカです。家康公の鉛筆は久能山東照宮に、政宗公のものは仙台市博物館に展示されています。

国産初の鉛筆〜伊達政宗が使っていた〜

写真:松縄 正彦

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さて、話を戻しますが、日本の古来からの筆記具といえば“筆”です。現存する最古の筆は正倉院に残されている“天平筆”といわれますが、資料館では写真のように、時代毎にどう筆が変化してきたかが分かるように展示されています。見て分かるように、筆は鉛筆と違って、当初からかなり洗練されたものが伝来したようです。

国産初の鉛筆〜伊達政宗が使っていた〜

写真:松縄 正彦

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ところで筆に使われている毛先ですが、どんな材料が使われたかご存じでしょうか?通常は馬などの動物の毛が用いられるのですが、写真のように左からウサギ、鷲、山鳥や孔雀などの羽根も用いられたようです。

鳥の羽根では筆先が広がってしまい、文字を書くには不向きと思われるのですが、画を書くのに用いられたのでしょうか?説明文の横に筆先のタッチが併せて記されていますので、いろんな使い方を考える事ができます。孔雀の羽の筆、あなたなら何を描くのに使いますか?

まだまだ見所がたくさん

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写真:松縄 正彦

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この資料館ではこの他に、十二支を象った豪華な蒔絵の万年筆なども展示されていますが、筆記具の他にも珍しい印章や硯なども見る事ができます。なかでも石印材として有名な“田黄石”製の印章の展示があります。中央の印章にご注目ください。

田黄は中国の寿山郷と呼ばれる数キロ四方の山の中の水田でのみ採れる石で、清朝初期にはすでに無くなったといわれるほど高価な印章材料です。印材三宝として田黄石、鶏血石と芙蓉石が有名ですが、その王者が田黄石なのです。じっくりと味わってください。“ハンコ”の材料にもいろいろあるのが良く分かります。

まだまだ見所がたくさん

写真:松縄 正彦

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さて最後に、筆を用いた書の展示を紹介しましょう。左から「勝海舟」、「山岡鉄舟」、「高橋泥舟」の掛け軸です。名前に“船”の文字が入っているのに気がつかれたと思いますが、これらの方々は“幕末三船”といわれた有名人です。
中央の山岡鉄舟の書は、剣道の名人だけあって堂々たる風格が感じられます。書かれた文字の書体、太さや味わいなどから人物の個性が感じられるのが書の面白さですね。

日本文具資料館の基本情報

住所:東京都台東区柳橋1-1-15(東京文具販売健康保険組合会館1F)
電話番号:03-3861-4905
アクセス:JR総武線「浅草橋」下車、線路沿い隅田川方面へ徒歩5分
開館日・開館時間:平日のみ午後1時から4時まで

2017年11月現在の情報です。最新情報はホームページにてご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/09/04 訪問

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