写真:結月 ここあ
地図を見る2009年ユネスコの世界文化遺産に登録された朝鮮王陵は、現在でも42基の陵があり、韓国には40基が造営当時のまま保存されています。朝鮮王族の墓は身分によって名称が異なり、王と王妃の墓は陵と呼ばれ、世子(王の後継者)や世子嬪(妻)と王の私親の墓は園と呼ばれています。
王陵一帯は19万平方メートルを超える広大な敷地で、緑の豊かな公園として整備され、園内には陵が3つあるため三陵(サムヌン)公園といわれています。
写真:結月 ここあ
地図を見る今回ご案内するのは、多数ある王陵の中からソウル市内にある、9代国王の成宗(ソンジョン)の墓「宣陵(ソルルン)」を案内しましょう。最初に見えてくる赤い門は、紅箭門(こうぜんもん)で、朝鮮において聖なる場所の入り口に門として設ける建築です。門の先には丁字閣が見え、丁字閣へと向かう参道がありますが、ここは神の道、私たちは歩くことはできません。
写真:結月 ここあ
地図を見るこちらが陵の祭祀を行う丁字閣。
丁の字に似ていることから、そう呼ばれています。
写真:結月 ここあ
地図を見る丁字閣の内部に入るとテーブルや椅子が置かれており、法事などが行われていたところです。
写真:結月 ここあ
地図を見る丁字閣から少し上った丘のところに成宗の墓、宣陵があります。成宗といえば、暴君として名の知れた燕山君(ヨンサングン)の父。
韓国時代劇ドラマの「王と私」に出てくる王様です。
写真:結月 ここあ
地図を見る宣陵は都会のど真ん中、周辺のビルとのコントラストも面白いです。公園内には、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」や、「師任堂(サイムダン) 色の日記」に登場する11代国王の中宗(チュンジョン)が眠る靖陵(ジョンヌン)もあります。
<基本情報>
住所:ソウル市特別市江南区宣陵路100キル1
電話番号:+82−2−568−1291
定休日:毎週月曜日
アクセス:地下鉄2号線 宣陵駅から徒歩約5分
写真:結月 ここあ
地図を見る次にご紹介するのは、朝鮮王朝歴代の王と王妃の神主(位牌)を祀って祭祀を行う「宗廟」で、国家最高の祠堂です。1955年には世界遺産に登録されました。
こちらが正殿で、荒い石畳と東西に延びる109メートルほど続く崇高な建物は、全体像を写すことが難しいです。
写真:結月 ここあ
地図を見る正殿の神室には、朝鮮を建国した太祖をはじめ、王と王妃の位牌49体が祀られています。
写真:結月 ここあ
地図を見る宗廟には、正殿以外にも永寧殿・斎宮などの建物があり、このような路が繋いでいます。これは祭礼の儀式の為に作られた神路とよばれるもので、中央は魂霊や祭祀の礼物が通る神香路、右側は王が通る御路、左側は世子(王の後継者)が通る世子路です。
写真:結月 ここあ
地図を見る塀に囲まれた斎宮は、祭祀のために心身の身を清めていたところ。
ここで沐浴をして、衣冠を着装してから祭礼に向かっていました。現在でも毎年5月には、王室の祭礼儀式が執り行われています。
写真:結月 ここあ
地図を見る土塀と緑が美しい斎宮の門。都会のど真ん中とは思えない静寂さ。
<基本情報>
住所:ソウル市特別市鍾路区鍾路157
電話番号:+82−2−765−0195
定休日:毎週火曜日
アクセス:地下鉄1号線鍾路3街駅から徒歩5分
いかがでしたか、韓国ドラマの好きな方もそうでない方も、朝鮮王朝の世界を感じることができるかもしれません。宣陵も宗廟もソウル市内を走る地下鉄で簡単に行くことができます。宗廟には日本語のガイドツアーもありますので、HP等で確認のうえお越しください。
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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