更新日:2014/01/28 16:59
写真:SHIZUKO
地図を見る「こうちく」とは、三重県の方言で頑固者の意味。つまり『こうちく男爵』とは、頑固に食の安心・安全にこだわり、消費者と直接触れ合うことができる、地域に密着した農園を目指しているという心意気のネーミング。
三重県内最大級の広々としたイチゴ農園は、『高設栽培』と言って、棚の上でイチゴを栽培しているので、立ったままイチゴが収穫できます。車いすの人もイチゴ狩りが楽しめるように、通路が広めにとってあるのはありがたい配慮です。
ハウスの中は、寒い冬でもほんのり暖かく、柔らかな空気が漂っています。きっと、イチゴの優しい香りのせいですね。
園内に入ると、イチゴのへたを入れる容器が渡され、注意事項を聞いて、イチゴ狩りのスタートです。10時から15時までの毎時スタートで、入れ替え制。説明時間込みで50分間。イチゴの持ち出しは禁止ですが、もちろん食べ放題です。
写真:SHIZUKO
地図を見るここで栽培されているのが2009年に新品種として三重県で誕生した『かおり野』。
粒が大きくて、酸味が少なくとってもジューシー。実は柔らかく、優しい甘みでいくらでも食べられます。それが証拠に、なんと、私、30個も食べてしまいました。本当にしつこくないし、水分が多いのですごく食べやすくて食べ飽きません。今までに最高に食べた人は、男子高校生で70個だそうです。
そして、その名前からもわかるように、上品な香りが身上です。
また、イチゴの最大の敵・炭疽病に対してとても強いので、農薬の使用を抑えることができ、より安心で安全なイチゴを作ることができるんです。
写真:SHIZUKO
地図を見る美味しいイチゴの見分け方は、まず「ヘタがぴんと反り返っている」こと。そして「根元までしっかり赤くなっている」こと。この2点に尽きます。大きさは、あまり小さなものは味が薄いので、丸々といい形に育っているものを選びましょう。かおり野は、大型品種なので、大きいから水っぽいなんてことはありません。
また、注意事項として、ミツバチによる自然交配を行っているので、園内にミツバチがいることもありますが、蜂が寄ってきても追い払わないこと。怖いのでついつい手で払ってしまいがちですが、下手に追い払うと、刺されることがあるかもしれないそうです。
そして、摘み取るときには実を引っ張らないこと。指先で茎を挟んで、爪を立てれば簡単に摘み取れます。
最も美味しい食べ方は、へたを外して、へたの側から食べる。そうすると最後まで美味しいんです。なぜなら、イチゴは細い先端部分の方が甘いから。とはいっても、摘み取る時にへたの部分を持っているので、そのままぱくりとかぶりついてしまう方がほとんどです。
写真:SHIZUKO
地図を見るこちらの農園では、予約販売ですが『イチゴばっか』というロールケーキも製造・販売されています。
カットした部分を見せていただくと、まさにイチゴばっか。
イチゴ狩りを予約するときに、同時に予約しておけば、当日受け取れるということ。美味しそうですねー。もちろん、新鮮な取り立てイチゴも直売しているので、お土産に買うことができます。
※『こうちく男爵』詳細
イチゴ狩りは1月から5月下旬まで
三重県津市高野尾町字西大谷2275-3 電話:059-230-2833
営業時間10:00〜16:00
車の方:伊勢自動車道・芸濃ICより車で約10分 豊里ネオポリス内
電車の方:JR・近鉄・伊勢鉄道の津駅下車、三重交通バス岩田橋行きに乗り、京口立町で乗り換え、豊里ネオポリス行き「F教会前」もしくは「ネオポリス北」下車徒歩約10分
ほんのり暖かなハウスの中で、思う存分イチゴを食べられる幸せ。そんなに食べられないだろうと思いつつ行ってみると、意外や意外、イチゴだけで満腹になるくらいいっぱい食べられました。イチゴはビタミンCが豊富で、ポリフェノールもたっぷりの健康食。電車では行きにくい場所ですが、ドライブがてら、お出掛けしてみてください。新しいイチゴの味のとりこになりますよ。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
SHIZUKO
中学生のころから、一人でウロウロ。大学生になってからもあちこちをウロウロ。仕事が忙しくても、暇を見つけてはウロウロ。旅で出会った人、モノ、風景が、自分を育ててくれたと感謝しています。そんな瞬間や経験を…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索