歴史感じる伊豆のクラシックホテル「川奈ホテル」

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歴史感じる伊豆のクラシックホテル「川奈ホテル」

歴史感じる伊豆のクラシックホテル「川奈ホテル」

更新日:2017/11/30 15:31

瀧澤 信秋のプロフィール写真 瀧澤 信秋 ホテル評論家、旅行作家

東京からのドライブコースとしても人気の伊豆。小田原から真鶴道路、熱海ビーチライン、国道135号線とリゾート感ある道のりです。東京から約2時間で伊東に到着。そんな伊東の海辺にある「川奈ホテル」はクラシックなリゾートホテル。富士山から丹沢連峰、大山、湘南地区、三浦半島そして東京湾、房総半島、大島、伊豆七島(利島、新島)など、相模湾を一望できる眺望が素晴らしいホテルです。魅力を紹介します。
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歴史感じる川奈ホテルのステイ

歴史感じる川奈ホテルのステイ

写真:瀧澤 信秋

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1936年開業の川奈ホテル。開業当初は62室の客室にプールやテニスコートなど、屈指の充実した設備が揃うホテルとして名を馳せました。建坪2200坪、庭園45000坪という規模には驚愕です。

歴史感じる川奈ホテルのステイ

写真:瀧澤 信秋

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川奈ホテルには多くの歴史が息づいています。館内に残る案内看板のレタリングや案内図、宴会場の絨毯のデザイン、新聞広告の絵柄など多くが残っています。

歴史感じる川奈ホテルのステイ

写真:瀧澤 信秋

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玄関入口に敷かれている絨毯が圧巻ですが、これは特別注文されたものです。製作した山形椴通は高級絨毯の専門店で皇居、歌舞伎座などでも使用されています。現在山形椴通の商品は1平米あたり60万が相場とされており、玄関の品物はザッと2000万円位になるとのこと。2000万円の上を歩いていることになります。ロビーの暖炉、扉や照明などの設えも印象的。レトロな趣満載のホテルといえます。

伝統感じるライブラリーとサンパーラー

伝統感じるライブラリーとサンパーラー

写真:瀧澤 信秋

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川奈ホテルの見所は多くありますがライブラリー(読書室)はおすすめ。大きく開かれたテラスがサンパーラーに出ている光景は印象的です。昭和の初期にはBGMが無く、サンパーラーで食事をする際に楽団が演奏したとのこと。歴史あるミュージックボックスだったのです。

中央にある2種類のソファーは、背もたれ部分がある物は男性用、背もたれの無い物は女性用です。昭和初期、当時はまだ和装が多く帯を締めていたため、女性はソファーで背を付けて座らず、日本女性のマナーと帯の柄を見てもらう意味でも背もたれの無いソファーになったのです。

伝統感じるライブラリーとサンパーラー

写真:瀧澤 信秋

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サンパーラーといえば、川奈ホテル伝統のメロンコンソメが特別メニューとして提供されています。シェフたちが守り続けたコンソメスープのジュレとメロン果汁のハーモニーにリゾートの伝統を感じます。

快適なクラシックホテル

快適なクラシックホテル

写真:瀧澤 信秋

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伊豆といえば温泉ですが、従前川奈ホテルには温浴施設がありませんでした。プリンスホテル事業承継以降に新設されたのが素敵な温泉施設「ブリサマリナ」。サウナ、冷水浴、露天風呂も完備しています。また、客室のリニューアルも継続的にすすめられています。

快適なクラシックホテル

写真:瀧澤 信秋

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川奈ホテルはといえば、男性・ゴルフというイメージのホテルでしたが、最近では女性の利用者が圧倒的に増加したそうです。女性にやさしいホテルは男性も快適。クラシックホテルは歴史や文化的価値が注目されがちですが、快適なステイはやはり重要です。

復刻ディナー

復刻ディナー

写真:瀧澤 信秋

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川奈ホテルでの感動ディナーはその名も「復刻ディナー」。創業当時のメニューを再現、味わえる貴重な時間です。

復刻ディナー

写真:瀧澤 信秋

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活きアワビのステーキはよく見かける定番メニューですが、こちらの一皿はホテル特製のウニクリームソースとアワビの相性に悶絶。メインは創業者である大倉男爵が好んで食した牛フィレステーキ ア・ラ・バロン。タイムマシンで出向いたかのような至福と非日常のひとときです。

ダイニングルームは開業当初から変わらずそのままで営業しているといいます。ダイニングルームを入口から見ると、ホテルの建物より若干角度が付けられ見通せないのがわかります。ここだけ曲がって建てられた理由は、ダイニングの田舎家側の窓の中央に富士山が見えるように設計されたため。着席して窓を見ると山越しに富士山の上部を見ることができます。

復刻ディナー

写真:瀧澤 信秋

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ところで、ダイニングを含め川奈ホテルのテーブルクロスは基本的にリネン(麻)が使われています。リネンなので食器を置いた跡もしっかり残ってしまうので、使いまわしはできず次のゲストには新しいクロス掛け替えます。

昔のマニュアルのまま折りジワを残しセッティングされますが、盛り上がった(山側)はゲストが座る場所、窪んでいる部分(谷側)はホストが座る場所となり着席位置が示されています。ホスト側は常に眺めが良く良席の位置に設定されているのです。リネンは吸水性が高く、テーブルにこぼれた水は化繊に比べゲストに掛かる率は非常に低くなるという配慮もあります。

日本クラシックホテルの会

日本クラシックホテルの会

写真:瀧澤 信秋

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最先端のビルには最先端のホテルがあります。複合施設の高層ビルハイフロアには高級ホテルが入居するのをよく見かけます。最先端ホテルは隙のない設備・サービスでゲストを迎えますが、そうしたホテルが増えるほどに際だつのがクラシックホテルです。

2017年11月に「日本クラシックホテルの会」が発足しました。「ホテルニューグランド」「東京ステーションホテル「日光金谷ホテル」「富士屋ホテル」「万平ホテル」「奈良ホテル」「蒲郡クラシックホテル」「雲仙観光ホテル」そして「川奈ホテル」という名だたる9ホテルが集結し設立された会です。

第二次世界大戦以前に建てられ、その建物を維持(改修、復原を含む)、文化財や産業遺産などの認定を受けているなどの条件を満たしたホテルで結成されています。歴史的建造物、料理、サービスなど、クラシックホテルの矜持を守りつつ新たな取り組みも。その一つが「クラシックホテルパスポート」。

日本クラシックホテルの会に加盟する9つのホテルで購入できます。加盟9ホテルに宿泊の際、各ホテルのページにスタンプが一つ押印されます。期間中4ホテルに宿泊してスタンプを集めると、9つのホテルの中から好みのホテルのペア食事券がプレゼントされます。また9つのすべてのホテルに宿泊すると好みのホテルのペア宿泊券がプレゼントされます。パスポートの有効期限は、最初に宿泊したホテルの利用日から3年間です。

おわりに

川奈ホテルのステイはリゾート感溢れるものですが、同時に歴史を感じる時間でもあります。クラシックホテルの伝統と矜持を感じに出向いてみませんか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/09−2017/08/10 訪問

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