沼津御用邸記念公園の西附属邸を訪れるのなら、この「謁見所(えっけんじょ)」は、絶対に外せない見所です! この部屋は、天皇陛下が、沼津御用邸に滞在中、来客に面会するときに使用した部屋です。
この謁見所の玉座用肘掛椅子(写真右側)は、沼津御用邸記念公園を代表する調度品で、沼津御用邸記念公園のパンフレットの表紙になっています。この玉座用肘掛椅子は、天皇家を象徴する御紋章がたくさん描かれ、工芸美術的にも大変貴重なもので、調度品の中で最も重要な椅子です。当時の技術の粋を集めて作られた由緒ある椅子なので、見る価値があります!
謁見所へ行ったら、是非、注目してご覧下さい。残念ながら、近くで見ることができませんが、部屋全体を通して見ると当時を偲ぶことができます。
次に見ておきたいのは「御座所(ござしょ)」と呼ばれる部屋です。この御座所は、皇族の方々が居間として利用されていた、言わば寛ぎの空間。昔と言っても、皇族の方々のプライベートな部屋を見る機会は、めったにありません。この上質に設えたソファーに座って、何をお話になられたのでしょうね? まるで、話し声が聞こえてきそうな、ゆったりとした空間が見られ、皇族の方々が過ごされた当時を少しだけ覗くことができます。
沼津御用邸記念公園の西附属邸は、この御座所などの私的に使われる居住部分と、公的で使われる謁見所、公私一体になって使われた宮廷建築は、全国的にも貴重で珍しく、こちらに注目しながら見学すると面白いですよ。
こちらは「御玉突所(おたまつきじょ)」と呼ばれる、ビリヤードを楽しむ部屋です。
この御玉突所は、沼津御用邸記念公園の西附属邸の中で、最も新しく増築された場所で、ビリヤード台や玉などは、当時のまま復元されています。
ここだけは、唯一の洋館になっていて、品格があるお洒落でモダンな空間が広がっています。
皇族の方々も、息抜きのための娯楽が必要だったなんて、意外な一面が見られるので面白いですよ。
沼津御用邸記念公園の西附属邸では、毎年2月上旬から3月下旬頃まで「桃の節句ひな飾り」が開催されます。桃の節句ひな飾りは、敬宮愛子内親王の誕生を記念して、お子様の健やかな成長を願って行われます。
西附属邸内で、色鮮やかなひな飾りが見られ、ひな飾りの期間中、公園内の売店では「雛あられ」が販売されています。この雛あられは、この時期だけの限定商品です!
是非、お土産にお勧めします。
【桃の節句 ひな飾り】
会場:沼津御用邸記念公園の西附属邸内
期間期間:平成26年2月1日(土)から3月30日(日)
開催時間:9時から16時30分
料金:有料
※詳しい内容は、下記のMEMO【沼津御用邸記念公園】をご覧ください。
ひな飾りの中で、一番見てほしいのが「大名びな」です。この大名びなは、江戸時代後期の作品で、この土地(沼津)の藩主だった水野家のひな飾りです。ここだけでしか見ることができない、大変貴重なひな飾りですので、是非ご覧になって下さいね。
この他、創作雛などが飾られるので、変わったひな飾りも見られますよ!
沼津御用邸記念公園の梅園では、梅の花が見頃を迎える時期に合わせて、梅の花を見ながらお茶を楽しむ「観梅茶席」が行われます。梅の花の開花状況により、開催日時が変動になるので、詳しくは下記のMEMO【沼津御用邸記念公園】よりご覧下さい。
今回ご紹介した、沼津御用邸記念公園の西附属邸には、国歌「君が代」で歌われている珍しい「さざれ石」の展示もしています。こちらも是非注目してみて下さい!
日本の歴史公園100選になっている沼津御用邸記念公園で、皇室の薫りを感じながら、ひな飾りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
沼津御用邸記念公園は、JR東海道線「沼津駅」から、伊豆箱根バスで約15分「御用邸前」下車すぐの場所です。
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(2024/9/9更新)
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