写真:野水 綾乃
地図を見るJR陸羽東線の鳴子温泉駅から歩ける範囲に温泉街が広がる鳴子温泉。「ゆさや」があるのは温泉街のシンボルでもある共同浴場「滝の湯」の隣という中心地で、駅からは歩いて4分ほど。
鳴子温泉は滝の湯から始まった温泉街。その湯守をまかされたのが「ゆさや」でした。創業は江戸初期の1632年、現在の館主で17代になります。滝の湯の隣ながら、異なる泉質の温泉が評判となり、古くから「うなぎ湯」と呼ばれ親しまれました。
写真:野水 綾乃
地図を見る昭和11年に建てられた建物は国の登録有形文化財にも指定されています。飾り障子が美しい写真の「鶴の間」をはじめ、客室も歴史を感じさせる造り。表通りに面した部屋から温泉街を行き交う人々を眺めるのも風情があります。
写真:野水 綾乃
地図を見るこちらが「ゆさや」の内湯「うなぎ湯」です。泉質は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、天候や気温によって湯の色がエメラルドグリーンや白濁、カラス色まで変化します。㏗8.9のアルカリ性でややぬるっとした感触があり、皮膚に皮膜をつくりしっとり肌に導いてくれる泉質です。
写真:野水 綾乃
地図を見るこちらは隣の共同浴場「滝の湯」。ゆさやはアルカリ性ですが、滝の湯は㏗2.8の酸性で、熱めだけど爽快感のある硫黄泉です。同じ温泉街の隣り合った建物なのに、全然違うお湯が湧いているのが不思議。
うれしいことに「ゆさや」に泊まると、この滝の湯にも無料で何度でも入浴ができます。芋洗い状態になることも多い人気の共同浴場ですが、とくに朝いちばんは入浴客もほとんどなく、とっても贅沢な気分にひたることができるのでおすすめですよ。
写真:野水 綾乃
地図を見るゆさやのお風呂はもうひとつ。無料の貸し切り露天風呂「茜の湯」です。玄関から下駄に履き替え、少し歩いた高台にそれはあります。
写真:野水 綾乃
地図を見る扉を開けると、開放感たっぷりの露天風呂が広がり、思わずため息がもれてしまいます。木々に囲まれたお風呂は本当に静かで、すぐそばに温泉街があることを忘れてしまうほど。このお風呂が30分無料で貸し切りにできます。到着時の予約制なので早めにチェックインするのがおすすめです。
写真:野水 綾乃
地図を見るまるで森の中にいるような清々しい気分。貸し切りですので、思いっきり手足をのばして、開放感にひたれるお風呂です。秋は紅葉、冬は一面の雪景色と、四季を通じて美しい景色が目の前に広がります。内湯のうなぎ湯とは別の源泉になりますので、入りくらべて湯の違い感じてみるのもいいでしょう。
写真:野水 綾乃
地図を見る料理は朝晩とも客室まで運んでくれます。テーブルではなく、写真のようにお膳でいただくのも非日常感があって楽しいもの。メインの料理は仙台黒毛和牛のステーキやしゃぶしゃぶ、すっぽん丸鍋など6〜7種類から選ぶことができます。ふたりで来たらひとつずつ違うものを選んでシェアするのもいいですね。
写真:野水 綾乃
地図を見るゆさやに暮らす看板猫の「しまお」。長く外ネコとして生きてきましたが、10年ほど前にふらっとゆさやの玄関に現れて、そのまま居着いてしまったそうです。独特の存在感と哀愁ある表情がなんともかわいい。そののんびりとした日常を収めた「しまおのインスタグラム」も人気です。
いかがでしたでしょうか。「ゆさや」の宿泊料金は平日2名1室の利用でひとり1泊2食1万3800円〜と比較的リーズナブル。貸し切り露天風呂も滝の湯の入浴も無料なので非常にお得感があります。
また、繁忙期を除く平日にはひとり旅の宿泊も可能です。ひとりでも部屋食なので、気兼ねなく過ごせるのも嬉しいですね。
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(2024/3/19更新)
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