写真:浅井 みら野
地図を見るかつて紳士の社交場として華やいだ歴史を持つ「にし茶屋街」。昔の趣きが残る家屋が100mほど隙間なく建ち並び、訪れた人たちを文明開化の世界へと誘います。観光地として人気のひがし茶屋に比べ、規模は小さく観光客も少ないです。
写真:浅井 みら野
地図を見る数ミリの誤差もなく、均等に連なっている格子。金沢の格子作りは特に細く、間隔が狭いのが特徴。日が落ちると室内の灯りが道にこぼれ、寒い夜を温かく彩ります。丁寧に建てられた建物ひとつからでも、この地方の繊細な美しさを見つけられます。
写真:浅井 みら野
地図を見る栗色と飴色の家屋が並ぶ中、アイスブルーの洋風建物が通りの最後に現れます。室内からはトン、トン、タタンと三味線の音色が。実はこちらの建物は、今でも使われている芸子さんの練習所。日によっては稽古中の様子を音で感じることができるのです。
<基本情報>
住所:金沢市野町2-2
アクセス:金沢駅よりバスで17分
写真:浅井 みら野
地図を見るよりお茶屋さんの文化を体感できるのが、にし茶屋街の真ん中にある「金沢市西茶屋資料館」。こちらの2階には、朱色に包まれた部屋に金屏風や漆塗りの調度品、それに扇子や三味線などが置かれ、当時の雰囲気を再現しています。
壁が朱色なのは料理や芸子さんの衣装が映える色なのだとか。金色の装飾品との相性も抜群で、より華やかな空間に仕上がっています。
写真:浅井 みら野
地図を見る観光ボランティアのまいどさんも在中し、より詳しい説明を聞くことができるのも嬉しいポイントです。
写真:浅井 みら野
地図を見る1階には文壇の寵児となったものの31歳の若さでこの世を去った島田清次郎氏の資料が展示されています。こちらの建物自体が実は当時、吉米楼と呼ばれた茶屋の跡地に建てられたもので、吉米楼は島田氏の代表作“地上”の舞台にもなったのです。
<基本情報>
住所:金沢市野町2-25−18
電話番号:076-247-8110
営業時間:9:30〜17:00
定休日:無休(催物入替日を除く)
写真:浅井 みら野
地図を見るごちそうが多い金沢ですが、B級グルメはあまり知られてません。にし茶屋街の中央「桜桃(ゆすら)」では、味が濃いめの金沢カレーやオムライスの上に白身魚フライがのったハントンライスが食べられます。カウンター席もあり、お一人様でも入りやすいです。夜はバーが開き、今でも続く大人の社交場に。
<基本情報>
住所:金沢市野町2-24−4
電話番号:076-220-7037
営業時間:カフェタイム 10:00〜17:00 / バータイム 18:00〜23:00(日曜除く)
定休日:水曜日
写真:浅井 みら野
地図を見る昔の雰囲気を堪能したら、伝統工芸の世界へ。にし茶屋街から徒歩5分、明治3年創業の「九谷光仙窯」では九谷焼のすべてが知れるといっても過言ではない場所です。こちらの窯元ではろくろ成型から上絵付までの工程を一貫して手作業で行っています。
写真:浅井 みら野
地図を見る時間帯によっては、工房内を案内してくれることも。他にも伝統工芸を身近に感じてほしいということで絵付け体験も実施しています。
写真:浅井 みら野
地図を見る1つの作品が出来上がるまで約3か月。最終的には赤、黄、緑、青、黒の5色で華やかな模様が彩られます。販売エリアもあり、普段使いできそうな食器から色鮮やかな芸術品まで、見ているだけでも目の保養です。
<基本情報>
住所:金沢市野町5-3−3
電話番号:076-241-0902
営業時間:9:00〜17:00(受付は16:30まで)
定休日:元旦
金沢の文化を知ることができる「にし茶屋街」周辺。すぐ近くには60以上もの寺社が並ぶ寺町寺院群も広がります。有名観光地より観光客が少なく、自分のペースでゆっくり、のんびりと散策できる心地良いエリア。ぜひ訪れた際は、自分の好きな金沢の魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
浅井 みら野
イタリア生まれ、ドイツ育ちの日本人です。まだまだ知られていないけど、魅力的な土地を世界、国内問わず紹介しています。ヨーロッパ、アメリカ方面が多いですが、呼ばれればどこへでも。冬はゲレンデに出没すること…
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