「清水渓流広場」はもとより公共の公園であり、レジャースポットではありません。しかし一度有名になると観光客の足は止まりません。近隣の観光名所「養老渓谷」から近いこともあり、大型のツアーバスも訪れるようになりました。
広場の入り口付近にはあわてて立てたような看板がたくさんあります。観光客の増加に困った行政が何か注意文を載せているのでしょうか?
実は、トップ画像の美しい洞窟風景は良く知られている「濃溝の滝」ではなく、「亀岩の洞窟」という名称だったのです!しかしひとたびSNSなどで「濃溝の滝」という名前で広まるとその拡散が止まらず、困った行政が苦肉の策で、実際に訪れた人には正しい名称で覚えてもらおうと各所に訂正看板(といっても行政が誤ったのではなく勝手に観光客が間違えて覚えているのですが・・)を立てているのです。
では、「濃溝の滝」っていったい何なの?となりますが広場の入り口駐車場付近から見下ろす渓流にあると看板には書かれているのですが・・・木が邪魔で見えないのか、滝らしきものを発見できず。
実は「濃溝の滝」は滝でくなく、農業用水車をまわしていた溝が滝のように見えたので農溝となり、いつしかさんずいがついて濃溝になったのが名前の由来だそうな。実際はほぼ滑床のような状態らしいです。結局それらしいのはどこだかわからないままでしたが、ハッキリいえることはひとつ。確かに我々が見たいのは「濃溝の滝」じゃない!
お目当ての「亀岩の洞窟」ですが、駐車場のある広場入り口から渓流に下りること約5分ですぐにつきます。なお写真スポットへ行く足元はただの岩であり、雨などで滑って浅瀬に誤って落ちないよう気をつけましょう。またヤマビルもいますので、要注意です!
この「亀岩の洞窟」の滝がトンネルをくぐるような不思議な景観は、どうやって生まれたのでしょうか。アップで見るとわかりやすいのですが、実はこのトンネルは人工的に岩を削って作られているんですね。そしてその削られた岩肌が亀のように見えることから(いったいどこがどのように亀なのか、ご自身で発見してみてください)、いつしか「亀岩の洞窟」と呼ばれるようになりました。
では、いったい誰が、いつ、何の目的で削ったのでしょうか?
誰がいつ何の目的で掘ったのか、その答えは、実は通り過ぎた広場入り口の各看板や掲示板のどれか、に書いてあります(笑)看板が多すぎてどれを見たらいいのかわかりませんが。写真は平成23年に市民から寄贈された鐘ですが、ここにこそっと書いてあったりします。
まず、「いつ」といいますと1660年ごろです。かなり古い!「だれが」といいますと市民です(一説には野村藤右衛門)。その「目的」ですが、一言で言えば、水田を作るためです。曲がりくねった川の一部を本流から切り離し、そこを水田に転用するため本流にショートカットコースを造る工事を「川廻し」と呼び、その人工的に行ったショートカットこそがあの「亀岩の洞窟」なのです!
江戸時代にそのような大工事を行っていたことに驚きですね!またこれほどの大工事のあった場所の名前を間違ってほしくない地元の人の気持ちも良くわかります。
では「川廻し」によって切り離された水田跡(旧河川道)はどうなっているのか、というと木道で整備された美しい散策路になっています。いかにも昔ここに川が流れていたぞ、という風景が工事成功の証ですね。なお、この散策路をそのまま進むと広場入り口の駐車場に戻れますので、安心して散策を楽しみましょう。
この公園広場には小規模ながら、休憩所を兼ねたお土産センターが併設されています。また源泉掛け流しの温泉施設もあり(日帰り入浴のみ)、道の駅といった感じです。ドライブに少し疲れたらここでのんびりしていくのもいいですね。
なお、繰り返しになりますが「清水渓流広場」は公共の公園ですので「濃溝の滝」も「亀岩の洞窟」も完全無料!これだけ整備されていて無料はうれしいですよね。
ただ秘境ゆえ、アクセスには車両が必要です。お車がない方は駅からデマンドタクシーも利用できますので、下部MEMOの君津市の公式HPでご覧になって検討してみてください。
では、気をつけて行ってらっしゃいませ〜
住所:千葉県君津市笹1954-17
電話番号:0439−39−3113(周辺も含めて管理する片倉ダム記念館の電話)
アクセス:君津ICまたは木更津東ICから車両でアクセス
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