写真:猫乃 みいこ
地図を見る「ソウルウォーキングツアー」は、ソウル市観光協会が主催する、無料のガイドツアー。ガイド達は、英語や日本語などが堪能なだけでなく、専門の教育を受けた「ソウル文化観光解説ボランティア」。施設の入場料のみで、無料で秀逸なガイドをしてくれるツアーなのです。
コースは、ソウルの定番の観光スポットから案内がないと行けないようなディープなスポットまで、全部で24コース(2017年11月現在)。どのコースも、所要時間は2〜3時間。
その中からピックアップしてご紹介します。
今一番ソウルで熱い「ソウル路7017」をガイドしてくれるコースは、「ハニャン(漢陽)からソウルへ」「ソウルロの近現代建築紀行」「ソウルロ夜行(夜間コース)」の3コース。
2017年5月20日「人のための遊歩道」として再生された新名所「ソウル路(ソウルロ)7017」を散策することが出来ます。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る「ソウル路7017」は、1970年に造られ車道として使われてきた高架橋が、2017年に遊歩道として生まれ変わったという意味で、70と17の数字を合わせて「7017」と名付けられました。
「17」という数字には、高架橋から地上へ降りるために作られた歩道の数が17箇所、という意味もあります。ガイドが案内するソウル路7017は、さまざまなソウルの風景をいろいろな角度から見ることが出来ます。
写真は、ソウル駅方向。旧ソウル駅舎は、東京駅の設計をした辰野金吾に学んだ塚本靖の設計によるもの。駅舎の雰囲気が、かなり東京駅に似ていることがわかります。
高架の遊歩道であるソウル路7017から「旧ソウル駅舎」を見ると、目線が高いことから、建築の構造をより深く観察することが出来ますよ。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るソウル路7017から見える門は、「南大門」として知られている「崇礼門」。
韓国の「国宝第一号」として知られていましたが、2008年2月の放火により、石造の門を除いた木造楼閣の大部分が焼失した「南大門」。2010年2月10日から復元工事が行われ、2013年5月4日に復元記念式典が行われたことなど、歴史にも触れることが出来ますよ。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るソウル路7017の遊歩道には、オブジェのようにガラスがはめられている箇所が見られます。何気なく通り過ぎてしまうような光景ですが、ガイドの説明があれば、必ず足を止めたい場所。
実は、こちらは1970年代から使用されていた車道の一部をそのまま残してある部分。金属やコンクリートがむき出しになり、当時の面影が偲ばれて、ソウル路の今昔が一目でわかる場所です。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るもうひとつご紹介したいコースは、「ソンブクドン(城北洞)」コース。
弘益中学・高校入口地域内バス停留所→崔淳雨古屋→ソウル城郭→先蚕壇址(ソンジャムダンジ)→吉祥寺→李鍾奭(イ・ジョンソク)別莊→尋牛莊(シムジャン)→李泰俊家屋(寿硯山房(スヨンサンバン))と、約3時間かけて歩くコースです。
高級住宅街として知られる城北洞は、都心でありながら、裏通りには歴史や文化の跡が残る場所。
写真のキルサンサ(吉祥寺)は、1960年代末から1980年代初めまで韓国の三大料亭だったデウォンガク(大苑閣)が寺として生まれ変わりました。入場は無料です。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るボランティアガイドの話に耳を傾けながら、約7,000坪(約23,000平方メートル)もあるという別荘地のような林の中を散策すると、朝鮮王朝時代の光景が見えるよう。
自然が豊かで、四季折々の景色が良いことでも知られている吉祥寺は、パワースポットとしても人気。心が落ち着く場所です。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る吉祥寺にある鐘楼「梵鍾閣」には、韓国の建築様式の色彩豊かな特徴が表れていることがわかります。時を知らせる他、儀式の合図など、鐘の音を響かせます。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る吉祥寺の敷地内には、マリア像かと見紛うような、韓国彫刻界の巨匠である崔鍾泰(チェ・ジョンテ)氏が作成した、観世音菩薩立像が。
仏教の寺にキリスト教のマリア像?とミスマッチ感は否めませんが、柔和なお顔立ちは見るものに癒しを与えてくれます。
これは、吉祥寺を開いた法頂和尚が、韓国カトリックの最高指導者と友人関係にあったことから、宗教間の隔たりをなくす意味合いで建立されました。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る「ソンブクドン(城北洞)」コースでは、城壁を間近で見ることも出来ます。
この城壁も、何気なしに通ってしまいがちな場所ですが、ガイドの説明で、深く知りたい場所。
ソウルには、朝鮮王朝時代に城郭で囲われた都であった名残りが、あちこちに残っているのです。
城壁の石の窓に当たる部分が、ちょうど顔のように見えていますが、1つ1つ凸が分かれているのは城壁を倒しにくくするため。顔の中の目のように見える窓からは、遠くの敵を狙い、真ん中の鼻の部分は、近くの敵を狙うためとのこと。
ボランティアガイドの解説が詳しく、また熱いので、それぞれのコースに参加することで、楽しみながら知的な旅の想い出が出来ることでしょう。
予約方法:ソウル市観光公社ウェブサイト
開催日時:平日(月〜金)10:00・14:00/土日10:00・14:00・15:00
料金:無料(施設入場料が有料の箇所のみ現地払い)
ソウルウォーキングツアーのガイドをしてくれるソウル文化観光解説ボランティアは、ソウルを訪れる観光客にソウルの歴史や文化、自然などをわかりやすく解説してくれます。
ガイド達はみな健脚なので、参加すると自然にウォーキングダイエット効果が。
1名から予約可能なので、気軽に参加してソウルをさらに理解してみてはいかがでしょうか。
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/18更新)
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