昔話「カチカチ山」の舞台とされる天上山は、山梨県の南部に位置する富士河口湖町にあり、富士五湖の一つ河口湖のほとりにある標高1075mの山です。
山頂までは、あじさいハイキングコースを歩いて登る方法と、カチカチ山ロープウェイで向かう方法の2種類があり、ハイキングコースは、かなりの急こう配を片道約40分歩くので、ロープウェイで行くのがお勧め。
ロープウェイは、山麓の「河口湖畔駅」から山頂の「富士見台駅」を結んでおり、景色と一緒に空中散歩も楽しめて一石二鳥。ロープウェイの屋根には、昔話に出てくるウサギとタヌキが駕籠を担いでいる可愛いモニュメントがあり、車内の壁は、ウサギのデザインが施されています。
車内では、カチカチ山について日本語と英語の両方で案内アナウンスが流れるので、豆知識も得られますよ。
山頂に到着したら、真っ先に見たくなるのが山頂からの景色ではありませんか? 最初に売店の屋上に併設されている展望台へ向かってみましょう! 展望台は、最高の眺めを見られる絶好のポイント。富士見台駅に向かって、左側には富士山。反対の右側には河口湖や南アルプスが見られます。
河口湖は、富士五湖の中で最も長い湖岸線をもち、その広さは東京ドーム130個分。その湖の全体が見渡せる景色は、まさに圧巻です。そして富士山。世界遺産に認定された世界的に有名な山で、この景色を求めて、日本人のみならず外国の方も多く訪れる人気スポットになっています。誰もがカメラを向けたくなる素晴らしい眺めで、富士にたなびく雲など、日によって違う風流な様子も魅力的です。
富士山は、古くから信仰の対象になっている神聖な山。そんな霊峰を見ると、思わず拝みたくなってしまいませんか?
山頂公園にある「天上の鐘」は、富士山を見ながら鐘を鳴らすと、無病息災のご利益が得られる願掛けスポットとして知られています。鐘の鳴らし方を変えると恋愛成就にご利益があるので、詳しくは設置されている案内看板を参考にして鳴らしてみて下さいね。
そして、忘れてはならないのはカチカチ山のお話。公園内にはうさぎの御神体を祀った「うさぎ神社」もあります。
神社の両脇に安置されるのは、狛犬ではなく「狛うさぎ」。左側の立っている狛うさぎの足を触ると健脚を授かり、右側の伏せている狛うさぎの頭を撫でると賢い知恵を授かれますよ。
うさぎに因んだポイントは神社だけに留まらず、神社の脇ではうさぎみくじを販売。売店では、お守り・うさぎやたぬきが描かれた絵馬などオリジナルグッズも売っていて、こちらは「富士山の妖精」「幸福の富士山うさぎ」です。
富士山の土から作られた手のひらサイズの可愛い人形で、いずれもカチカチ山限定商品。うさぎは、幸せがピョンピョン舞い込んでくるかもしれないので、是非お土産に購入されてみてはいかがでしょうか?
ここは、天上山に残る伝説としてカチカチ山の物語の舞台になったとされる山。山頂では、物語の一場面を表したオブジェが、あっちこっちに設置されています。
このオブジェは、うさぎがこっそりたぬきの背負った枯れ草に、火打ち石で火を付けているシーンを表しています。この場面は印象深く、物語の中で最大の場面!なので見逃せません。実に精工に出来ていて、たぬきの後ろで火を付けるうさぎは、何とも言えない微妙な表情や仕草をしています。
こちらは、火傷をしたたぬきにうさぎがからしを塗っている場面。たぬきを懲らしめるうさぎの顔は、実に勇敢です。からしを塗られて痛そうなたぬき。ちょっぴりかわいそうですね。(カチカチ山のお話を忘れた人は、カチカチ山話の案内看板があるので、そちらをチェックしてくださいね)
天上山公園は、絶景と一緒にカチカチ山の物語も楽しめるので、ちびっ子もきっと大喜びすることでしょう!
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町浅川1163-1
電話番号:0555-72-0363
営業時間:
3月〜11月 9:00〜17:00
12月〜2月 9:30〜16:40
運転間隔:5分〜10分(随時運転)
※強風・濃霧など天候不順の場合、運転中止となる場合があります。
駐車場:県営無料駐車場が利用可
2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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