迫力の獅子殿!大阪「難波八阪神社」で木津の歴史に出会う

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迫力の獅子殿!大阪「難波八阪神社」で木津の歴史に出会う

迫力の獅子殿!大阪「難波八阪神社」で木津の歴史に出会う

更新日:2017/11/23 19:47

花月 文乃のプロフィール写真 花月 文乃 地域文化・民俗文化リサーチャー、グラフィックデザイナー、旅行ライター

大阪難波にある難波八阪神社は、ダイナミックで強烈なインパクトをもつ、獅子頭の獅子舞台が有名ですが、境内にお祀りされている神様に、在命中に神様として祀られた方がいることを知っていますか?今回は、迫力の獅子頭がある難波八阪神社と境内摂社の篠山神社をご紹介します。

八岐大蛇退治とご祭神

八岐大蛇退治とご祭神

写真:花月 文乃

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創建年代は古く、弥生時代(BC200頃〜AD300頃)にさかのぼります。仁徳天皇が統治されていた頃、難波郷に疫病が流行り、それを鎮めるために牛頭天王(ごずてんのう)をお祀りしたのが、起源といわれます。当時、神社一帯は、難波下宮(なんばしもみや)と呼ばれ、難波一帯の産土神でした。

牛頭天王(ごずてんのう)は、釈迦が説法を行ったインドの僧院、祇園精舎の守護神。疫病をもたらす神といわれ、日本で同じく疫病神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)と習合され、尊崇されるようになりました。

八岐大蛇退治とご祭神

写真:花月 文乃

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ご祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子命(やはしらみこのみこと)です。
古事記・日本書記に伝わる素戔嗚尊は、八岐大蛇という大蛇を退治し、奇稲田姫命を助けたお話が有名です。このお二人の間には、八人の皇子が産まれました。それが、八柱御子命です。

年頭恒例の特殊神事の綱引神事は、2001年に大阪市の無形民俗文化財に指定されました。綱引神事では、素戔嗚尊が退治した八岐大蛇が八つの頭と八つの尾があったことにちなみ、八頭八尾の八岐大蛇形の綱をつくります。この縄の長さ約30m、太さ45cm、重さ約300kgの巨大な綱を、境内で綱引きし、その後担いで神社の近隣を巡行します。

邪気を飲込み、勝運を招く!獅子殿

邪気を飲込み、勝運を招く!獅子殿

写真:花月 文乃

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難波八阪神社の目玉はなんといっても、獅子殿です。

邪気を飲込み、勝運を招く!獅子殿

写真:花月 文乃

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1974年に完成した、鉄筋コンクリート殿内一部は木造造りで、目はライト、鼻はスピーカーになっています。高さ約12メートル、幅11メートル、奥行10メートルの巨大な獅子殿の内部神殿には、ご祭神の素戔嗚尊の荒魂をお祀りしています。原型を彫刻したのは、だんじりの地車彫刻の彫物師、後藤更星。この獅子殿は、各種芸能を奉納や神振行事が行われる舞台として使われます。

邪気を飲込み、勝運を招く!獅子殿

写真:花月 文乃

大きく口をあけた姿から、万人の苦難を飲み込み、人々に幸福をもたらすとされ、大きな口で勝利を呼び、邪気を飲み込み勝運(商運)を招くと信じられています。
ご利益にあやかろうと、企業・スポーツ選手・受験生などの信仰を集めています。

生きたまま神になった名代官

生きたまま神になった名代官

写真:花月 文乃

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篠山神社(ささやまじんじゃ)は、境内にある摂社です。江戸時代(1755〜1818)の大坂の代官、篠山十兵衛景義(1755〜1818)をお祀りしています。篠山十兵衛景義は誠実で謙虚な人柄で知られ、淀川の氾濫から夫婦仲の仲裁まで、あらゆることに心を配った名代官です。

その昔、難波と木津周辺は、野菜類の栽培が盛んでしたが、野菜売買は天満青物市場に独占されていました。人々の不満が高まる中、篠山十兵衛景義は、市場開設のために奔走、1810年に官許がでて、木津村に正式に青果市場が認められました。

後、篠山十兵衛景義が辞職の際、住民たちからは留任嘆願書が老中に提出されましたが、大坂を離れることとなります。
人々は篠山十兵衛景義の偉業にたいへん感謝し、篠山十兵衛景義を生きたまま神様としてお祀りしました。

<難波八阪神社・摂社篠山神社基本情報>
住所:大阪府大阪市浪速区元町2-9-19
電話番号:06-6641-1149
アクセス:大阪市営地下鉄 御堂筋線・四つ橋線 ナンバ駅より約6分
大阪市営地下鉄 御堂筋線・四つ橋線 大国町駅より約7分
南海難波駅より約6分

大阪木津卸売市場

大阪木津卸売市場

写真:花月 文乃

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篠山十兵衛景義が、木津村に開設するきっかけを開いた市場は、現在の大阪木津卸売市場です。この市場は、難波八坂八幡神社から、歩いて約10分ほどの場所にあります。

大阪木津卸売市場

写真:花月 文乃

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1万7500平方メートルの敷地内に約170の卸売業者が入居しています。飲食店や食材センター、スーパー温泉も併設されています。
毎月第二土曜日と最終土曜日の午後9時から午後12時には、「木津の朝市」が開かれています。市場は、早朝には業者の人たちのセリがあり、現在も大阪の台所として愛されています。

<大阪木津卸売市場基本情報>
住所:大阪府大阪市浪速区敷津東2-2-8
アクセス:大阪市営地下鉄
御堂筋線・四つ橋線大国町駅より東へ約150m
堺筋線恵美須町駅より西へ約500m
南海電鉄 難波駅より南へ700m
今宮戎駅より北西へ約250m

市場へも足をのばしてみよう

難波八阪神社といえば、獅子殿、そして、素戔嗚尊。八岐大蛇を退治した勇敢で力強い素戔嗚尊と、大きな口で勝利を呼び、邪気を飲み込み勝運(商運)を招く、獅子殿。あなたもぜひ、その大きさとパワーを難波八阪神社で体感してみてください。

そして、地元の人々に愛され生きたまま神様として崇められた、篠山十兵衛景義が祀られる篠山神社と大阪木津卸売市場へも足を運び、その歴史にふれてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/11/21 訪問

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