ハートの岩が見逃せない 沖縄の恋の島「古宇利島」へ行こう

ハートの岩が見逃せない 沖縄の恋の島「古宇利島」へ行こう

更新日:2017/12/28 15:31

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
「島」といっても沖縄本島と橋でつながり、ドライブしながら渡れる古宇利島。この島にはアダムとイブに似た伝説があり、以前から「恋の島」として紹介されていました。その島の砂浜の一つに、引き潮の時にはすぐ下までたどり着けそうなハート型の岩が。それは恋の神の粋なはからいかと想像したくなる、自然の条件が重なったからこそ生まれた風景…。
さあ、美ら海水族館がある本部半島のすぐ東、古宇利島を周ってみましょう。

古宇利島にわたる前に寄りたい「美らテラス」

古宇利島にわたる前に寄りたい「美らテラス」

写真:万葉 りえ

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沖縄本島の北寄りにある本部(もとぶ)半島。ここには美ら海水族館をはじめとする海洋博公園や今帰仁(なきじん)城があり、那覇からでも沖縄自動車道を使ってアクセスしやすくなっています。その半島の東側にあるのが今回ご紹介する古宇利(こうり)島です。本部半島から行くと、屋我地島を渡った先に古宇利島が待っています。

サトウキビ畑が広がる屋我地島から古宇利島へとかかっているのが古宇利大橋です。坂を下りながら目の前に青い海が出現するとそのまま渡りたくなると思いますが、ここでちょっと一息。橋の手前の左手にある美らテラスに寄ってみましょう。

古宇利島にわたる前に寄りたい「美らテラス」

写真:万葉 りえ

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美らテラスはお土産などの買い物や食事ができるだけでなく、橋の眺めも楽しめる人気のスポットです。沖縄の伝統的な家屋の作りをした各店が旅の気分を高めてくれます。また、レンタサイクルもあるので、ここから自転車で古宇利島を周ることもできます。
さらに美らテラスの海側にもあずまやのある駐車スペースがあり、そこからはビーチへ降りることもできます。

<美らテラスの基本情報>
住所:名護市済井出大堂(すむいでうふどう)1311
電話番号:0980-52-8082

絶景の橋の一位に選ばれた「古宇利大橋」

絶景の橋の一位に選ばれた「古宇利大橋」

写真:万葉 りえ

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古宇利島という名前は、沖縄の言葉で「くいじま(恋島)」と言われていたものが「こうりじま」に変わっていったとされています。今も神の拝所があり、島全体がパワースポットといわれています。
では全長1960メートルの古宇利大橋を渡って古宇利島へと入っていきましょう。なお、この橋は歩いて渡ることもでき、日経新聞の「歩いて渡れる絶景の橋」のランキングでは一位を獲得しています。時間があれば美らテラスなどに車を置いて、古宇利ブルーの海と橋を歩いて満喫することもできます。

絶景の橋の一位に選ばれた「古宇利大橋」

写真:万葉 りえ

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橋を渡っていると前方には古宇利オーシャンタワーが見えてきます。ここは、高い場所から橋を眺めたい方には一押しの場所。ぐるっと開けた窓から絶景をゆったりと眺めることができます。

<古宇利オーシャンタワーの基本情報>
住所:今帰仁村古宇利538番地
電話番号:0980-56-1616
アクセス:古宇利大橋からすぐ

ハートロックがある「ティーヌ浜」

ハートロックがある「ティーヌ浜」

写真:万葉 りえ

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古宇利島は周囲が約8キロの島なので、島を一周するのにそれほど時間はかかりません。ハートの岩(ハートロック)はティーヌ浜という砂浜にあるのですが、そこは古宇利大橋とは反対の島の南側にあります。近くまで来ると、道路沿いに「ハートの岩 P」など手作りの駐車場の表示が出てきます。ただし、この表示はあまり大きくないので注意しておきましょう。表示が示す矢印のほうへ曲がるとティーヌ浜が近づきます。ただし、簡単に作られた駐車場がほとんどで、舗装されておらず道幅も狭いので注意してください。

ハートロックがある「ティーヌ浜」

写真:万葉 りえ

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駐車場で車を降りて植物が生えている間にできた道を行けば、浜辺へとつながります。かなり急で滑りやすくなっている道を注意して下りれば、視界が開けて目の前に目的の岩が姿を現します。

この浜がある場所や、砂浜からの距離など、条件が重なってできたハートの岩。それも、恋の島という伝説をもった島にできたのにはなにか不思議な力が働いているのでしょうか。
波が打ち寄せる場所なので、いずれ形が変わってしまうのは避けられません。今の風景をしっかりと見ておいてくださいね。古宇利ブルーを背景に記念写真を撮る方も多いと思いますが、ティーヌ浜の砂はふかふかなので足をとられないように気をつけてください。

<ティーヌ浜の基本情報>
住所:今帰仁村古宇利
アクセス:許田インターから車で約23キロ

古宇利大橋のたもとにも一休みスポット

古宇利大橋のたもとにも一休みスポット

写真:万葉 りえ

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ティーヌ浜の近くにはカフェもあり、海を眺めながらひと時を過ごせます。でも、通り過ぎてしまっても、おすすめは他にもあります。透明度抜群の古宇利ビーチへ1分。古宇利島へと渡ってきてすぐ左手にある古宇利ふれあい広場に寄ってみましょう。

ここは古宇利ビーチのすぐ側というだけでなく、島野菜や土産物がそろう物産店に、食事処もある複合施設。海ブドウやうに(季節限定)をはじめとする海産物や沖縄料理も味わえます。古宇利大橋のたもとなので、島を巡る前や巡った後で立ち寄るのにとても便利(駐車場無料)。また、橋の右手のほうからも古宇利大橋を砂浜から眺めることができます。

<古宇利ふれあい広場の基本情報>
住所:今帰仁村古宇利323-1
電話番号:0980-56-5785

最後は本部半島の「嵐山展望台」から遠望してみよう

最後は本部半島の「嵐山展望台」から遠望してみよう

写真:万葉 りえ

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もし時間に余裕があるなら、本部半島側の嵐山展望台へも足を延ばしてみませんか。パイナップル畑やサトウキビ畑の中を走っていくと突然展望台が道のわきに建っています。看板などがほとんどないので、カーナビが近くを示していたらスピードを落としておきましょう。

ご覧のようにここからは半島と島が織りなす風景が一望できます。少し霞んでいるのですが、左上方に見えるアーチ形の橋脚をした橋がワルミ大橋で、この橋で本部半島と屋我地島がつながります。その奥に見えるのが古宇利島で、ご紹介した古宇利大橋で本部半島から屋我地島経由で渡れます。

<嵐山展望台の基本情報>
住所:名護市呉我1460-2
アクセス:国頭方西街道より入る

琉球版アダムとイブの伝説の島

ハートの岩(ハートロック)がCMで使われてさらに観光客が増えた古宇利島。ここに伝わるアダムとイブに似た物語は、話だけでなく、島の南側には二人が暮らしたという半洞窟も残っています。

そんな伝説をもちながら、橋でつながっているのでアクセスしやすい古宇利島。近年は天然の小さなビーチも人気で、プチホテルやカフェも増えてきました。
名前の由来は「恋島」という古宇利島で、沢山のパワーを感じてきてください。

2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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