道後温泉本館の改修工事が気になるあなたに!3つの外湯の楽しみ方

道後温泉本館の改修工事が気になるあなたに!3つの外湯の楽しみ方

更新日:2018/06/09 17:24

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
道後温泉のシンボルである外湯「道後温泉本館」は、2019年1月15日から大規模な保存修理工事が予定されています。工事が始まっても観光できるのか、工事中の外湯の入浴はどうなるのかなど気になりますよね。「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」「椿の湯」とともに「道後温泉本館」の現在と今後の予定をご紹介します!

道後温泉本館とは

道後温泉本館とは

写真:泉 よしか

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「道後温泉本館」は、駅前から続く道後ハイカラ通りの商店街を抜けるとすぐ目の前に。

ここは日本最古の温泉とも伝わる愛媛県の道後温泉のシンボルで、明治時代に建設された木造3階建てを中心に増改築された由緒ある温泉施設。1994年には公衆浴場としては初めて、国の重要文化財にも指定されました。

何より素晴らしいのはその重厚な建築物を、今も現役の浴場として利用しており、一般の入浴客を広く受け入れていることです。道後温泉を訪ねた旅行者は、誰もがこの道後温泉本館の前に立ち止まり、瓦屋根の楼閣を感嘆の溜息とともに見上げます。

道後温泉本館とは

写真:泉 よしか

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道後温泉本館のお風呂は男女それぞれに神の湯と霊(たま)の湯の二ヶ所ずつ、休憩室は2階の大広間の休憩室が2種類と3階の個室休憩室の合わせて3種類になります。

入浴コースは以下の4種類。受付で希望を伝えてチケットを購入しますが、休憩を含むコースは空きが無い場合は買えません。席が空くまで待つことは可。また、休憩付きのコースはお茶とお茶菓子がいただけます。

・神の湯 階下(神の湯入浴のみ)
・神の湯 2階席(神の湯の入浴と2階大広間(上の写真)休憩)
・霊の湯 2階席(神の湯・霊の湯の入浴と2階広間休憩)
・霊の湯 3階個室(神の湯・霊の湯の入浴と3階個室(下の写真)休憩)

道後温泉本館とは

写真:泉 よしか

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道後温泉本館の工事予定は?

道後温泉本館の工事予定は?

提供元:道後温泉事務所

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さて、現在は神の湯(上の写真)と霊の湯(下の写真)がある道後温泉本館ですが、今後も使い続けていくために現在大規模な保存修理工事が予定されています。そこで私たちが気になるのは、工事期間中の本館の利用がどうなるのかという点ではないでしょうか。

まず最初に、全工事期間を通じて入浴利用を休止する予定はありません。いつ道後温泉にお出かけになっても、道後温泉本館のお風呂に入浴することができます。

工事期間を2期に分け、部分的に工事しながら工事をしない浴室を使って営業していくことが可能だからです。ただし、工事が始まるとその期間は休憩室の利用はできなくなります。

道後温泉本館の工事予定は?

提供元:道後温泉事務所

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1期目の工事では女湯の神の湯や又新殿(皇室専用の浴室)の工事を行います。その間は男湯の神の湯を男女に分けて利用することになります。

現在の男湯の神の湯は2室に分かれていますが、もともとここは男湯と女湯として使用されていました。ですから工事中も、その当時と同じように男女で分けて使います。

2期目は逆に男湯の神の湯が工事に入ります。その間の男湯には現在の霊の湯の男湯が活用されます。

なお、現在の女湯の霊の湯は修理せず1期の工事の際に取り壊し予定です。この浴室に入りたい方は工事開始前にぜひ訪問してくださいね。

道後温泉本館の工事予定は?

写真:泉 よしか

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工事期間中は本館の一部しか利用できないのは残念ですが、歴史的建造物にも関わらず毎日大勢の入浴客が出入りしますので、保存修理工事は避けて通れません。

工事では耐震性の強化などが行われますが、道後温泉本館は文化財でもあるため、外観も館内も工事前の雰囲気を極力残すことが求められます。今あるレトロなデザインや、使い込んだ木材の雰囲気は、工事後も十分堪能できますのでご安心ください。

なお、工事期間は2019年1月15日から2期7年間が予定されています。工事計画に関しては、今後変更となる可能性もあります。

<道後温泉本館の基本情報>
住所:愛媛県松山市道後湯之町5番6号
電話番号:089-921-5141
営業時間:6時〜23時(札止22時30分)
アクセス:伊予鉄道市内電車「道後温泉駅」徒歩5分

地元の利用が多い椿の湯

地元の利用が多い椿の湯

写真:泉 よしか

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ところで道後温泉の外湯は本館だけではありません。二つ目にご紹介するのは「椿の湯」。L字型の道後ハイカラ商店街のL字の角からすぐです。本館とも歩いて2〜3分の距離。

こちらの外湯は休憩室は無くお風呂のみ。そのこともあって本館と比べると比較的空いています。一方、地元の人の利用が多いので、普段着の道後温泉の雰囲気が味わえるでしょう。

地元の利用が多い椿の湯

提供元:道後温泉事務所

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<道後温泉 椿の湯の基本情報>
住所:愛媛県松山市道後湯之町19番22号
電話番号:089-935-6586
営業時間:6時半〜23時(札止22時30分)
アクセス:伊予鉄道市内電車「道後温泉駅」徒歩3分

美術館のような道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

美術館のような道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

提供元:道後温泉事務所

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最後の三つ目にご紹介する外湯は一番新しい「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」。場所は「椿の湯」のすぐ隣です。

こちらは愛媛の様々な伝統工芸と最先端のアートをコラボレーションした作品を飾った美術館のようなユニークな外湯。お茶とお茶菓子がいただける大広間休憩室や個室休憩室もあり、道後温泉本館の保存修理工事中は外湯の主力を担うことでしょう。

また本館に比べて浴室が広く、ゆっくり道後温泉のお湯が楽しめると評判です。浴室でプロジェクションマッピングの投影があったり、本館には無い露天風呂も。

美術館のような道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

写真:泉 よしか

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飛鳥乃湯泉でおすすめしたいのは個室休憩室。全部で5室あり、その全てに異なる伝統工芸品を活かした作品が飾られています。

写真の個室は桜井漆器をあしらった「行宮(かりみや)の間」。この他に、伊予水引を用いた「白鷺の間」や今治タオルで椿の森を表現した「椿の間」など、どの個室も個性豊か。

美術館のような道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

写真:泉 よしか

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飛鳥乃湯泉には事前予約可能な特別浴室が2室あり、貸切でお風呂を使用できます。この特別浴室のお風呂は、日本で唯一の皇室専用浴室である道後温泉本館の又新殿を再現したデザイン。

本館の又新殿に入浴することはできませんが、飛鳥乃湯泉でその気分を味わってみてはいかがでしょう。

飛鳥乃湯泉に関しては、文末の関連MEMOにリンクした別記事で詳しく紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

<道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の基本情報>
住所:愛媛県松山市道後湯之町19番22号
電話番号:089-932-1126
営業時間:7時〜23時(札止22時30分)
アクセス:伊予鉄道市内電車「道後温泉駅」徒歩3分

道後温泉本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉、それぞれの魅力

道後温泉は、120年以上の歴史を持つ道後温泉本館の威風堂々たる建築の素晴らしさと、美肌効果満点のお湯が多くの観光客を惹きつけています。

ともすれば本館だけがクローズアップされがちな道後温泉ですが、実は外湯は本館を含めて3ヶ所。それぞれに違った良さがあります。

道後温泉本館、椿の湯、飛鳥乃湯泉3ヵ所の外湯に共通しているのは、お湯が加温も加水もしない源泉掛け流しであること。道後温泉のお湯は20度から50度まで温度に幅のある18本の源泉をミックスして使用していますが、外湯で使う源泉は温度をぬるめる際も、低温の源泉を使い決して水は足しません。

2019年1月15日の本館の工事が始まる前までは、3つの外湯の全てを体験するチャンスです。また工事が始まった後もその変化が楽しめます。

よく温まりながらもサラリとした道後温泉は湯上がりに効果が。特にこの肌触りは女性に強くおすすめしたい!ぜひ道後温泉に足を運んで実感してみてください。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。



掲載内容は執筆時点のものです。

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