写真:カジヤマ シオリ
地図を見るブダペストの街を流れるドナウ川を挟んで、西側エリアを「ブダ地区」といいます。このエリアの小高い丘に建つブダ王宮周辺には、観光スポットが盛りだくさんです。
ブダ地区のシンボル的存在といえるブダ王宮から、とんがり屋根が目印の漁夫の砦や13世紀に建てられたマーチャーシュ教会を結ぶ大通りをゆく途中に「金の鷲薬局博物館(Arany Sas Patikamúzeum)」という小さな博物館があります。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るブダペストの旧市庁舎の並びにある、古い赤レンガの建物。そこに溶け込んだかのように、「金の鷲薬局博物館」の扉があります。まるで誰にも気づかれないようにひっそりとたたずんでいるようです。
あまり目立たず、注意して歩かないと見落としてしまうほどに小さい扉です。扉のすぐそばに下がっている、鳥と鍵穴をモチーフにしたアンティーク調の看板を目印に目指しましょう。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る博物館内の天井は低く、洞穴のようでもあります。ここは18世紀ごろ、ハンガリーで初めて薬の調合が行われた、歴史のある場所です。まるでその当時にタイムスリップしたような気分になれる雰囲気が特徴です。
まるで隠れ家のような館内には、薬の調合に使われていた道具が展示されています。薬の種類について書かれた18世紀の本や、材料を入れていた壺など、昔の薬について興味のある人にはたまらない内容の展示ばかりです。
また、展示品の中には、イタリアやフランス、ベルギーなど、ヨーロッパ諸国で作られた家具もあります。貴重な展示の揃う博物館です。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る博物館の奥には、薬局やラボラトリーを再現した展示があります。再現に使われているアイテムや家具たちも、18世紀に使われていたものばかりです!
写真は、かつて18世紀にこの場所にあった薬局のカウンターの様子を再現したものです。薬を量る天秤や調合に使われた乳鉢などが並び、空想から飛び出してきたかのような世界観です。そこに飾られた、ひとつひとつの道具に見入ってしまうクオリティです。低くて丸いドーム型の天井もかわいらしい。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るさらに、その隣にはラボラトリー(薬を調合する実験室・研究室)が再現されています。少し薄暗い空間の中に、材料を煮炊きするかまどや大きな鍋の展示があります。
天井近くにぶら下がっているのは、実際に薬の材料として使われていたであろう、動物や骨の模型です。模型ではありますが、より再現のリアルさが増しています。ここで薬をつくっている魔女の姿が簡単にイメージできてしまうような展示です。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るそのほかにも、薬の調合をする男性を描いた18世紀の絵画、移動薬局で使われていた道具類などの展示もあります。こぢんまりとした館内ですが、18世紀ごろの薬にまつわる展示が盛りだくさんです。展示に関する説明はハンガリー語がメインですが、英語の説明が書かれたボードを借りることができます。
アンティークなものが好きな人におすすめです!
住所:Budapest, Tarnok u. 18, 1014 ハンガリー
電話番号:+31-375-9772
アクセス:ブダ王宮から徒歩10分、または地下鉄Batthyany駅から16番のバスで15分、Szentháromsag ter下車
※2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
カジヤマ シオリ
名古屋/広島県福山市在住夢はヨーロッパ一周と、フェルメールとカラヴァッジョ作品の全点踏破です。この夢を叶えるべく、今までにイタリア、チェコ、オーストリア、イギリス、オランダ、ベルギー、ハンガリー、スロ…
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(2025/2/8更新)
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